キングダムは春秋時代から、戦国時代にかけての壮大なストーリーを展開します。
国と国が緊張状態にあり、戦争が勃発しても驚くことはありませんでした。
多くの男性が戦場で名を挙げ、「将軍になる」という夢を持つ信のような存在がいます。
また物語の中で、女性武将が戦場で活躍することは、特に注目されます。
飛信隊の羌瘣や、山の民の首長・楊端和の活躍は見逃せません!
羌瘣(きょうかい)や楊端和(ようたんわ)は、その男性にも引けを取らない実力で戦功を重ねています。
宮女ではなく、兵士として戦場に赴く彼女たちの勇敢で果敢な姿が魅力的です。
この記事では、キングダムにおける女性武将の活躍にスポットを当てて解説します。
- 羌瘣や楊端和など女性武将の特集!
- 羌瘣は暗殺が得意な蚩尤族のメンバー
- 楊端和は山の民の首領「死王」
- 摎は女性で唯一の6大将軍の一人
- カイネは李牧の側近で男勝りな性格
- 媧燐は蒙武を圧倒した一流の将軍
- まとめ
羌瘣や楊端和など女性武将の特集!
キングダムには女性武将が頻繁に登場し、物語に華を添えています。
作品内で彼女たちは男性と互角以上に戦い、戦場で大きな貢献をしています。
では、これらの女性武将たちは、何のために戦っているのでしょうか?
彼女たちのキャラクターの魅力を、一緒に掘り下げていきましょう!
羌瘣は暗殺が得意な蚩尤族のメンバー
羌瘣は「蚩尤(しゆう)族」として知られる、暗殺技術に長けた一族のメンバーです。
彼女は「巫舞(みぶ)」と称される特殊な呼吸法を駆使し、通常の戦士とは一線を画す戦闘能力を発揮します。
羌瘣は、蚩尤族の首位を決める残酷な儀式「祭(さい)」で、姉のように敬愛していた羌象(きょうしょう)を、敵対する族の幽連(ゆうれん)に奪われる悲劇に直面しました。
その復讐を誓い、羌瘣は故郷を後にして幽連を追う旅に出たのです。
幽連に羌象の復讐を果たす
魏国に幽連の存在を確認し、秦と魏の軍が激突する「蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い」に加わり、そこで信とその仲間たちと運命的な出会いを果たします。
その後、羌瘣は飛信隊の副将として名を馳せます。
飛信隊での生活は居心地が良く、自分にとっての居場所であると感じていましたが、元々の目的である復讐のために、一時的に隊を離れます。
魏国で幽連との激しい死闘を経て、ついに復讐を果たすのです。
新たな2つの目標を目指す
復讐後、飛信隊を一時離れてから1年後に羌瘣は戻り、新たな目標を持ちます。
一つは、大将軍としての地位を目指すこと。
もう一つは、信の子供をもうけることです。
新しい目標を掲げた羌瘣は、以前にも増して鬼神のような活躍を見せます。
復讐を遂げる前よりも、羌瘣は飛信隊のために尽力し、信の信頼する右腕として活躍しました。
孤独な復讐心から解放される
羌瘣が信と初めて出会った頃、彼女の生きがいは「復讐」に絞り込まれていましたが、飛信隊の一員としての自分を見出す中で、彼女の心情に変化が見られます。
仲間が敵に囲まれた際、羌瘣は危険を顧みず何百人もの敵を討ち、仲間を窮地から救い出したこともあります。
また、信が意識を失っている時には、「禁断の術」を使い、自らの寿命を削る代償に彼の生命を救う選択をしました。
かつて、孤独で復讐心に焦点を絞っていた羌瘣は、仲間への愛情を深め、人間としての成長を遂げていくのです。
楊端和は山の民の首領「死王」
楊端和は、その外見の美しさからは、想像もつかないほどの強さを持っています。
彼女は秦国の西側に住む「山の民(やまのたみ)」の統率者であり、その中でも「死王(しおう)」と称される山の王です。
楊端和率いる山の民は、以前は秦国の政治に干渉することはありませんでした。
しかし、成蟜による反乱が発生した際に、秦の大王・政から助けを求められ、秦国との交流が再開されます。
信頼され尊敬されるリーダー
彼女はその後、蕞の戦いで援軍として活躍し、その功績から「大将軍」の称号を受け取りました。
趙国の鄴を攻める際には、連合軍の大将として犬戎族の城である、橑陽を攻める重要な役割を果たしました。
楊端和のもとで各部族の長たちは、彼女から褒美を受けるために奮戦し、それぞれが顕著な武功を挙げていったのです。
この楊端和こそ、部下から信頼され、尊敬される理想的なリーダーの姿を体現しています。
バジオウを仲間として迎え入れる
彼女の側近であるバジオウに関しても、その例外ではありません。
バジオウは、幼い頃から人間の集団には属しておらず、「山の民」には恐怖の対象として認識されていましたが、楊端和は彼を仲間として温かく迎え入れました。
楊端和の下で結集する各部族は、もともとは敵対関係にありましたが、彼女は力を用いたり、説得をしたりして力強く統一します。
対話による解決を目指す
生まれながらにして王の器を持つ楊端和は、秦との深い因縁を対話によって解決することを幼い頃から志していました。
孤独な部族の王として、周囲からは理解されにくい危険な思想を持っていることを、楊端和自身が最も良く理解しています。
彼女の願いは、中華を導く資格のある政によって実現可能となり、今後も秦のため、そして「山の民」のために彼女は戦い続けるです。
摎は女性で唯一の6大将軍の一人
摎(きょう)は女性でありながら、秦国の6大将軍の一人に抜擢された例外的な存在です。
その軍事的才能は、王騎や昌文君に認められ、さらには政の曽祖父にあたる3代前の大王「戦神・昭王」も、その実力を認めていました。
出生と身分が偽装されている
摎には、出生の秘密があります。
彼女は本来、昭王と身分の低い宮女との間に生まれた子供でした。
しかし、彼女を恨む身分の高い宮女たちから守るために、その出生が偽装されます。
摎は王騎の「屋敷の召使い」の子として育てられ、幼い頃から彼に仕えていたのです。
100つ目の城で命を落とす
幼い頃の摎は、王騎と共に「100つの城」を落とせば結婚するという、愛らしい約束を交わしました。
摎は、王騎がその約束を忘れていると感じていましたが、実は王騎はそれを覚えていたのです。
しかし、約束の100つ目の城である馬陽での戦いで、強敵の龐煖に敗れてしまいます。
摎は最後まで将軍としての誇りを持ち、戦場で剣を振るい命を落としました。
その際、激怒した王騎が龐煖の顔に深い傷をつけることで、二人の因縁が始まったのです。
カイネは李牧の側近で男勝りな性格
カイネは、趙国の宰相・李牧の側近として活動しています。
彼女は同じく李牧の側近である、傅抵に対しても遠慮なく行動し、その男勝りな性格で知られています。
馬陽戦の観戦中に河了貂と出会い、その際にも「男のようだ」と評されるほどでした。
河了貂だけには優しく接する
李牧を除く、他の人々には通常厳しい態度を取るカイネですが、河了貂に対しては時折優しさを見せることがあります。
蕞の戦いでは、河了貂を戦場に誘い、「一緒に来い」と声をかけ、戦う女性として互いに認め合っている様子が見られます。
戦う理由は李牧が関係している
カイネが戦場に出る理由は明確ではありませんが、その背後には李牧が関わっている可能性が高いです。
カイネの行動は、何よりも李牧への深い愛情と心配から来ています。
彼女は自身の安全よりも李牧の安全を優先し、戦場で李牧が危険な状況に陥ると迷わず駆けつけることが多く、これほどまでに李牧を深く愛しているのです。
コミックスのおまけページでは、李牧のことを考えたり、彼に会う方法を模索するなど、カイネの乙女らしい一面も描かれています。
媧燐は蒙武を圧倒した一流の将軍
媧燐は、「合従軍」に参加した際に初めて登場し、楚国の第2軍を率いています。
彼女は函谷関の戦いで、予測不可能な策略を駆使して蒙武を圧倒しました。
この戦いを通じて秦国軍を追い詰め、その軍事的才能を中華全土に知らしめた一流の将軍です。
見た目が大柄で女性らしくない
媧燐は、他の女性武将とは一線を画し、その容姿は可愛らしさを感じさせません。
彼女は見た目も非常に大柄で、容姿が優れているとは言い難いです。
しかし、媧燐は自身の体格が大きいことに非常に敏感で、これを指摘されると激怒するほどです。
豪快な性格の一方で、自身の体型を気にする女性らしい繊細さも持ち合わせており、そのギャップが印象的です。
生き別れの弟を探している
媧燐は、前宰相・春申君が暗殺された後、その陰謀に関与した李園と共に宰相に抜擢されました。
その任命以来、楚国の軍事を取り仕切る重要な役割を担っています。
優れた軍事戦略家であり、宰相としての地位に登り詰めた媧燐の成功は、一見すると順風満帆に思えるかもしれません。
しかし、彼女には気がかりなことがあります。
李園との会話から、「生き別れの弟を探して戦場をさまよう」という彼女自身の個人的な動機が明らかになり、媧燐も複雑な背景を持って戦場に出ていることがわかります。
まとめ
キングダムの世界では、兵士たちは単に戦争が起きたからといって、戦っているわけではありません。
彼らには、それぞれ戦場に立つ「理由」があります。
・祖国を愛し、その安寧を願う者たち
・武功を上げて裕福な生活を手に入れたい者たち
・自らの名を世に知らしめたいと願う者たち
当時の社会では、これらの目標を達成する手段として戦場での功績が必須でした。
このような背景の中、特に注目すべきは、異なる国や背景を持つ女性武将たちの活躍です。
彼女たちは、それぞれに独自の動機を持ちながらも、戦場で素晴らしい活躍を見せ、多くの人々にインスピレーションを与えています。
この記事では、そんな彼女たち五人の勇敢な戦いの様子を紹介しました。
彼女たちの奮戦する姿からは、多くの力をもらうことができるでしょう。