マッシュルに登場するレモンは、イーストン魔法学校の編入試験を通じて、アドラ寮に加わった学生です。
経済的に恵まれない環境で育ち、家族のために名門イーストン校への進学を志しました。
マッシュに反感を抱く試験官から、マッシュへの妨害という条件で「迷路の試練」への挑戦を持ちかけられます。
しかしマッシュが逃げ出し、自身も魔物に襲われる窮地に陥りましたが、結局マッシュによって救出されます。
それ以降は彼に深い感情を抱き、積極的に接近を試みています。
今回は、こんなレモンの人物像などに迫ってみます。
レモンとマッシュの出会い
レモンは編入試験を通じて、イーストン魔法学校のアドラ寮に所属する女子学生です。
貧しい家庭で育ち、名門イーストン校への入学を家族のために目指しました。
マッシュへの反感を持つ試験監督のクロード・ルッチから、「迷路の試験でマッシュを足止めする」という取引を受け、試験中マッシュに同行します。
しかし、マッシュに逃げられ、迷路内の魔物に襲われる危機に遭遇します。
攻撃を覚悟したレモンでしたが、最終的にはマッシュに救われ、一緒に迷路を抜け出します。
この一件からマッシュへの愛情を深め、「マッシュの嫁」と自称し、彼に強くアプローチを続けています。
マッシュ自身はレモンの行動を「重たい」と感じながらも、彼女の尽力を大切に思っているようです。
マッシュが「魔法不全者」と明らかになり、群衆からの非難を受ける際も、レモンは彼を強く支持し、石投げの怪我もいとわず彼を守りました。
プロフィールと特徴
誕生日:7月7日
痣の数:1本
所属:アドラ寮
身長:162cm
体重:いちご3個分
声:上田麗奈
金色のセミロングヘアーに、赤いリボンを添えた魅力的な少女です。
編入試験でマッシュに救われたことがきっかけで、彼に強く惹かれ「マッシュの嫁」と自称し熱心にアプローチしています。
「重い性格」と自覚しており、若干のストーカー気質を持ちますが、常に敬語で丁寧な口調で話します。
声優・上田麗奈のキャリア
レモン役の声優は、上田麗奈が担当しています。
彼女は『鬼滅の刃』の栗花落カナヲや『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のギギ・アンダルシアなど、様々な役を演じています。
癒し系の声と、時折見せるキャラクターの強さ、『斉木楠雄のΨ難』での海藤空のような独特な役柄もこなす多彩な演技力で、レモンの可愛らしさと面倒くささを見事に表現しています。
レモンの魔力のレベル
レモンは魔法のシーンが少なく、その力の全容は不明です。
デビュー時に魔法「レビオス・カフス」を使い、マッシュを一時拘束しました。
彼女はこの魔法の強力さを「人間の力では解けない」と言いましたが、マッシュは容易に脱出しました。
これはレモンの魔力が弱いというよりは、マッシュの非凡な力を示しています。
戦闘能力では、トラップやスフィンクスに苦戦するシーンがあり、戦闘は不得手と思われます。
マッシュとの迷路の試練
イーストン魔法学校の編入試験中、特別な試練として「迷路の試練」が行われました。
試験官クロード・ルッチは、独自の方法で試験を進むマッシュ・バーンデッドに不満を抱き、彼を失格に追い込むために様々な障害を設置します。
この迷路において、レモンがマッシュに協力を申し出ます。
マッシュが疑問を抱く中、レモンは彼を説得し、共に迷路を進むことになりました。
しかし、レモンは迷路に仕掛けられた罠に次々と引っかかり、マッシュの進行を遅らせます。
マッシュがレモンを置き去りにしようとすると、彼女は拘束魔法「レビオス・カフス」を使い、マッシュを止めます。
「申し訳ありませんが、あなたを通過させるわけにはいきません」と告げるレモンでしたが、マッシュは簡単に拘束を解き逃げ去ります。
レモンが立ち尽くしていると、迷路の番人が現れクイズ攻撃を仕掛けます。
混乱していたレモンは怪我を負いますが、「マッシュを欺いた罰」として受け入れます。
しかし、先に進んだはずのマッシュが戻り、レモンを救うのでした。
「なぜ助けてくれたのか」と尋ねるレモンに、マッシュは「あなたの理由が僕と似ているから」と答えます。
マッシュは怪我をしたレモンを背負い、迷路の壁を突破しゴールへと急ぎます。
レモンは自身の事情を暴露し、ルッチの不正を告発します。
ルッチは初めは動揺しますが、最終的に開き直り、二人を不合格にしようとします。
しかし、校長のウォールバーグが介入し、レモンは無事に合格。
マッシュと共に「アドラ寮」への配属が決まりました。
この試練を通じてマッシュへの深い愛情を抱いたレモンは、以降、彼に積極的なアプローチを開始します。
彼女が「精神的に重い」と言うと、マッシュは「(物理的な)重さは気にしない」と返答し、レモンはこれをプロポーズと勘違いするのでした。
七魔牙のアベルに操られる
イーストン魔法学校で、神覚者を目指すマッシュ。
選抜試験において必要なコインを獲得していく中、レアン寮の核心を担う「七魔牙(マギア・ルプス)」から注意を引くことになります。
レモンはマッシュへの心配を示し、彼が愛するシュークリームを模した手作りのぬいぐるみを贈り、無理をしないよう願いを込めます。
しかしレモンは敵に捕らわれ、操り人形と化して夜の廊下で消えてしまいます。
地下の秘密の扉を見つけたマッシュ、フィン、ドット、ランスはレモンの後を追い、「七魔牙」のアジトへと侵入します。
マッシュは「七魔牙」のNo.2アビス・レイザーを倒し、レモンを操っていたアベル・ウォーカーに対峙します。
アベルを倒した後、レモンを含む操られていた生徒たちを解放しますが、その時「無邪気な深淵(イノセント・ゼロ)」の手下セル・ウォーが現れます。
アベルとアビスの助けを借りてセルを撃退するも、この戦いでマッシュの魔法不全が露見します。
緊急会議でマッシュは死刑寸前になりますが、イノセント・ゼロに狙われている事実が発覚します。
ウォールバーグ校長やフィンの兄レイン・エイムズの嘆願により、神覚者に選ばれるまでの猶予が与えられます。
しかし、魔法不全者としてのマッシュに対し、多くの人々が罰を求めてイーストン校に押し寄せます。
その中で、レモンは勇敢にも石を投げられながらも「マッシュくんが不当に処罰されるなら、私も一緒に罰を受けます」と宣言します。
ウォールバーグの登場で事態は収束しますが、マッシュは神覚者になるための決意を新たにしたのです。
イノセント・ゼロとの対決
最終的な神覚者の選抜試験は、イーストン魔法学校とヴァルキス魔学校の戦いです。
「はじまりの杖」と呼ばれる強大な魔力を持つ杖を手にする者が神覚者になるとされ、マッシュはランス、ドット、さらにはマーガレット・マカロン、アベル、アビスと協力し、次々に敵を倒していきます。
しかし、イノセント・ゼロの襲撃により「はじまりの杖」が奪われ、彼らは次の日食の日に再襲撃することを宣言して撤退します。
マッシュはリストバンドを解放し、戦ったことで極度の筋肉疲労に。
神覚者ライオ・グランツは、魔術師メリアドールに治療と修業を依頼します。
メリアドールのもとで苛烈な訓練を経たマッシュは、過労から死にかけますが、メリアドールはマッシュを救うために、必死にぜんまいを巻き続けます。
国民の暴動がメリアドールの治療院に迫る中、オチョアがぜんまいを巻く役割を引き継ぎますが、思った以上に重いため動かせません。
その時、レモンが現れ、オチョアとともにぜんまいを巻きます。
神覚者カルド・ゲヘナの加勢もあり、ついにマッシュは危機を脱するのです。
レモンの人物像のまとめ
レモン・アーヴィンは、「マッシュルにもヒロインが必要だろう」という編集者の提案により、登場することが決定したキャラクターです。
作者の甲本先生は、女性キャラクターの描写に不慣れで抵抗があったものの、編集者の要望に応えてキャラクターを創造しました。
このエピソードはコミックス第一巻で語られており、レモンのキャラクターがどのようにして生まれたか?の背景を知る上で興味深いことです。