アニメ「推しの子」に登場する、有馬かなが不人気の原因について説明します。
「重曹ちゃん」と呼ばれる有馬かなは、なぜ嫌われているのでしょうか?
有馬かなが読者から不評の理由
多くのファンから批判を受ける、有馬かな。
その理由は、スキャンダル編での有馬かなの行動が挙げられます。
詳細を説明する前に、まず、有馬かなのプロフィールや経歴(過去)を知る必要があります。
プロフィール・天才子役として有名
以下は、有馬かなの基本情報です。
・年齢:17歳(高校2年生)
・所属高校:陽東高校芸能科
・職業:アイドル(新生B小町センター)
・所属事務所:苺プロ(フリー期間を経て、アクアの説得に応じて加入)
・苦手なもの:ピーマン
・愛称:重曹ちゃん
元々は天才子役として有名で、「10秒で泣ける天才子役」として一躍有名になった有馬かな。
本作では、子役時代に初めて登場し、その後は新生B小町のセンターとしての役割を果たしています。
不人気で嫌われる具体的な4つの原因
有馬かなの不評の主な原因は、スキャンダル編で見られた彼女の行動にあります。
その具体的な事例には、以下のようなものです。
・アクアに対する不公平な扱い
・アイドルとして危機管理の甘さ
・アイの秘密を公にしてしまったこと
・自己中心的で反省のない言動
これらの点を詳しく解説していきます。
アクアに対する不公平な扱い
まず第一に、アクアが恋愛リアリティショー「今からガチ恋?始めます」で、他の参加者とカップルになったことに対して、有馬かなが強い嫉妬心を抱き、冷たい態度を取ったことがあります。
「今日は甘口で」というドラマでアクアと共演した際、アクアの自然体の演技に心惹かれた有馬かなは、次第にアクアに対して特別な感情を持ち始めます。
その後、お互いに距離を置きながらも、微妙な関係が続いていました。
そんな中、アクアがリアリティショーで別の女性とカップルになったことが判明し、有馬かなは激しい怒りを露わにし、関係を拒絶します。
この不公平な態度が読者に強い反感を与え、嫌悪感が高まったと考えられます。
アイドルとして危機管理の甘さ
有馬かなの危機管理能力の低さは、特に彼女が映画監督の島政則と関わったスキャンダルで明らかになりました。
新生B小町で活躍し、アイドルとして順調なキャリアを築いていた有馬かな。
しかし、同時に女優としての求められる役が減少していく中、彼女は焦りを感じていました。
そんな中、有馬かなが出会ったのが、業界で名を馳せる映画監督、島政則です。
有馬かなは島政則とのつながりが、将来的な仕事につながるかもしれないと考え、島政則と食事に出かけます。
島政則から「もっと話がしたい」と誘われ、有馬かなは彼のスタジオに同行することになりました。
もしもの事態は避けられましたが、週刊誌に二人がスタジオに入る場面と、有馬かなが一人で出てくる場面を撮影されてしまいます。
アイの秘密が公にされる引き金
有馬かなと、島政則のスキャンダルが表面化することがなかったのは、アクアの行動によるものです。
アクアは自らの母、星野アイの重大な秘密を週刊誌にリークし、その情報を交換条件として、有馬かなのスキャンダルの公表を阻止したのです。
この行動が、有馬かながアイの秘密を明らかにするきっかけとなります。
星野アイが、何年も隠してきた事実が明るみに出されたことで、アイ、アクア、そして彼女たちを支持するファンからは、有馬かなに対する嫌悪感がさらに増すこととなりました。
自己中心的で反省のない言動
有馬かながアクアに迷惑をかけた後の態度は、彼女に対する批判をさらに強めるものでした。
漫画の描写にも問題があり、「星野アイの秘密の暴露によるアクアとルビーの関係の決裂」という重要な場面が、有馬かなの内心のモノローグだけで、わずか5ページで終わってしまいます。
理想的には、有馬かなが起こした事態の重大さを自覚し、自己反省の念を強く表すシーンが必要でした。
例えば、「自分のせいで…」という自責の念や、「ルビーちゃんのことが心配」という配慮が描かれるべきでしたが、それが抜け落ちています。
さらに有馬かなが、アクアに対して自分の気持ちを長々と語り、感謝を述べる場面があります。
しかし、それが自己中心的で周囲の状況を顧みない内容となっており、彼女の非難を増大させました。
加えて、多くの問題を抱えた後でもアクアと共に外出し、注目を浴びることでさらに非難される原因を作ります。
このような行動が、有馬かなが反省していないと感じさせ、嫌悪感を強める要因となりました。
確かに、これらの行動は自己中心的に映るかもしれませんが、有馬かなには魅力的な側面も存在します。
【有馬かなの魅力】
・子役時代からの情熱的で真摯な演技
・決して諦めず、努力を続ける負けず嫌いな性格
・素直になれず、不器用ながらも愛されるツンデレ属性
・意外と他人の要求を断り切れない優しさ
特に「オワコン」と呼ばれながらも、稽古に励む有馬かなの姿は、多くのファンに感銘を与えています。
読者の声:有馬かなへの印象
私も、有馬かなのキャラクター性が苦手です。
初めは、彼女の可愛らしさに惹かれていましたが、アクアがあかねと恋愛関係になり始めた際、有馬かながアクアに対して示した冷たい態度から、彼女に対する好感が急速に冷めました。
有馬かなは、アクアと正式に付き合っているわけでも、告白しているわけでもないのに、アクアが他の人と恋愛関係になるのを許さない姿勢は理解に苦しみます。
「あっち行って」と言って明らかに避ける行動も、意味が分からなく感じます。
さらに、ドラマの最終回での彼女の振る舞いは、一層私の気持ちを悪くさせました。
アクアがあかねとの関係を、仕事の付き合いと説明したところ、有馬かなはこれを喜び、
「あんたとなんか付き合えるわけないでしょ。期待しちゃダメよ」
とアクアに向かって高圧的に話したのです。
その後の、ぴえヨンに対する詰め寄り方も、有馬かなが以前に自分が避けていたことを棚に上げているかのようで、非常に不快でした。
私自身、男性から有馬かなと同様の扱いを受けた経験があるため、その描写には特にイライラしてしまいます。
作品が有馬かなの態度を「年頃の女の子の甘酸っぱい可愛らしい一面」として描いていること。
そして、それを肯定的に受け止める人々がいることにも、違和感を感じます。
SNS上では、有馬かなが今後アクアと結ばれ、物語のメインヒロインになるとの予測が散見されますが、この展開には失望しています。
アニメに興味を持ち、原作漫画を読もうかと思っていたのですが、考え直さざるを得ない状況です。