「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎の赤い目の原因と、物語中で損傷を受けた右目の現状に焦点を当てて説明します。
炭治郎の目の赤さは初期段階で軽く触れられ、その後長い間謎として残りました。
物語がクライマックスに進む中で、無惨との最終戦に臨む炭治郎。
失明した右目の行方や、その伏線がどのように回収されたのかを詳細に解説していきます。
炭治郎の赤い目の謎と伏線の回収
物語が始まる時点で竈門炭治郎の目は赤く、特にアニメでその特徴が際立っています。
作中でも、炭治郎の赤い目に関連する伏線が幾つか描かれており、それらのシーンを振り返りながらその理由を考察していきます。
吉兆とされている「赫灼の子」
原作の第2巻第9話(アニメ第5話)において、鋼鐵塚蛍が炭治郎の日輪刀を届けた際に、赤い髪と赤い目に言及しています。
「髪も目も赤いのは火を扱う家系なら、良い兆しとして歓迎されるものだ」
鋼鐵塚は炭治郎の目を「赫灼の子」と称し、火を扱う家庭ではこれを吉兆と考えていることを示しています。
刀鍛冶である鋼鐵塚自身も火仕事が生業であるため、炭治郎の赤い目を見て喜んだ様子がうかがえます。
ただし、鋼鐵塚は「刀も赤くなるか?」と期待していましたが、実際には黒い刀が現れ、その結果、竈門炭治郎に対してちょっとした八つ当たりでプロレス技を見せていました(笑)。
この部分については作中で深く掘り下げられておらず、炭治郎の赤い目の背景についても詳しくは語られていません。
竈門家はかつて炭焼きを生業としていたため、赤い目は吉兆とされていたのかもしれません。
しかし、実際には家族が無惨に殺されたり、禰豆子が鬼になるなど不幸が続いています。
子守唄に「赤い目」という歌詞がある
原作の漫画第10巻第85話では、上弦の陸・堕姫との戦いの最中に禰豆子が暴走し、危うく人を噛みそうになります。
その時、炭治郎は必死で禰豆子を制止しながら、彼らの母・葵枝がよく歌っていた子守唄を歌いました。
<葵枝の子守唄>
こんこん小山の子うさぎは
なぁぜにお目々が赤うござる
小さいときに母さまが
赤い木の実を食べたゆえ
そーれでお目々が赤うござる
幼い禰豆子がこの歌を聞き、葵枝に
「お兄ちゃんの目が赤いのは、お腹の中でお母さんが赤い木の実を食べたから?」
と無邪気に質問したことが描かれています。
葵枝は答えることなく、ただ微笑んでいましたが、炭治郎の赤い目には何か深い意味があるかのような描写があります。
子守唄の「赤い木の実を食べたら赤い目の子が生まれる」という部分は単なる歌詞にすぎません。
しかし、炭治郎の目が赤い理由は、出生に関わる秘密があるのかもしれませんね。
父・炭十郎からの遺伝説が濃厚
炭治郎の父、竈門炭十郎も赤い目を持っています。
そのため炭治郎の赤い目は、炭十郎から遺伝したと考えるのが最も自然です。
竈門家の他の家族を見ると、葵枝を除く全員が赤い目をしていますが、禰豆子の目は真っ赤ではなく、わずかにピンクがかった色です。
(六太の目は彼が寝ているため不明ですが、赤色の可能性が高いと思われます)
これらの事実から、竈門炭十郎からの遺伝と推測するのが妥当です。
ただし、この赤い目が単なる遺伝的特徴なのか?
あるいは「日の呼吸」を行う者に特有の現象なのかは、物語の本編では詳細には語られていません。
もしかすると、物語の裏に隠された設定が存在するかもしれません。
無惨との戦いで右目を失った経緯
炭治郎は物語のクライマックスである無惨との戦い中、右目を失明することになります。
炭治郎の赤い目に関連する様々な伏線を踏まえて、その目がなぜ損傷を受けたのか?
どのようにして、その事態に至ったのかを詳しく解説します。
21巻第182話で右目を斬られる
物語の終盤、無限城で上弦の鬼たちを一掃した後、残る最大の敵、無惨との最終決戦が展開されます。
戦いが始まった当初、炭治郎と義勇のみが無惨に立ち向かっており、無惨の激しい攻撃をかわすだけで精一杯の状況でした。
その過程で、炭治郎は無惨の両腕と触手の攻撃を避け切れず、右目を斬られてしまいます。
この傷は非常に深刻で、右目の失明はこの時点で確定していたと考えられます。
無惨の血で顔の右半分を損傷
無惨との地上での決戦後、柱たちは夜明けまで無惨を地上に繋ぎ止めるため奮闘しました。
その最中、炭治郎は先ほど斬られた右目が、異常な形に変異する事態に直面します。
これは無惨の血を含んだ影響で生じた細胞の変質が原因であり、炭治郎はこれによって生命の危機に瀕しました。
その後、愈史郎が開発した血清の効果で炭治郎は意識を取り戻しますが、顔の右半分が損傷した状態で、右目は事実上失われた状態となります。
鬼化で一時的に再生するが失明は続く
無惨との最終決戦を夜明けまで持ちこたえ、最終的に日の光によって無惨を倒しました。
その後、無惨の策略によって炭治郎は一時的に鬼化しましたが、禰豆子や鬼殺隊の奮闘、そしてカナヲの果敢な行動によって人間へと戻ります。
炭治郎が鬼化中には、失われた右目と左腕が一時的に再生しましたが、人間に戻った後、これらの再生部位は機能していない状態となりました。(第204話)
その結果、炭治郎は右目の失明と左腕の機能障害を抱えることとなり、カナヲも彼岸主眼の使用により視力を大きく損ねました。
最終決戦の代償は、非常に重かったと言えます。
まとめ:多くの犠牲と悲しみも伴った終局
今回の記事では、「鬼滅の刃」の炭治郎の赤い目の原因と、物語中での右目の失明について詳しく解説しました。
炭治郎の赤い目は、父・炭十郎からの遺伝が有力です。
今後、炭治郎の赤い目やその他の伏線が外伝などで、さらに掘り下げられる可能性があります。
そして、最終決戦では炭治郎が右目を失明し、左腕の機能も失うという深刻な後遺症を抱えています。
物語はハッピーエンドとなりましたが、多くの犠牲と悲しみも伴った終局でした。