眼鏡をかけ身長が低く、痩せ型の森永は性格も消極的。
まさに典型的な、いじめられキャラです。
物語初期はいじめられる側の森永ですが、物語が進むにつれて、彼には驚くべき転機が訪れます。
この記事では、こんな森永の最後はどうなるのか?
その末路を追ってみたいと思います。
いじめられっ子だがクズな性格
外見至上主義とは、主人公の長谷川蛍介が自身の内面を磨く旅に出る物語。
その過程で同じ学校の仲間たちと共に成長し、森永雅樹というクラスメートが登場します。
その貧相な見た目は、同情を誘う森永。
しかし実際は、長谷川蛍介をはじめとする周囲の親切を無にするような、感謝の気持ちを持たないクズな人物として描かれます。
目立たない存在ですが、不良たちからターゲットにされ、いじめられる日々を送っています。
同じくいじめられっ子である蛍介が、森永を不良から守るシーンがあります。
しかし、森永はその親切を受け入れず、蛍介を裏切るのです。
文太と蛍介へ復讐する
森永は度重なるいじめの対象となった、文太に復讐を決意します。
事あるごとにメールで呼び出され、悪質な扱いを受けていた森永は、ある日カッターを手に文太に立ち向かいます。
しかし計画は失敗に終わり、自身が逆にひどい目に遭ってしまいます。
その場面を偶然、目撃した蛍介。
森永を助けようとするも、森永はこの蛍介の介入を妨害と捉え、蛍介と文太を共に高所から突き落とします。
この行為により、二人は意識不明の重体になってしまうのでした。
殺人未遂で逮捕される
蛍介と文太をビルから突き落とした結果、森永は殺人未遂容疑で逮捕されます。
目撃者の証言と残された証拠により、彼の犯行は明らかになり、すぐに逮捕されてしまいます。
しかし、逮捕後も森永は自己弁護に終始し、反省の態度を一切見せません。
文太と蛍介が大量出血し、意識不明の重症を負ったにもかかわらず、森永は警察への言い訳として「2人が殴り合いの喧嘩をして自ら転落した」という保身な主張をします。
この行動は、彼の自己中心的でクズな性格を如実に示しています。
さらに森永が犯行直後に示した、二人の死を願うような行動は、読者に彼の人間性を疑わせるに十分なものでした。
少年院で暴力を受ける日々
少年院での生活も、森永にとっては容易ではありませんでした。
彼は、少年院内での番長「東郷」に目をつけられ、厳しい洗礼と暴力を受けることになります。
東郷は強い統率力を持ち、他の囚人たちも従わせて、森永に対する暴行をエスカレートさせます。
森永にとって暴力は見慣れぬものであり、その過酷さにはかなりの苦痛を感じていたことでしょう。
精神崩壊で闇落ちする
森永は少年院での過酷な環境と連日の暴行に耐え切れず、極端に痩せ細り、頭髪までもが抜け落ちるほどのストレスを経験します。
この経験は彼を深い闇へと導き、闇落ちという結果に至ります。
この時点で、森永の精神状態は完全に崩壊。
かつての小心者から、内面的にも外見的にも大きく変わった人物へと変貌を遂げるのです。
少年院での覚醒とその後の人生
森永の少年院での経験は、彼に深刻な変化をもたらしました。
日々の苦痛と絶望の中で、彼は凶暴性の面で驚異的な覚醒を遂げます。
覚醒後の森永は、かつての自分とは全く異なる存在へと変わり、その行動は周囲に恐怖を与えます。
ここから彼の人生は、暗い道を歩み始めることになります。
恐怖のカリスマと呼ばれる
森永のこの覚醒は、少年院内での地位を確立する出来事へと繋がります。
彼は自身を苦しめた、番長・東郷を暴力で制圧することでその力を示しました。
この行為により森永は独房に隔離されるも、その内面はさらに暗く闇深いものとなります。
彼のこの変化は、周囲から「恐怖のカリスマ」と称されるほどに恐れられる存在になります。
少年院内で頂点に立つ強さ
森永の覚醒は、彼に前人未到の強さを与えます。
その結果、少年院内での地位を駆け上がり、最終的にはその頂点に立つボスとなります。
かつてのいじめられっ子だった頃からは、想像もつかなかったような自信と力に溢れ、性格も大胆不敵に変貌。
犯罪にも躊躇(ちゅうちょ)しない姿勢で、周囲を圧倒するような凶悪な存在へと成長します。
彼はいじめられていた過去を乗り越え、いじめる側に回ります。
悪事を行う際も自らの手を汚さず、巧みに手下に指示を出すように。
このようにして、森永は自分に罪が及ばないよう策略を巡らせ、その支配を強化していったのです。
容姿と性格が劇的に変化
森永が経験した一連の試練は、彼の外見にも大きな変化をもたらしました。
かつての地味で、目立たない存在から一転。
彼はイケメンな容姿に変貌し、その姿は多くの読者を驚かせます。
この外見の変化に伴い彼の性格もまた、より狂暴で攻撃的なものへと変わっていきます。
この変貌ぶりは、彼の行動パターンにも明確に現れ、かつての被害者から加害者へと立場が逆転。
森永の物語は、想像もつかない展開を見せて行きます。
森永雅樹の闇落ちについてまとめ
外見至上主義における問題の大部分は、森永に起因していると言っても過言ではありません。
彼は物語内で数々の厄介な問題を引き起こす、トラブルメーカーとして描かれています。
森永が本質的には良い子だったとしても、高校時代のいじめがきっかけで性格がこれほどまでに歪んでしまうのは、どこかやはり悲しいです。
その背景には深い心の傷や、周囲の環境が大きく影響していることが伺えます。
このような状況は、読者にとっても森永に対する同情の気持ちを抱かせるものであり、彼の行動を一層複雑なものにしています。
多くのキャラクターが成長と変化を遂げる中、森永だけがこれに逆行し、人としての成長を放棄し、最終的には闇に堕ちる道を選びます。
彼の未来がどうなるかは定かではありませんが、彼の行く末は読者にとって注目の的です。
闇に落ちた森永が這い上がって来るのか?
それとも完全に悪の道を歩むのか?
今後の物語の展開が待たれます。