マギアルプスのメンバーは、いずれ劣らぬ魔法使いたちです。
「あざ」を2本以上持つ、特殊な才能の持ち主はもちろん、さらに希少な力を有する者もいます。
彼ら一人一人に焦点を当て、その人となりを掘り下げていきます。
マギアルプスのキャラ7人の紹介
マッシュルのイーストン魔法学校には、「アドラ」「レアン」「オルカ」の3つの寮が存在します。
その中でも、特に貴族出身の学生が集うのがレアン寮です。
さらにレアン寮には、「七魔牙（マギアルプス）」と呼ばれる中核メンバーがいます。 マギアルプスは、7名の強力な魔法使いで構成されており、彼らはそれぞれが強大な魔力を有しています。
このグループは毎年選ばれる「神覚者」という、最も優秀な生徒を選ぶ審査に影響を与えることを目的としています。
その過程で、他寮の学生からコインを奪う行為に出ます。
これには、マッシュとアドラ寮の生徒たちも巻き込まれ、マギアルプスからの挑戦が次々に繰り広げられます。
マッシュが初めて仲間たちと共に立ち向かったこの戦いは、「マッシュの決意」「魔法使い間の闘い」「新キャラクターの魅力」といった見どころ満載のエピソードでした。
今回はその中心にいる、マギアルプスのメンバーをご紹介します。
アベル・ウォーカー
最初のメンバーは「第一魔牙」として知られる、アベル・ウォーカーです。
マギア・ルプスのリーダーで、セミロングヘアと常に人形を手にしていることが彼の特徴です。
彼は人を人形に変えたり、巨大な人形を操る特殊な「人形魔法・マリオネス」を駆使し、レアン寮では神覚者候補の一人とされています。
彼の哲学は「我々は本質的に獣である」というもので、社会を弱肉強食の理念に基づいて形成することを目指しています。
しかし、無邪気なマッシュとの会話はかみ合わず、マッシュの異質な筋肉を使った戦い方によって、彼は終始翻弄されていました。
戦いの後、彼がマッシュたちの勝利を祝うパーティーに参加していたことから、将来的に彼が仲間として戻ってくる可能性が示唆されています。
アビス・レイザー
次に紹介するのは「第二魔牙」、アビス・レイザーです。
彼は長い髪を一つに束ね、顔には仮面を着用しており、その姿が印象的です。
アビスの持つ「イヴル・アイ」と呼ばれる能力は、相手の魔法を一時的に無効化することができる特殊な眼です。
これが原因で彼は魔法界で忌み嫌われ、家族からも遠ざけられていました。
しかし、アベルに認められたことで彼に忠誠を誓い、マギアルプスの一員として活躍しています。
彼の戦い方は、自分を加速させつつ相手を遅くする「矢印魔法・アクセレイズ」を使います。
しかし、相手が魔法を使わないマッシュだったため、イヴル・アイの効果は無かったです。
また、加速する魔法も相手の移動制限によって対策され、彼は敗れました。
彼は女性に対して、極端に弱いという特徴もあります。
ワース・マドル
第三の位置にあるのは、サングラスを常用するワース・マドルです。
彼は両親から厳格な英才教育を受け、マギアルプスのメンバーとしての高い能力と、過剰な自尊心を持っていました。
しかし、同時にエリートとしてのプレッシャーや、親の期待に苦しむ心の葛藤も抱えています。
ワースは特殊な「泥魔法・マッドロス」を操り、地面を液体化させたり、泥を使って敵の動きを封じる技術を持っています。
アドラ寮の生徒たちとの戦いで、重力魔法を駆使するランス・クラウンと対峙しました。
表面上は彼にとって有利な戦いに見えましたが、ランスの策略により戦いは彼の敗北に終わりました。
マイロ・ジェーニアス
「第四魔牙」としての役割を担うのは、特徴的な大きな三角帽子を身につけたマイロ・ジェーニアスです。
マギアルプスで最も若い1年生であり、彼の卓越した才能がうかがえます。
マイロの魔法は「石化魔法」と呼ばれ、手や顔などの形をした巨大な石を地面や壁から出現させて攻撃する技術です。
彼は高い魔法の実力を持ちながら、予期せぬ形で神覚者のレイン・エイムズとの戦いに挑まされ、その際に実力の差を痛感させられました。
結局、何もできずに敗れ去ることになります。
ラブ・キュート
第五魔牙として知られるのはラブ・キュートで、彼女はマギアルプス内で唯一の女性メンバーです。
ツインテールに結んだ長い髪が彼女のチャームポイントであり、その外見だけでなく「洞察力」「解説力」「ツッコミ力」にも優れています。
アベルが筋肉を駆使するマッシュと対峙している間、彼女は状況を的確に把握し、解説者としてその場を盛り上げました。
ラブの得意とする魔法は「竜巻魔法・トルグネスケイジ」。
杖から放つ横方向の竜巻や、地面から竜巻を生み出して相手を閉じ込め、攻撃する技です。
彼女はこの技を使って「絶対に逃げられない」と自信を持っていますが、ドットの特殊な能力によりその竜巻は解除されてしまいました。
また不利な状況下では、すぐに立場を変えようとする彼女の「あざとさ」も特徴的です。
第四魔牙が負けそうになると、すぐにアドラ寮の制服を着て寝返る準備をしていました。
彼女の洞察力と独特のキャラクター性が、今後の物語で注目されるポイントかもしれません。
オロル・アンドリュー
第六魔牙、オロル・アンドリューは、マギアルプスの中でも際立った巨体とスキンヘッドが特徴の男性です。
彼はアンサー・シンリと共に、マッシュがふくろう小屋を掃除している最中に刺客として現れました。
その恐ろしげな外見とは裏腹に、敵であるマッシュたちにも礼儀正しく接することから、彼の意外な一面が見えます。
オロルが使用するのは「鮫魔法・シーシャークエボルブ」で、これにより地面を水のように変える「シーフィルド」を作り出し、そこで鮫に変身して戦います。
この状況は彼にとって非常に有利ですが、水泳未経験のマッシュが意外にも泳げることが発覚し、オロルはマッシュの体当たり攻撃を受けて敗れました。
アンサー・シンリ
「第七魔牙」として挙げられるのはアンサー・シンリで、彼の特徴は巨大な手裏剣を常に携えている点です。
彼は平凡な事実を、まるで深い洞察のように述べる特技を持ち、「時間は過ぎ去るものだ」とか「勝負には勝者と敗者がいる」といった、誰もが知ることを堂々と語ります。
この振る舞いはランスにとっては耳障りで、「答えなければよかった」と後悔することになりました。
アンサーの魔法は「手裏剣魔法・シュリケス」で、これを使って手裏剣を増やしたり大きくしたりします。
彼の直接的な戦法は力強いものの、ランスの精密な重力魔法の前には敗れ去ってしまいました。
まとめ：人間性や物語のテーマと結びついている
これでマギアルプスの全メンバーをご紹介しました。
マッシュとその仲間たちは彼らに挑み、見事勝利を収めます。
不思議なことに、その勝利を祝うパーティーには「アベル」「アビス」「ラヴ」も参加していたことから、戦いの後には新たな友情が生まれることもあります。
物語が進むにつれて、さらに大きな敵が登場することが予想されますが、その際には寮を超えた連携が必要になるかもしれません。
特に「第五魔牙」のラブ・キュートは、レモンちゃんとは異なる新たなヒロインとしての役割を担う可能性があり、彼らの今後の展開にも大いに期待が集まります。
また、キャラクターたちの対決は単なる戦闘以上の意味を持ち、彼らの内面や成長の軌跡を描くための道具として機能しています。
たとえば、アンサー・シンリの手裏剣魔法がランスの重力魔法に敗れるエピソードは、単純な力のぶつかり合いではなく、戦略や哲学の違いを象徴しているかもしれません。
このように、彼らの能力と戦い方が、彼らの人間性や物語のテーマと深く結びついていることがうかがえます。
物語の進行においては、個々のキャラクターの試練と成長が、集団の結束や大きな目的達成につながるというクラシックなテーマが採用されています。
特に、敵対関係にあったキャラクターが後に友情を育む展開は、対立から理解へと変わる過程を示しており、読者にとって共感を呼ぶ要素であると言えるでしょう。
