キングダムの桓騎は、新六大将軍として知られるほどの才能を持っています。
拷問や強姦といった、残酷な手段を戦場で行っているにも関わらず、その実力だけで多大な武功を挙げることができる桓騎。
なぜ、桓騎はこんなにも容赦のない方法を選んでしまうのでしょうか?
この記事で桓騎の背景に迫ります。
桓騎の残酷さの根源と過去の影響
「全てが上手く行く」と部下達に約束し、秦国のために連戦連勝を重ねる桓騎。
しかし、その背後には、どんな残虐な行為でも厭わない冷徹さが存在します。
桓騎の非情な戦い方には、彼の過去が深く影響していることが明らかになりました。
ここでその背景について深堀りしてみましょう。
根底にあるのは強い怒りの感情
黒羊丘(こくようきゅう)の戦いが終わり、飛信隊一同は桓騎の勝ち方に疑問を持ちます。
桓騎の過去や性格については、雷土(らいど)ら幹部もほとんど知らないほど、謎に包まれています。
しかし、元桓騎軍のメンバーである那貴が、桓騎の根深い感情について語るシーンが描かれています。
那貴によると、桓騎の根底にあるのは「岩をも溶かすほどの怒り」だと言います。
この話を聞いた信は、その怒りが何に向けられているのかを問います。
那貴の答えは「全てに対して」とのことですが、詳細はまだコミックスで明らかにされていません(60巻参照)。
奴隷出身で虐めの過去が影響か?
桓騎の過去を探ってみましょう。
すでに明かされていることとして、彼がかつて「野盗の首領」だったことが知られています。
ここでは「桓騎が奴隷出身で、常に周囲から虐げられていた」と推測します。
この仮説が正しければ、彼が「全てに対する怒り」を持つ理由も納得がいきます。
今の桓騎を見ると、その過去を想像することは難しいですが、笑い話にもなりません。
例えば、秦国や他国の王族の奴隷であったとしたらどうでしょう。
王族はもちろん、宮廷の使いも桓騎を虐げたかもしれません。
そんな抑圧された生活からの脱出を図り、裸一貫でどこまでも逃げ続けた桓騎。
ここから彼の将軍としての道が、始まったのではないでしょうか。
人間不信から人格が歪んだ
奴隷としての過去を持つ桓騎の人間不信は、かなり深刻なものがあったと考えられます。
現秦王・嬴政も厳しい幼少期を経験し、太后を含む多くの人々から冷遇されました。
しかし、嬴政には彼を支える「紫夏」のような人物が存在します。
一方、桓騎にはそんな人物がいなかったため、人間全般に対する恨みを深め、最終的には野盗の道を選びました。
奴隷出身で、人格が歪まない例は稀でしょう。
桓騎も例外ではなく、野盗団の首領として頭角を現し、必要とあらば暴力も厭わない強硬な手段を取りました。
一匹狼から始まった桓騎ですが、次第にその力を認める者が集まり、彼の下で力を合わせるようになります。
貧困脱出のため軍へ参加する
かつての大野盗団の頭領として、桓騎は野盗生活の限界を感じ始めていました。
単なる金品の略奪では、真の貧困からの解放は望めないと悟ったのです。
そこで彼は軍に参加し、地位を獲得すれば財産と名誉を手に入れられると考えました。
また、軍人として昇進することで、自らの力を示す機会も得られるわけです。
この二重の目的で軍への参加は、桓騎にとって非常に合理的な選択でした。
野盗団の首領としての経験は、彼に必要な統率力と戦略眼をもたらしており、将軍への道は意外とスムーズに進みます。
こうして桓騎は、今日知られる将軍の地位に就くこととなったのです。
残酷行為は過去の経験が由来
桓騎の人生がこれほど過酷であれば、その性格が冷酷になるのも無理はありません。
奴隷の身から野盗を経て、秦の中でも顕著な将軍へと昇り詰めたわけですから、彼の内面には計り知れない経験が刻まれているでしょう。
現在の地位にある桓騎も、過去の体験が影響している可能性が高いです。
桓騎の日常的な残酷行為も、過去の経験から来るものと考えれば、その行動原理に納得がいくかもしれません。
桓騎を理解するには、桓騎の過去の事実を見つめ直すことが重要です。
まとめ
- 桓騎は「岩をも溶かすほどの怒り」を胸に秘めている
- 奴隷出身であり、周囲からの虐待が彼の性格形成に影響していると予想される
- 極度の「人間嫌い」が原因で野盗へと転落
- 貧困を脱するため、また力を示すために将軍となる道を選んだ
- その残忍な性格は、過去の経験が原因と見られる
桓騎の深い怒りと、彼の背景について考察してきました。
本編では桓騎の詳細な過去はまだ描かれていませんが、それが読者の想像力を掻き立てています。
そして最近、桓騎は秦の新六大将軍に選ばれました。
これを機に桓騎の過去にも、触れられる展開があるかもしれません。
どんな過去を持つのか、引き続き見守っていきたいと思います。