ネットで「鬼滅の刃 柱稽古編」を検索すると、多くの場合「つまらない」という言葉がサジェストされます。
2019年にはアニメ放映が開始され、2020年には映画版がヒットし、社会現象ともなった当作品。
それなのになぜ、柱稽古編に対する否定的な声があるのでしょうか?
本記事では、この問題を深堀りしていきます。
柱稽古編の不人気と批評について
2024年5月12日からアニメ放映される柱稽古編。
この章では、炭治郎や鬼殺隊の他のメンバーが、柱たちから順に指導を受ける修行のエピソードを描いています。
前章の「刀鍛冶の里編」と同じく盛り上がりを見せつつも、一方でネット上では「つまらない」「面白くない」との評価が目立ちます。
2024年2月2日に始まった「鬼滅の刃」のワールドツアー上映「絆の奇跡」とその後の柱稽古編の放映では、一部からは好評も得られましたが、酷評する声も上がっています。
なぜ、このような評価が出ているのか?
ネットでの様々な意見を取り上げて考察します。
話数が少なくつまらない
柱稽古編は、原作漫画の15巻128話から16巻136話まで、わずか9話分という短さです。
他のシリーズとの比較を下記の表に示します。
- 炭治郎立志編: 53話分
- 無限列車編: 13話分
- 遊郭編: 31話分
- 刀鍛冶の里編: 30話分
- 柱稽古編: 9話分
- 無限城編: 69話分
他の章と比べても、柱稽古編の話数の少なさは際立っています。
特に無限列車編は映画として制作されたため、「1クールのアニメとして十分な内容があるのか?」と疑問に思う声も多くありました。
この短さに関連して、以下のような意見も寄せられています。
原作のイメージと違う
柱稽古編は話数が短いこともあり、特筆すべきシーンが少ないと言う意見が多いです。
他のシリーズに比べて内容に深みが欠け、少し物足りないと感じる点があります。
そのため、アニメオリジナル(アニオリ)要素が多く取り入れられると予想されます。
例えば柱たちとの稽古シーンや、キャラクターたちの個性や関係性を掘り下げるアニオリ要素が充実するのではないでしょうか?
これにより、アニメならではの特別感が生まれますが、一方で「原作のイメージを損ねないでほしい」という原作ファンからの意見も分かれています。
戦闘シーンがなくつまらない
柱稽古編には、鬼との戦闘シーンが完全に欠けているため、視聴者には物足りなさが感じられるようです。
鬼殺隊のメンバー間での稽古は行われますが、敵役である鬼が登場せず、実際の戦闘が発生しないため、迫力のあるバトルシーンが存在しません。
ufotableが制作するアニメは、その映像美と戦闘シーンのダイナミックな表現で知られています。
漫画では描きにくい戦闘技や必殺技も、細部にわたるこだわりのある作画と演出で生き生きと描かれています。
これらの高品質なアニメーションがないことが、戦闘シーンを期待していたファンには「つまらない」と感じさせる一因となっているようです。
見どころがなくひどい
前作までのシリーズと比較して、柱稽古編は目立った見どころが少なく、全体的に見劣りすると評されています。
特に「無限列車編」での煉獄杏寿郎のような主要キャラクターの印象深い活躍がなく、新キャラクターも登場しないため、新鮮さを感じる要素が不足していると感じられます。
さらに鬼という敵が登場しないため、従来のシリーズのイメージと異なり、これが不評の一因となっている可能性があります。
アニオリ鬼の登場がひどい
ワールドツアー上映の「柱稽古編」序盤で、アニメオリジナルの鬼が登場します。
風柱の不死川実弥と蛇柱の伊黒小芭内が、廃城で行方不明者の救出に向かい、鬼を追い詰めるものの、最終的にはその鬼に逃げられてしまいます。
このシーンの鬼は柱二人がかりでも仕留められない、原作にも登場しない新たな鬼です。
この鬼の登場により、原作の鬼の強さの力関係が崩れる可能性を示唆しており、これが「ひどい」と批評される要因となっています。
一方で実弥と小芭内の戦闘シーンは、少しではありますが描かれており、このシーンに感動したという意見もあります。
まとめ
「鬼滅の刃 柱稽古編」に関して、視聴者から評価が分かれる理由はいくつかあります。
まず、話数が9話と短いため、シリーズの他の編と比べて物足りなさを感じる視聴者が多いです。
また、戦闘シーンが全く含まれていないため、アクションを期待していたファンには特に不評です。
さらに、目立った見どころや新キャラクターの不在が新鮮味を欠かせ、物語の魅力が薄れる一因となっています。
加えて、アニメオリジナルの鬼が登場することで、原作の鬼に対する強さの階層が崩れる恐れがあり、原作ファンからの反発も生じています。
これらの要素が合わさり、柱稽古編が他の編に比べて「つまらない」と「ひどい」と評される理由につながっているようです。