「外見至上主義」のバスコは男らしさが際立っていますが、涙もろい一面が視聴者にとって印象深いです。
バスコはバーンナックルチームのリーダーとして、厳つい外見と子供のような純真さを併せ持っています。
これまでの彼は、髭と外見から女性から避けられがちでしたが、人生で初めてのデートの誘いを受け、恋人を得る可能性が見えてきました。
この記事では、バスコの恋愛と初デートが成功するのか?について掘り下げます。
デートシーンは171~172話
バスコは、その厳つい外見と少年のような性格から、これまで恋愛に縁遠い存在でした。
加えて、バーンナックルは才源高校の建築科に所属する学生が多く、身体が頑丈な仲間ばかりです。
そうした中、恋愛から距離を置いていたバスコですが、突如として他校の魅力的な女子生徒とデートすることになります。
なお、デートのエピソードは、原作マンガで「171~172話」に描かれています。
以下では、そのデートの内容や成功したのかどうか?を詳細に考察していきたいと思います。
わずか2話でシンプルに完結
このデートのエピソードはわずか2話で完結し、内容も比較的シンプルでした。
さらにデートに登場する女性キャラクターは、その後のストーリーで再登場することはありません。
バスコは通常、女性からの注目を集めるタイプではありません。
しかし、彼の意外な優しさや少年のようなお茶目さが、ギャップとしてファンに愛されています。
それにもかかわらず、恋愛をテーマにしたストーリーは少なく、このために恋愛要素を望む読者も多いでしょう。
相手はバスコの外見を知らない
前述の通り、バスコに好意を持つ女性が登場し、彼女からデートに誘われることになります。
おそらくこの女性はバスコの外見については知らず、彼の強さやカッコよさについての評判を耳にして興味を持ったと考えられます。
彼女はバスコをケンカが強く、男らしい魅力的なイケメンと想像していた可能性があります。
バスコ自身もデートの誘いを受けるのはこれが初めてで、舞い上がって快くその申し出を受け入れました。
かっこいい姿でデートに挑む
バスコは、初デートをそこまで重苦しく捉えていなかったようです。
しかし、彼の親友翔瑠はより真剣で、デートの成功を祈りバーンナックルの幹部たちと作戦会議を開きます。
残念ながら恋愛経験がない彼らは、女子に囲まれる流星や蛍介に助言を求めることに。
流星は女子へのアプローチとして「優しくソフト」に接する方法として、壁ドンをレクチャーしました。
蛍介からは、ファッションに関して四宮がおしゃれだから、彼にコーディネートを依頼するよう勧めます。
こうしてバスコはスタイリッシュな服装と、髭を剃ったカッコいい外見に大変身しデートに挑みます。
彼の変身した姿に相手の女性も驚き、顔を赤らめて見とれるほどでした。
不器用でも真摯な姿にベタ惚れ
バスコの初デートは、一連のハプニングの連続でした。
彼が連れて行ったお店は彼のお気に入りの場所でしたが、そこは女性をデートに誘うには不向きな雰囲気で、男らしい丼飯が出てきます。
バスコは悪びれずに「美味しいぞ!」と推しましたが、彼の熱意とは裏腹に女性は勇気を出して食事を試みます。
しかし、彼女が食べようとした瞬間、髪の毛が丼に落ちそうになり、バスコは彼女の髪を縛ってあげようとして、誤って強く引っ張りすぎてしまいます。
これが原因で彼女は怒り、その場を去ってしまいました。
追いかけたバスコは、彼女のヒールが壊れて転びそうになったところを支え、自分の靴を履かせます。
さらに通りすがりの車が巻き上げた水しぶきから守るなど、紳士的な振る舞いを見せます。
その一連の行動が彼女を感動させ、バスコの不器用だが誠実な姿に惹かれることになります。
理央との約束でデートは中止
デート中、相手の女性はバスコの紳士的な振る舞いに心を動かされ、すべてを忘れてさらなるデートを提案します。
しかし、バスコはこの申し出を断ります。
その理由は、バーンナックルの仲間である理央が以前に言及していたことを思い出したからです。
理央はバスコのデートを妨害しようと、存在しない花火大会へ行こうと誘い嘘をついていました。
これは恐らく、理央がバスコに対して感じている特別な感情からくる行動だったのです。
バスコはその「約束」を守るためデートを中断し、予定された花火大会の場所へと向かいます。
理央と2人で手持ち花火をする
デートが順調に進んでいたにもかかわらず、バスコは初めてのデートを途中で断ち切り、理央と二人で手持ち花火を楽しむことにしました。
本来は、バーンナックル全員で花火大会を楽しむ予定でしたが、結局は二人だけで集まることに。
この状況に理央は内心、バスコが他の女性ではなく、自分(あるいはバーンナックルの一員としての自分)を選んでくれたことに深い喜びを感じています。
翔瑠やバーンナックルを最優先
バスコは人生で初めてのデートを経験し、その流れでまで結婚を夢見るほどになりました。
彼は相手の女性の心を射止め、二人の間には良い雰囲気が築かれます。
しかしバスコは何よりも、翔瑠やバーンナックルを優先するタイプの人物です。
一読者として、バスコのファンは彼に可愛い彼女ができることを期待していましたが、彼の強い仲間意識と男気を尊敬しています。
このエピソードを通じてバスコの忠誠心を理解し、ファンとしての愛着をさらに深めたのです。
まだ彼女ができない状況
初デートが成功しそうな展開でしたが、バスコはバーンナックルの予定を優先し、これが将来彼には彼女ができない可能性があると考察します。
バスコ自身も結婚を考えるほど真剣であったものの、彼にとっては仲間たちが最も重要であり、代替不可能な存在です。
初デートの相手もバスコに惹かれ始めましたが、その後の進展はありませんでした。
彼には守るべき重要なものがあり、蛍介と同様に、まだ彼女を幸せにする状況にはないのかもしれません。
まとめ:自己中心的でない行動の価値
以上、バスコのデートと彼女についてのまとめです。
恋愛とは縁の薄かったバスコは、デートの際には身なりや振る舞いが初心者であり、周りの人たちの助けを借りながらも、何とか良い雰囲気を作り出すことができました。
しかし、結局のところバーンナックルの予定を優先し、デートを途中で切り上げてしまうため、恋人関係には至りませんでしたね。
今回のデートを通じて、バスコにとって最も大切なのはバーンナックルであり、恋愛に踏み込む余地がないことが明らかになりました。
しばらくの間、彼に彼女ができることはなさそうです。
この物語の中で描かれているバスコのエピソードは、外見や初期の印象にとらわれることなく、人物の内面や真の価値を理解する重要性を示唆していると考えられます。
バスコは一見強面でありながら、実際には非常に忠誠心が厚く、仲間思いの優しい性格を持っています。
彼の行動は、表面的な魅力や瞬間的な感情よりも、長期的な関係や深い絆の大切さを優先する姿勢を反映しています。
真の友情とは何か?
そしてそれが個人の行動や選択に、どのように影響を与えるかを探求しているようです。
バスコがデートを途中で中止し、仲間の理央との約束を優先するシーンは、個人的な欲望を超えた集団への忠誠と犠牲を描いています。
これにより、読者に対しても強い印象を与え、自己中心的でない行動の価値を強調しています。
また、バスコの恋愛が上手くいかない点は、完璧ではないが誠実な人物像を通じて、完璧を求めることの虚しさと、不完全ながらも他人を思いやる心の美しさを示しています。
彼の不器用さや失敗が、彼をより人間味あふれるキャラクターとして描き、読者に感情移入させる効果もあります。
見た目や初対面での印象に惑わされず、人との深いつながりや本質的な価値を見極めることの大切さを伝えたいと、作者は考えているのかもしれません。