「キングダム」において、桓騎が指揮を執る「桓騎軍」。
元はただの盗賊団でしたが、蒙驁の目に留まりスカウトされます。
桓騎軍はこれまで敗北を知らず、無敗の記録を持っています。
こんな桓騎軍には、どのようなメンバーがいるのでしょうか?
生死も含めて、一人ずつ紹介しましょう。
キングダムの桓騎軍の全メンバー分析
以下では、桓騎軍のメンバーの中で「死亡した者」と「生存している者」を紹介します。
それでは詳細を見ていきましょう。
摩論 【生存】
摩論は、桓騎軍の「五千人将」から昇格して、桓騎傘下の将軍となった幹部です。
摩論の特徴は、その年齢に関わらず、非常に礼儀正しい言葉遣いをすること。
これが原因で「紳士摩論」という愛称で親しまれています。
荒くれ者が多い桓騎軍の中で、彼は数少ない礼儀をわきまえる軍師として知られています。
料理が得意であり、しばしば他の幹部に料理を振る舞うシーンも見られます。
料理に関する知識はどこで学んだのか不明ですが、その腕前はプロの料理人に匹敵すると言えるでしょう。
料理が苦手な黒桜から、「料理人に転職した方が良い」とまで言われた摩論。
摩論の得意なオリジナル料理は「ホホ肉摩論風香辛焼き」で、その名前だけで食欲をそそりますね。
摩論は武器を持たず、その頭脳で羽毛扇を振りながら戦術を展開します。
摩論の役割は、三国志の諸葛亮孔明を彷彿とさせるものです。
そのため、摩論が直接戦闘に参加する場面は存在しません。
摩論は武力ではなく、策略による戦いを主導する役割を持っていますが、記憶に残る策略が特にないのも実情です。
これは、桓騎自身が策略を練るためです。
しかし、桓騎が摩論を軍師として重用しているのは、彼の卓越した知性を評価しているからに他なりません。
摩論は桓騎に忠実ですが、趙の扈輒将軍が率いる15万の大軍の進軍時には、裏切りを見せました。
そのとき、桓騎軍が窮地に陥りながらも、桓騎は平然としていました。
その状況を目の当たりにした摩論は、「自分と親しい者だけを連れて逃げ出そう」と決断します。
他の部下は死闘を繰り広げている中、摩論は親しい仲間と共に逃走を図るという選択をしたのです。
これには「桓騎将軍の追手に捕まり、処刑されるのでは?」と、多くの読者は予想していました。
しかし、桓騎が亡くなった後、摩論は桓騎軍の残党をまとめ上げ、「傭兵団」を結成したことがわかりました。
その動機は、李信から聞いた桓騎の遺言「生き残った者たちを再び苦しませるな」という言葉によるものです。
その遺言を受け、摩論は生き残った者たちを率いて傭兵団を結成しました。
意外にも、面倒見の良い人物であるかもしれません。
黒桜【死亡】
黒桜は秦国の六将の一人として、桓騎軍で副官を務める唯一の女性です。
彼女は副官の中で特に存在感があり、「イケメン」には目がなく、「ブサイク」には興味を示しません。
桓騎への憧れを示すシーンがあり、顔を赤く染めることが多いです。
一般的に女性は料理が得意とされがちですが、黒桜は料理が「非常に下手」とされています。
部下からは敬愛され、「姐さん」との愛称で親しまれています。
黒桜の特技は「弓」で、一度に2本の矢を放ち、4人の敵を倒す技術を持っています。
彼女は凄腕の弓使いですが、「中華十弓」には名を連ねていません。
そのことから、彼女が戦況を大きく変える力を持っていないと言えるでしょう。
黒桜は弓だけでなく、戦況を見極める知恵も持っています。
趙軍との対峙時、彼女は不利な戦況を冷静に分析し、「撤退」を決断しました。
その撤退により、後に互角以上に戦うことができます。
黒桜のこの能力は、摩論からも「いつも勘を外さない」と評されています。
黒桜が所属する桓騎軍は、彼女の弓の腕前と戦況判断力に大きく依存しています。
しかし、肥下の戦で李牧に敗れ、彼女は「キングダム748話」で致命的な一撃を受けます。
桓騎の元へと急ぐ最中、趙兵の槍によって背後から腹部を貫かれ、桓騎軍の最後の突撃直前に命を落としました。
ゼノウ【死亡】
ゼノウは桓騎軍の「五千人将」から、桓騎傘下将軍へと昇格したゼノウ一家の頭目です。
彼は戦いを好み、「戦狂い」との異名で知られ、危険を楽しむかのように戦場を駆ける性質を持っています。
ゼノウの特徴は、蒙武をも上回る巨大な体格と、野牛の首をねじ切るほどの驚異的な怪力です。
これによりゼノウは、桓騎軍の「最終兵器」とも称されます。
しかし、ゼノウが幹部ではない理由は、敵味方を問わず攻撃してしまう危険な性質が原因です。
兵士たちの間では、桓騎ですら彼に近づくことは稀だと言われています。
黒羊丘での戦いでは、趙の中でもトップクラスの実力者、紀彗を一撃で倒す場面もありました。
この強さと怪力に惹かれ、桓騎がゼノウを軍に迎え入れたとされます。
原作「748話」の肥下の地での戦いでは、ゼノウは多数の敵兵に囲まれ窮地に立たされます。
そして、上和龍との一騎打ちで胴体を斬られ、瞬時に命を落とします。
しかし、ゼノウはその巨体と強靭な生命力を活かし、「死んだふり」の演技を見せることもあります。
桓騎の指示に応じて、上和龍の顔を片手で握り潰し、相打ちの形で壮絶な最期を遂げました。
厘玉【死亡】
厘玉は桓騎のもとで活躍する傘下将軍であり、桓騎の側近としても知られています。
桓騎が何か重要なことを相談する際には、よく厘玉に意見を求めるシーンが描かれています。
これらから、厘玉が桓騎に非常に信頼されていることがうかがえます。
見た目は悪役風ですが、厘玉は実際には非常に誠実で良心的な性格の持ち主です。
その一例として、飛信隊との間で戦争が起こりかねない状況が生じた際、厘玉は桓騎軍に派遣されていた尾平を呼び戻し、トラブルを解決する計画を立てました。
もし、厘玉が介入していなければ、信は雷土に斬られ、桓騎は羌瘣に斬られる可能性があったでしょう。
厘玉の描写に欠ける点は、彼の戦闘シーンが少ないため、「強いのか、弱いのか」という疑問が残ります。
鄴の攻略戦ではわずか1ページの描写しかなく、厘玉の戦闘能力の程度は明確ではありません。
しかし、戦国時代において騎馬隊の力は、非常に強いとされています。
厘玉が率いる「厘玉騎馬隊」も例外ではないため、彼が弱いわけではないと推測されます。
肥下の戦いで、厘玉は桓騎と共に最後まで戦いましたが、李牧軍に完全に包囲され、最終的には槍で体を貫かれ、命を落としました。
オギコ【生存】
オギコは桓騎軍の「千人将」で、その特徴的な三つ編みと鼻輪、そして天然ぼけな言葉遣いで知られています。
オギコが千人将に選ばれた理由は、「面白いから」であり、そのユーモアあふれる愛嬌の良さが桓騎の気に入っている点でしょう。
オギコは馬術に長けていますが、弓の腕前は非常に悪いため、これが彼の大きな弱点となっています。
函谷関の戦いでは、高所から矢を放ち命中させた際に大喜びするものの、黒桜や摩論からは「当たって当然」と呆れられてしまいました。
黒羊の戦いでは、飛信隊への伝令役として活躍しましたが、そのおどけた様子から兵士たちには不審者と見られ、途中で止められてしまいます。
扈輒軍との戦いでは、重要な伝言を雷土に届ける任務を受けます。
桓騎はオギコが捕まっても決して敵に情報を漏らさず、死んでも使命を果たすだろうと信じて任せています。
その結果、彼は身体を傷つけながらもなんとか雷土のもとに到達し、桓騎の作戦を伝えました。
雷土はこれを見て、オギコを誤解していたと謝罪します。
このように多大な困難を乗り越えて雷土にたどり着き、情報を伝えたオギコは、傷だらけになりながらも生存しています。
馬印【生存】
馬印は桓騎軍の将校であり、摩論軍に所属する伝令兵です。
彼の特徴は、巨漢で頭髪を剃り上げ、後頭部のみを丸く残して結んでいるスタイルです。
黒羊丘の戦い以降、伝令兵として活躍しており、その役割で度々飛信隊と顔を合わせています。
信との初対面時、馬印は桓騎の命令を受けて信の腕を斬りに来たものの、那貴の介入により信の腕は無事でした。
扈輒軍との戦いが終わった後、馬印は再び飛信隊の元を訪れ、「平陽へ向かえ」とのメッセージを伝えています。
この活動から、馬印が依然として生存していることが確認できます。
朱摩【死亡】
朱摩は桓騎の側近で、その率いる一家は軍の中では小規模ながら、一人一人がゼノウ一家に匹敵する戦力を持つ武闘派集団です。
影丘の戦いの終盤では、桓騎と共に扈輒軍本陣への奇襲を行い、その過程で扈輒を討ち取り、近衛兵団を壊滅させるなど大きな功績を挙げました。
しかし肥下の戦いで、カイネとの戦いを優位に進めていた朱摩。
救援に駆けつけた李牧による一撃で頭部を左目と共に貫かれ、その場で命を落とします。
氾善【生存】
氾善は、攻城戦に特化した部隊を指揮する、桓騎軍の将校です。
彼は特に設計と製造に長けており、櫓に車輪を取り付けた井蘭車「紅春」を作り出し、平陽城攻略に大きく貢献しました。
この井蘭車は氾善が苦労して製造したものの、揺れやふらつきがあり、敵軍には「ふざけた井蘭車」と評されることもありました。
肥下の戦いで、氾善は宜安城を攻略するため別働隊として行動し、李牧の奇襲を逃れることに成功します。
この戦略的な配置のため、氾善は無事に生き残り、飛信隊と砂鬼一家と共に宜安城を侵攻しました。
前線に配置されなかったことが、氾善の生存につながったと言えます。
那貴【死亡】
那貴は、隠密活動に特化した能力を持ち、「逃げ」と「隠れ」を得意とする人物です。
彼女が激怒すると、雷土よりも怖い存在として恐れられています。
那貴は現在、信が率いる飛信隊の一員です。
肥下の地での戦い中、桓騎を救助するために向かっていたところ、敵に襲われ、その過程で命を落としました。
雷土【死亡】
雷土は桓騎軍の「五千人将」から将軍に昇格し、桓騎の信頼を一身に受ける人物です。
彼は戦況を見極め、冷静に判断する能力に長けており、桓騎からの信頼も厚いです。
しかし、オギコから伝えられた桓騎の作戦に従って撤退を試みた際に、竜布に捕らえられてしまいます。
捕縛後、凄惨な拷問を受けた末に、雷土はその命を落としました。
衣央【生存】
衣央は砂鬼一家の長で、彼らは全員が灰面を纏った虚無僧スタイルの集団として知られています。
砂鬼一家はその残虐性で知られ、拷問を得意としており、「砂鬼に捕まることは中華一の不運」とまで言われています。
彼らの残虐さは特に目立ち、趙兵を拷問し、黒羊丘近辺の村人たちの屍を使って「贈り物」を紀彗に届け、その衝撃で勝敗に大きく影響しました。
秦国への帰途中、摩論から傭兵団を結成する提案を受けましたが、衣央はこれを断り、砂鬼一家とともに自らの「聖地」へと帰る決意を固めています。
まとめ
死亡した桓騎軍のメンバー
- 黒桜(こくおう)
- ゼノウ
- 厘玉(りんぎょく)
- 朱摩(しゅま)
- 那貴(なき)
- 雷土(らいど)
生存した桓騎軍のメンバー
- 摩論(まろん)
- オギコ
- 馬印(ばいん)
- 氾善(はんぜん)
- 衣央(いお)
以上が、桓騎軍の主要メンバーとその生死の概要です。
肥下の戦いでは、桓騎を含む7人が命を落としました。
この戦いは多くの犠牲者を出す激戦となりましたが、一方で生き残った者たちもいます。
特に注目されるのは、摩論が桓騎の遺言を受け継ぎ、新たに傭兵団を立ち上げたことです。
これからの物語で、この傭兵団がどのように活躍するかが見ものです。