山界の女王であり、キングダムの物語が始まってから、わずか20話で登場した楊端和(ようたんわ)。
現在「62巻」に達する長大な物語の中で、不可欠な存在となっています。
成蟜の鎮圧に信や政と力を合わせ、合従軍戦では秦の援軍として函谷関へ駆けつけるなど、楊端和は秦の軍において重要な役割を果たしている武将です。
しかし、楊端和に関するある種の噂が流れています。
それは楊端和が、死亡するというものです。
一体、将軍の地位にも上った女王が、物語の中で命を落とすことは考えられるのでしょうか?
今回はキングダムにおける、楊端和の物語に焦点を当てて解説します。
犬戎戦での死亡疑惑の運命を探る
冒頭で触れた楊端和の死亡疑惑は、読者にとって非常に興味深い話題です。
彼女が命を落とすとされる場面は、どの戦いで、どのような状況であったのでしょうか?
特に注目されるのは、犬戎との激しい戦闘です。
それでは、その真相に迫ってみましょう。
死亡せず生存している
まず、結論から先に言いますと、楊端和は生きています!!
橑陽(りょうよう)城を占拠した後、彼女が壁と会話を交わすシーンが描かれていることからも明らかです。
確かに深い傷を負いましたが、それが致命的ではなかったことは、ファンにとって一安心の材料でしょう。
・楊端和がこの場面で本当に命を落とすのか!?
・このタイミングで楊端和を死なせるのは、本当に適切なのか?
といった緊張感を持って漫画を読んだ記憶が鮮明です。
ゴバの討伐に成功する
犬戎戦に話を戻し、楊端和の死亡疑惑を掘り下げていきましょう。
楊端和軍は、犬戎王・ロゾとゴバ軍との間で、板挟み状態に追い込まれます。
全軍の脱出を図るために、楊端和が先頭に立って正面のゴバ軍へ突撃を敢行。
敵軍に周囲を囲まれつつも、バジオウと互角に渡り合う実力を持つ楊端和は、ゴバの首を見事に討取ります。
その動きは、まるで弾丸のような速さでした。
逃げの戦略で脱出を図る
楊端和軍の激しい脱出劇が始まります。
日没後の暗闇の中で、楊端和軍は脱出を図りますが、ロゾ軍と趙軍の連合軍によって追い詰められていきます。
既に大きく疲弊し、兵士たちも限界に達していましたが、楊端和の力強い声が軍の士気を再び高め、脱出を再試みします。
一方、犬戎族は追跡の専門家であるガン族を使って、楊端和を徹底的に追い求めます。
犬戎族から逃れることができないため、楊端和は軍を再結集し、徹底的に「逃げ」の戦略を取ります。
闇夜に姿を紛らわせつつも、楊端和は犬戎族の追撃により大きなピンチを迎えるのです。
最後まで守ったトッヂも戦死
犬戎族に追い詰められ、辺り一帯を敵に囲まれた楊端和。
楊端和を最後まで守り抜いた戦士トッヂも、彼女の腕の中で息を引き取ります。
もはや、楊端和の側には守る仲間が誰もいません。
これはまさに「四面楚歌」の状態でした。
その時の楊端和と、犬戎族の緊迫した会話シーンは以下のように進展します。
犬戎族:「武器を捨ててこっちへ来い、犬戎王がお待ちだ」
楊端和:「まだそうはいかない」
犬戎族:「何ィ!?」
楊端和:「お前たちが私の場所を知らせるために、笛を吹き鳴らしているおかげで駆けつけたんだ。最強の戦士がな。」
このやり取りから、楊端和にまだ希望が繋がっていることが示されます。
そして、間もなく到着するであろう、彼女が信頼を寄せる最強の戦士の到着を待つのでした。
足の負傷で動けなくなる
数々の傷を負い疲弊したバジオウが、楊端和の元に急ぎます。
バジオウだけでなく、彼の馬も瀕死の状態で、最終的には馬が先に力尽きます。
馬を失ったバジオウは地上に降り、楊端和を守るため周囲の敵を次々と斬り倒します。
バジオウの行動に呼応するかのように、楊端和も隙を見て犬戎族を斬りますが、足の傷が響き思うように動けません。
バジオウに抱きかかえられ脱出
その様子を見たバジオウは、二人で戦場からの脱出を図ります。
バジオウが楊端和を肩に抱え、馬が使えない急斜面の茂みを驚異的な速さで駆け抜けます。
犬戎族はバジオウの速さに追いつけず、二人の姿を見失いかけます。
しかし、茂みの奥には渓谷が広がっており、そこに落ちれば間違いなく命はない、危険な谷間が存在しています。
その瞬間、楊端和は「バジオウを信じる」と言い、全ての思いを彼に託します。
次の瞬間、バジオウは大ジャンプを敢行!
犬戎族の制止を振り切り、谷間を高く飛び越えました。
見事に渓谷を越えることに成功した二人は、再び茂みの中へと姿を消すのでした。
犬戎族に再び取り囲まれる
草むらに落下した楊端和とバジオウは、しばらく動けずに昔話を語り合います。
喜びも束の間、犬戎族の追手が二人を取り囲む形で現れました。
もはや、状況は「万事休す」に見えます。
二人はただ死を待つわけにはいかず、敵を次々と斬り倒していきます。
しかし、遂にバジオウが限界を迎え、敵の攻撃を複数受けることに。
楊端和もバジオウに気を取られて、その隙に顔面と腹部に重大な打撃を受けてしまうのです。
バジオウが野獣の姿に戻る
この絶望的な状況の中、タジフたち仲間のタイムリーな到着が二人を救い、なんとか無事に生き延びることができました。
楊端和が意識を失い、犬戎族によってどこかへ連れ去られそうになります。
この危機的状況で、バジオウはかつての「野獣の姿」に戻り、限界を超えて戦いました。
バジオウは人間性を忘れ、野生の獣のように周囲の敵を一掃し、自らの限界を超えて敵を倒し続けます。
仲間が間一髪で到着し助かる
体が動かなくなるまで、戦ったバジオウ。
「本当の限界が来たか・・・」と感じたその時、タジフやシュンメンたちの仲間が間一髪で到着します。
こうして、楊端和は部下たちと合流し、なんとか無事に生き延びることができました。
これまでにも危うい瞬間は多々ありましたが、今回のエピソードは「今度こそ本当に楊端和が危ない!」と感じさせる、非常にハラハラする展開です。
まとめ
まとめの結論として、楊端和は死亡せずに生き延びています。
犬戎族が何度も彼女を追い詰める様子には、まさに恐ろしいほどの執念が感じられました。
「獲物は絶対に逃がさない」という獣のような習性が垣間見えるほどです。
しかし、そんな犬戎族から見事に逃げ切った楊端和の能力と精神力は、本当に驚異的です。
楊端和を最後まで守り抜いたバジオウとの間には、強固な絆が存在し、それが二人の生存に大きく寄与しました。
楊端和が無事でいてくれて本当に良かったですね。
キングダムの物語で、今後も彼女が重要な役割を果たし続けることを期待しています。
端和様、万歳!