悲鳴嶼行冥はなぜ死んだ?最期の死亡シーンの隠は沙代か考察!

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鬼滅の刃に登場する、悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)の死亡シーンを考察します。

特に、最後の瞬間に寺の子供たちとの再会や、手を握った隠(かくし)が沙代であるかどうかに焦点を当てます。

クライマックスである鬼舞辻無惨との決戦では、多くの鬼殺隊員が命を落とし、柱たちも犠牲になった壮大な戦いが繰り広げられました。

行冥も無惨との戦いの末に息を引き取り、その悲痛な死が多くのファンを涙させたシーンとなります。

あわせて無限城での戦いから、行冥の死亡に至るまでの経緯も振り返ります。

 

<この記事で学べること>

・行冥の最後のシーンまでの流れ

・行冥の過去の出来事

・死亡シーンで隠として登場した人物の正体

岩柱・行冥の最後のシーンを振り返る

悲鳴嶼行冥は鬼殺隊のエリート、「柱」の中でも際立った強さを誇る「最強の鬼殺隊員」として知られます。

彼の能力は上弦の壱との黒死牟戦で初めて披露され、その後の無惨との戦いでもその力、速さ、戦闘センスが際立っていました。

この記事では、行冥が無限城に登場してから無惨との戦い、そして最後の死に至るシーンを詳細に追っていきます。

 

黒死牟戦で示した圧倒的な力

行冥が上弦の壱・黒死牟との戦いに参戦したのは、漫画19巻の第169話でのことです。

黒死牟は霞柱・時透無一郎の左腕を即座に切断し、不死川玄弥をあっという間に斬り捨て、さらに不死川実弥をも圧倒する強さを見せ付けました。

その状況の中で行冥が登場し、しばらくは黒死牟と単独で対峙します。

完全に黒死牟を倒すことはできませんでしたが、ほぼ互角に戦う姿を見せました。

 

その後、行冥と実弥が主力として前線で戦いを展開します。

そして、無一郎が自らを犠牲にして黒死牟に飛び込み、玄弥が黒死牟の体の一部を食べて自身の力を増強し、全員の連携攻撃でようやく黒死牟を倒すことができました。

この戦いで無一郎と玄弥は命を落とし、実弥は重傷を負い、行冥も多数の切り傷を負うほど、黒死牟の力は絶大でした。

 

無惨戦で左足を喪失する

黒死牟を倒した後、行冥は無惨との決戦に臨みます。

この無惨戦は、黒死牟を超える絶望の連続で、行冥は無惨の一撃によって左足を失いました。(漫画22巻の第191話)

その後、隠と愈史郎が行冥の治療を行い、一命はとりとめましたが、大量の出血による失血が深刻で戦線復帰が遅れます。

行冥が深刻な傷を負ったのは、無惨の攻撃から伊之助や善逸を庇ったためです。

 

最終戦で無惨を太陽光で焼く

最終巻(23巻)の第199話で、夜明けの太陽光によって、ようやく無惨を倒すチャンスが訪れます。

しかし、無惨は最後まで抵抗を続けます。

自らの体を肥大化させて陽光に焼かれる時間を稼ぎ、日陰に逃げ込んだり地中に潜ろうとするなど、必死に逃走を図ります。

 

こんな中で、悲鳴嶼行冥が再び前線に戻り、無惨の首に鎖を掛けて地面に引き摺り下ろし、地中に逃れようとする無惨を鎖で引っ張り止める役割を果たしました。

行冥は片足を失っており、鎖を引っ張る際のバランスが不安定でしたが、多数の隠が行冥の体を支え、共に鎖を引っ張ります。

夜明け後は、まさに隠も含めた鬼殺隊の総力戦となったのです。

 

痣の代償により死亡が決まる

無惨を倒した後、生き残った柱は冨岡義勇と不死川実弥のみでした。

伊黒小芭内と甘露寺蜜璃も無惨戦で致命傷を負い、悲痛な最期を迎えました。

行冥も片足の欠損と出血が問題でしたが、より重大なのは漫画20巻の第170話で黒死牟が語った「痣の代償」です。

痣を出した者は例外なく、25歳前に死亡することが知られています(継国縁壱は例外)。

行冥が痣を出した時は既に27歳で、この日で命が尽きることは避けられませんでした。

 

行冥の感動的な最後のシーンに涙

無惨を倒した後、最終巻(23巻)の第200話では、悲鳴嶼行冥の感動的な死亡シーンが描かれます。

多くのファンが感動の涙を流した行冥の最期の瞬間を、場面ごとに詳細に見ていきましょう。

 

治療を拒否する最期の願い

無惨を倒した後、多くの柱や鬼殺隊員が致命傷を負い、死に瀕していました。

行冥の周囲にも、隠や鬼殺隊員が集まり緊急治療を試みますが、行冥はこれを断ります。

「止めてくれ、薬を使うな。もう遅い。貴重な薬を無駄にしたくない。若者たちの元へ行ってくれ。お願いだ。これが私の最後の頼みだ」

最後まで柱としての役割を果たし、若い隊員たちの生命を優先した行冥の生き様が伺えます。

 

寺の子供たちの感動的な再会

そして行冥の命が尽きる瞬間、かつて寺で育てた子供たちが、行冥のもとへと寄り添います。

行冥の過去については別の記事で詳述しますが、これらの子供たちは以前、鬼によって襲われた際に命を落としています。

当時、行冥は「子供たちが命令を聞かずに散らばってしまった」と思っていましたが、実は子供たちは、行冥を守るために自発的に行動していたのです。

 

・「先生が盲目だから守らなければ」と考えた

・農具を武器として持ってくるために外に出た

・援助を求め人を呼びに行った

 

子供たちの行動は決して命令を無視したわけではなく、行冥を守るための純粋な意志からのものでした。

 

最期に真実を知って死を迎える

子供たちは、その時の状況を必死で説明しましたが、この話は子供たちが生存していればいつでもできる内容です。

しかし、子供たちが全員その時に命を落としたため、真実は行冥には長らく明かされず、子供たちの心には深い影を落としていました。

「もし明日が来れば、ちゃんと話せたのに、本当にごめんなさい。もし明日さえ来ていれば…」

 

死の間際の最期に、あの時の真実を知った行冥は、子供たちに看取られながら笑顔で死を迎えました。

この死のシーンでは、子供たちが行冥の手を握っているように見えましたが、実際には隠の女性が行冥の手を握っています。

この女性の正体については、後ほど詳しく説明します。

 

鬼殺隊入隊前の過去と沙代との関係

行冥の死に際して再会した子供たちのエピソードは、漫画16巻の第136話で行冥自身によって語られています。

ここでは行冥がかつて、寺で引き取り育てた子供たちとの日々を振り返ります。

 

孤児たちを引き取り寺で生活する

悲鳴嶼行冥は物語の中で、鬼殺隊最強の戦士として知られていますが、鬼殺隊に入る前は戦闘とは無縁の平和な日々を送っていました。

行冥は寺で身寄りのない子供たちを引き取り、その人柄から皆と家族のように暮らします。

鬼に襲撃される事件がなければ、行冥はその寺で子供たちと共に平穏に生活を続けていたでしょう。

 

獪岳が寺に鬼を招き行冥たちを襲撃

ある日、寺から追放された獪岳が鬼に遭遇します。

獪岳は鬼と交渉し、「人が多く集まる寺へ案内するから、自分だけは助けてほしい」と提案します。
(獪岳が寺を追い出されたのは、寺のお金を盗もうとして他の子供たちに告発されたためです)

行冥が住んでいた寺では、普段から鬼除けのために藤の花のお香を焚いていましたが、獪岳は丁寧にそのお香を消し回り、鬼を寺内に招き入れました。

 

鬼の襲撃により、瞬く間に4人の子供が命を落とし、生き残った4人のうち3人は行冥の指示に従わずに外に出てしまい、鬼に殺されてしまいます。

(子供たちが先に説明した通り、これらの行動は農具を取りに行くなど、助けを求めるためのものでした)

そして最年少の沙代が、行冥の背後で隠れていました。

行冥は沙代を守るために鬼に立ち向かいます。

 

覚醒し鬼を撃退して沙代を守る

これまで本格的な喧嘩すら経験のなかった行冥は、ここで突然の覚醒を迎え、鬼の頭を殴り続けるという超人的な行為に出ます。

行冥は夜明けまで一心不乱に鬼を撃退し、日の出と共に寺を襲った鬼は太陽光で消滅しました。

最終的に残ったのは7人の子供たちの遺体と、無事だった沙代。

そして鬼の血に染まった、行冥の姿でした。

 

冤罪で死刑判決も鬼殺隊へ参加

鬼による寺の襲撃が収まった後、事態を知った村人たちが寺に駆け付けます。

村人らが何が起こったのかを沙代に問うと、沙代は「あの人は化け物、みんなあの人が殺した」と答えました。

寺の現場は「子供たち7人の遺体と血まみれの行冥」の様子で、沙代の証言を元に行冥が殺人犯とされました。

 

その後、行冥は投獄され死刑判決が下されかけましたが、死刑執行直前に産屋敷耀哉によって救出され、鬼殺隊への参加が決定します。

沙代が言った「あの人」とは、実際は鬼のことを指していました。

しかし沙代は当時4歳であり、加えてそのショッキングな出来事により、状況を正確に伝えることができなかったのです。

 

死亡シーンで手を握っていた隠は沙代?

行冥の生涯や、寺での子供たちとの日々について掘り下げた後、再び行冥の死亡シーンに焦点を当てます。

これまでのエピソードを踏まえると、死に際に行冥の手を握っていた隠の女性の正体について、「もしかして…」と思うかもしれません。

 

最期のシーンに沙代は不在

最終巻(23巻)の第200話で、悲鳴嶼行冥のもとに寄り添う子供たち。

しかし、この中に沙代の姿はありません。

この理由は、沙代が現在生きているためです。

 

漫画16巻の第135話で、事件当日の詳細や沙代について言及されています。

沙代は事件当時4歳で、その後10年が経過し、現在は14歳になります。

14歳になった沙代は、行冥が投獄された事実をずっと気に病んでおり、行冥に対して謝罪の意を表したがっています。

それでは、現在の沙代はどこにいるのでしょうか?

 

沙代も行冥の手を握っていた?

最終巻(23巻)の第200話で、行冥が隠たちの治療を拒んだ後、行冥は子供たちの幻影と対面します。

行冥は子供たちに囲まれながら、手を握られてこの世を去りました。

このシーンでは、行冥に手を添えているのは子供たちの幻影であり、同時に隠の女性の手でもあるように描かれています。

実際に行冥の手を握っていたのは隠の女性ですが、この女性が沙代である可能性が指摘されています。

子供たちの幻影が行冥に感情を伝える中、沙代も行冥の手を握り寄り添いながら、

「ずっと謝りたかった」

という想いを伝えていたと考えられます。

 

沙代が行冥と真実を語る機会があれば良かったのですが、それも叶いませんでした。

沙代はこの時14歳と若く、鬼殺隊に入隊する年齢としては不自然ではありません。(炭治郎は15歳、義勇は13歳で最終選別に臨んでいます)

沙代が行冥に会うためだけに鬼殺隊に入隊したとしたら、それは何とも悲しい結末です。

最終的には少なくとも沙代が、行冥との短い再会を果たせたことは幸運だったと言えるでしょう。

 

まとめ:行冥は多くの人に愛されていた

この記事では、鬼滅の刃における悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の死亡シーンを中心に、最後に再会した寺の子供たちや、手を握る隠の正体が沙代であるかどうかについて考察しました。

行冥はその巨大な身体と人間離れした力から、しばしば「怖い」という印象を持たれがちです。

しかし実際には、子供好きで温厚な性格の持ち主であり、転生後は保育園の先生としても活躍するほどです。

 

行冥の死亡シーンでは、多くの鬼殺隊員や隠が涙を流しながら看取りました。

これは行冥の人柄が、如何に多くの人々に愛されていたかを物語っています。

行冥の生涯と最期を振り返ることで、行冥がただの戦士ではなく、深い愛情を持った人物であったことが明らかになります。

行冥の物語は単なる戦いだけでなく、深い人間関係や犠牲、そして許しについての教訓を私たちに与えています。