キングダム:麃公の最後はどうなった?龐煖との最終決戦を解説!

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漫画「キングダム」では、秦が強大な「合従軍」の攻撃を迎えるシーンが描かれています。

歴史的な戦争の瞬間に立ち会う合従軍は、戦意に燃えていました。

このとき、楚の軍団長・汗明が戦の幕開けを宣言し、「侵攻開始!」と叫ぶタイミングで、ある男が立ちはだかります。

その男は秦の「麃公将軍」です!

汗明の命令を覆すほどの力強い声で「突撃せよ!」と命じ、麃公の言葉が戦いの触発となりました。

この記事ではキングダムにおける、麃公の物語に焦点を当てて解説します。

麃公は30巻・325話で命を落とす

先に結論ですが、「30巻の325話」で麃公は戦場で命を落とします。

麃公は信の初陣で総大将を務め、飛信隊に影響を与えた重要な人物です。

この物語は戦争をテーマにしており、多くのキャラクターが命を落としますが、特に信に関連する人物の最期は感慨深いものがあります。

王騎の最期も印象的で、その生き様は次世代へのバトンを渡すかのように見え、非常にカッコいいです。

 

秦は1対6の圧倒的不利な状況

秦が古代中国の統一を目指していた時期、かつて存在した100もの国が、わずか7つにまで減少し、均衡が保たれていました。

しかし、最も強力な目標「秦の滅亡」を掲げ、残る6国が結束を固めます。

これが「合従軍」と呼ばれる連合で、秦は1対6の圧倒的不利な状況に追い込まれます。

※戦争が始まると、秦の蔡沢の巧みな外交により、斉は直ちに連合から離脱します。

 

飛信隊は麃公軍と協力する

この危機に王宮は急ぎ、将軍たちを集めて戦略を練ることになります。

各軍は目の前の軍勢に対応するため、陣を構えました。

主人公である信が率いる「飛信隊」は、麃公軍と協力して前線に配置されます。

戦闘が進行する中で、麃公軍と飛信隊は主戦場を離れ、敵の特別動隊を討伐する任務に就いていました。

 

龐煖との直接対決で敗れる

その最中、趙国の最強の将軍の一人、龐煖と遭遇します。

龐煖は過去に、馬陽防衛戦で秦の総大将・王騎を討ち取った「武神」として名を馳せています。

そして、この「龐煖対麃公」の直接対決で麃公は敗れ、命を落とします。

 

最終決戦:龐煖との対峙からを解説

秦国は「斉」を除く5カ国から成る合従軍の侵攻を受け、北の要衝、函谷関で抵抗を続けていました。

楚の大将を討ち取り、敵の奇襲も撃退し、秦の勝利がほぼ確実な状況で、超国三大天の一人、李牧が前線に出陣します。

李牧は無警戒の南道を利用し、次々と城を落とし、ついには秦の首都・咸陽へと進軍していきました。

 

城が次々に陥落し混乱が起こる

蒙武が汗明を討ち取り、王翦が函谷関の防衛を固める中、秦国は勝利が目前に迫り、士気が高まっていました。

しかし、合従軍が敗北を覚悟したある夜、李牧は誰の目にも触れずに姿を消します。

その2日後、南道に位置する「華沙・宗・卵・内府」という城が次々に陥落し、咸陽に迫っていました。

南道の要衝である「武関」からの異常報告がなく、軍本部は大混乱に陥ります。

 

4万兵の首謀者は李牧だった

次に攻撃された「仁糸」の城で、ついに李牧の真の動きが明らかになります。

なんと、その首謀者は趙軍を含む、各国の精鋭4万を率いる李牧でした。

李牧は、戦闘開始と同時に趙の兵士たちを少しずつ、山道を通じて北の関門である函谷関をくぐり抜け、数日かけて南道に4万の兵を配置していたのです。

 

麃公は信を連れて李牧を追撃

その後、李牧は仁糸の先にある、防衛施設を持つ子城「食」と「郎」を次々と攻略し、咸陽への到着まであと2日という段階で、麃公軍が彼らに追いつきます。

楚の総攻撃の翌日、麃公は本能の極みを発揮し、各国の兵士が山道を進む様子や、遠くの砂煙を見逃さなかったのです。

麃公は「函谷関は陽動で、真の目的地は別にある」と気づき、信を連れて李牧を追撃していたのでした。

 

流動戦術で信たちは分断される

麃公軍が李牧軍に猛追をかける中、李牧は側近のカイネを呼び戻すことなく、独自の戦術で応戦します。

李牧は中心に立ち、騎馬兵を使って渦潮のような流れを作り出し、敵を外側に押し返す「流動」という戦術を展開。

流動戦術により信たちは分断され、李牧への接近が困難になります。

 

龐煖が現れ李牧と一騎打ちに

しかし、麃公とわずかな兵士たちはこの流れを見極め、なんとか李牧の元にたどり着くことができました。

李牧は「流動」戦術が破られたことに動揺せず、麃公の本能型の能力を讃えます。

李牧は麃公と直接対決する意向はなく、知略をもって対処します。

 

すると、李牧に向かって、不吉な雰囲気を醸し出す黒い旗が接近してきました。

驚くべきことに、馬陽で王騎を討ち取った龐煖が現れたのです。

麃公は、李牧の剣とも呼べる龐煖との「一対一の勝負」を受け入れ、部下たちには李牧討伐を命じます。

そして、二人の激しい戦いが開始されました。

 

岳牙を含む麃公軍が敗北する

武神と称される龐煖の力は圧倒的で、その一撃で麃公は吹き飛ばされ、深手を負います。

しかし、麃公も駆け引きの中で敵の本質を見抜き、情熱を込めた一振りで龐煖を撃退。

この勢いを受けて麃公軍の副官、岳牙らが李牧への攻撃を開始します。

 

しかし、李牧は勢いを削ぐため、現場の全兵士に命令を下し、岳牙を含む麃公軍の残兵を討ち取りました。

岳牙は息絶える間際、将軍に想いを託し、麃公は「先に行ってくれ。龐煖の首を土産にすぐに追いつくぞ」と岳牙を見送ったのです。

 

信は麃公の援護に向かう

信は李牧の「流動」戦術によって近づくことができず、李牧に対峙する機会を失っていました。

ただ一度だけ、麃公が李牧の本陣に単独でいる姿を、遠くから確認することができた信。

信とその仲間たちは、麃公の救援に向かおうと試みます。

 

麃公は自分の盾を信に託す

しかし、不利な状況を覆すことは困難で、李牧は若き信の命を惜しんで「信を呼ばないでほしい」と懇願します。

麃公は信に向かって、遠くの方を指さし、

「ここはお前が全力を尽くす場ではない。咸陽へ進め!」

と叫び、自らが使っていた盾を信に向かって投げます。

この行動で麃公は、自身の盾を信に託したのでした。

 

麃公と龐煖との最終対決

そして麃公と龐煖との、運命を賭けた最終対決が始まります。

龐煖が生を諦めた麃公を弱者呼ばわりする中、麃公は冷静に「何も分かっていない」と反論しました。

さらに、麃公は「それが王騎に勝てなかった理由だ」と龐煖を挑発し、彼の理解不足を侮辱します。

戦闘が激化し、麃公は攻撃を仕掛けて数撃を加え、矛で龐煖の首を狙いますが届きません。

 

信に龐煖の討伐を託して死亡する

一方で、龐煖の猛攻により麃公の左腕が切断され、致命的な一撃を左脇腹に受けます。

麃公は残された力を全て振り絞り、片腕のみで龐煖の首を狙い、矛を振り下ろしました。

その矛はわずかに首に突き刺さりましたが、龐煖によって弾かれてしまいます。

 

麃公は、自身が龐煖の首を取ることはないと悟り、その目的は後進である信に託すべく、最終的に龐煖の左腕を折ることに成功しました。

そして、最期の瞬間、麃公は信に「火を絶やすな」と最後の言葉を託し、戦場で命を落としたのです。

 

まとめ

・麃公将軍の戦死が描かれるのは単行本「30巻の325話」。

・本能型の洞察力を駆使して、李牧の侵攻を見抜き対抗した。

・ 後世に続く戦士、信へ自身の盾を託し遺志を継がせた。

・最後の戦いでは、武神・龐煖の左腕を折りながら戦死。

・麃公の最期の敵は、趙国三大天の一人である龐煖。

 

信は麃公将軍から盾を受け継ぎ、以前に王騎将軍から託された矛を合わせて「矛と盾」を持つことに。

これにより、彼は偉大なる遺志を背負い、さらなる飛躍を遂げることになるでしょう。

また、麃公将軍の最期は「キングダム」の中でも、特に記憶に残る名シーンとして挙げられます。

麃公や王騎の世代から、次世代へとバトンが渡される様子は、この物語の大きな魅力の一つですね。