連載開始の当初は、マッシュルはギャグ風に始まるかと思われました。
しかし、犯罪集団「無邪気な淵源」の登場により、すぐにバトル漫画の要素が強まります。
お父様の残忍さと同様に、セルウォーをはじめとする部下たちも非常に強力です。
特にお父様の実の子供たちである「5兄弟」は、神覚者たちとの戦いを一層引き立てています。
この「悪魔の5つ子」は、一人一人が驚異的な力を持っています。
神覚者たちと渡り合う力を持つこの5つ子の実力は、一体どれほどのものでしょうか?
今回はイノセントゼロの「悪魔の5つ子」に焦点を当てて解説します。
イノセントゼロの五兄弟とは?
ここでは、デビルクンタブレットについて詳しく説明します。
この5つ子はイノセント・ゼロを深く敬愛しています。
忠実であるだけでなく、最も強力な神覚者たちにも匹敵、またはそれを超えるほどの強さを誇る実力者です。
彼らはいったい何者なのでしょうか?
さっそく詳しく見ていきましょう。
野望を達成するための道具
デビルクンタブレットは、イノセント・ゼロにとって息子に等しい存在です。
彼らはイノセントゼロを「父親」と仰ぎ、深い敬愛を抱いています。
一方でイノセントゼロは、彼らを表面上は実の息子のように扱いつつも、実際には自身の野望を達成するための道具と見なしています。
彼は造体禁忌魔法を用いて不老不死の心臓を作り出すことを画策しており、成長した彼らの心臓を利用しようと計画しています。
イノセントゼロの策略は、非常に残酷で冷酷です。
マッシュの実兄にあたる
「悪魔の5つ子」がイノセントゼロの実子であるなら、マッシュとの繋がりも指摘されます。
実はマッシュもイノセントゼロの子供であり、悪魔の5つ子は彼の実兄たちに当たります。
つまり、マッシュは6人兄弟です。
イノセントゼロはマッシュを同様に道具としか思っておらず、彼が魔法が使えないことを軽蔑しています。
その一方で、マッシュをどうしても手に入れたいという、強い執着も持っています。
この執着はイノセントゼロの部下である、セル・ウォーや五男のドミナがマッシュを快く思わない原因となっています。
悪魔の五つ子をご紹介
次にデビルクンタブレットに属する、5人のプロフィールを紹介します。
順番に長男から五男まで、彼らの特徴と能力について詳しく見ていきましょう。
長男「ドゥウム」
最初に紹介するのは、長男の「ドゥウム」で年齢は30歳です。
ドゥウムは五兄弟の中で最も強力で、「大剣カラドボルグ」と「マスターケインによる肉体強化」を併用して戦います。
彼はグループ内で比較的に真面目で冷静な性格を持ち、イノセントゼロへの忠誠心は人一倍強いです。
彼の前では通常は癖のある弟たちも、素直になるほどの威厳を持っています。
彼は戦闘を徐々にエスカレートさせることを好み、相手の力を見極めながら力を増していきます。
力の半分程度を出すだけで、全力を尽くすマッシュを打ち負かすことができるほどです。
マッシュと全力で戦うことを内心では楽しんでいるようです。
次男「ファーミン」
続いて、次男の「ファーミン」を紹介します。
29歳のファーミンはピエロのような奇妙な外見を持ち、その性格もサイコパス的な一面があります。
彼は好戦的で、その気分次第で手近な部下を虐げることがあります。
他人の持ち物に執着し、手に入れた後にすぐに興味を失って破壊する傾向があります。
規則を嫌い自由を愛する彼ですが、状況が不利になるとすぐに方針を変える身勝手な面も持っています。
彼は物体を透明にする魔法を操ることができますが、「砂の神杖」オーターによって討たれた経歴を持っています。
三男「エピデム」
三男は28歳の「エピデム」です。
エピデムの外見は紳士的で真面目に見えますが、プリンに対しては異常な執着を見せるほど狂信的です。
彼はまた、マッドサイエンティストとしての側面も持ち合わせており、自身の好奇心のためにランスの妹の魔力を奪う、ウイルスを開発するなどしています。
エピデムは「オリハルコンを生み出す魔法」を駆使し、巨人族を撃退する実力もあります。
しかし、ドット・バレットが「自戒人」として覚醒したことで彼は敗れました。
四男「デリザスタ」
次に四男で27歳の「デリザスタ」の特徴を紹介します。
デリザスタは基本的にお調子者であり、刹那主義者です。
力の弱い者を蔑んで、無遠慮に扱うことが多いです。
彼は「矛を生み出す魔法」を操り、その力でエルフ族の数十人を倒すほどの戦闘能力を持っています。
また、レイン・エイムズとの戦いで圧倒的な力を見せつけました。
しかし、レインを倒し掛けたその瞬間、彼の弟・フィンが「バタフライサニタテムズ」という回復+バフ魔法を使って覚醒します。
これにより一気に回復したレインに猛省を受け、デリザスタはその戦いで命を落とします。
五男「ドミナ・ブローライブ」
最後に、五男(16歳)の「ドミナ・ブローライブ」を紹介します。
彼はデビルクンタブレットの中でも特に初期に名前が挙がり、ヴァルキス魔学校の生徒(神覚者候補)として潜伏していたことで知られています。
ドミナは神覚者と同等、またはそれ以上の魔力を持ち、その存在は圧倒的です。
彼は実際に神覚者を戦闘不能に追い込み、セント・アルズの神覚者候補生たちを破り、神覚者になるための最終試験から撤退させました。
幼少期から膨大な魔力を持っており、その力は周囲の建物を破壊し、大人たちを気絶させるほどです。
イノセントゼロも、彼が自分の子供たちの中でも非常に強力な魔法使いであることを認めています。
ドミナの主な魔法は「水魔法」で、以下のような多様な戦術が可能です。
- 膨大な質量の水を放つ
- 水で盾を生み出す
- 水矢を放つ
- 相手を水の中に閉じ込める
また、彼は「サーズ」を発動させることで自身の体を水状態にし、打撃攻撃を無効化します。
もし攻撃されれば、ドミナの体が弾かれると同時に、召喚したポセイドンの怒りを買い、強力な反撃を受けることになります。
攻守ともにバランスの取れた魔法使いである彼は、強い者に認められたいという欲求が強く、弱者を見下して容赦なく行動します。
彼の凶暴な性格は、怒りが爆発すれば誰であろうと容赦なく攻撃し、イノセントゼロでさえ制御が難しいほどです。
イノセントゼロが執着するマッシュを自分の欲求に反する存在と見なし、快く思っていません。
マッシュとの激戦の末に敗れ、その後、彼を救うためにイノセントゼロが作り出した闇のマグマに自らを犠牲にして死亡しました。
まとめ:父親への複雑な感情が見え隠れ
五つ子はそれぞれが異なる能力と性格を持ち、彼らの存在は物語に多様な対立と葛藤をもたらしています。
彼らは一見、力を持つことで自由や支配を求めがちですが、その背後にはイノセントゼロという共通の父親に対する、複雑な感情が見え隠れ野望を達成するための道具します。
彼らの行動や運命は、親子関係や権力、忠誠と裏切りといったテーマを探る上で興味深い内容を投げかけており、キャラクターの内面や動機の掘り下げが物語の深さと緊張感を増しています。
また、五つ子のそれぞれが異なるタイプの魔法を使うことで、戦闘シーンにおける戦略的な多様性も生まれ、読者に予測不可能な展開を与えています。
彼らの最終的な敗北や改心は、個々の成長や物語全体の解決に向けた重要なポイントです。
キャラクターの成長と共に、物語全体がクライマックスへと導かれる構造が見事に描かれています。