この記事では「天官賜福」の花城(三郎)の生涯、死の原因、そしてなぜ鬼に転生したのか？を深掘りしていきます。
彼は謎に包まれた人気キャラクターですから、その正体が気になりますよね。
花城(三郎)の不可解な過去とは？
謝憐に接触するために、少年の姿と三郎(さんらん)という名前を使って、自らの正体を隠した花城(ホワチョン)。
しかし、彼らが牛車で対話を交わしている間、謝憐は何かしらの手がかりで三郎の真実を察知していた模様です。
この不思議な存在である、花城の過去について調査しました。
謝憐によって救われた過去
実は花城は以前、謝憐によって救われた経験があります。
当初は牛に乗りながらの会話が、彼らの初めての出会いのように述べられましたが、これは事実ではありません。
約800年前、当時仙楽国の太子であった謝憐が、祭礼行列中に城壁から転落しかけた人間の姿の花城を助け出しました。
その際の花城の名前は、红红儿(ホンホンアール)だったのです。
右目のない姿による苦難
生前の花城は、右目がないことで周囲からいじめられ、苦労を重ねてきています。
常に他人から右目のことで指摘され、自己嫌悪に陥り、自分を醜い存在だと感じていました。
彼はこの事実を謝憐に知られることを何よりも恐れ、絶対に避けたかった…。
謝憐が彼をそのような理由で嫌うことはないにせよ、花城は右目に関する過去の辛さを深く感じていたのです。
自らの右目をえぐり出す
鬼となった花城は、自己嫌悪のあまり「狂った結果」として自らの右目をえぐり出します。
彼が眼帯をする姿が目撃されますが、第4話では両目が描かれており、花城が保持する柄の部分にはめ込まれた「眼球」である可能性が高いです。
残された紅眼の力は健在であり、謝憐を攻撃した蝎尾蛇をにらみ殺す場面が見られます。
謝憐への忠誠を尽くす誓い
花城は謝憐への忠誠を胸に、彼のために尽くし続けることを誓っています。
城壁からの落下事故で命を救われた謝憐は、彼にとって命の恩人であり、その感謝の念は深いものがあります。
謝憐への忠誠心は、「謝怜」と刻まれた腕の刺青からも明らかで、謝憐への深い愛情と尊敬を示しています。
鬼の王としての覚醒
銅炉山で蠱毒による試練を経て、花城は妖魔鬼怪との戦いを経て鬼の王に上り詰めました。
彼が鬼の王となった後、自ら33人の神官と対峙し、これらの神の力を無に帰すことで、天界に対する復讐を果たしたのです。
謝憐を二度も追放した天界への復讐は、花城の謝憐への深い愛情と、天界への不満を示しています。
花城の最期と消失について
謝憐との初遭遇から、恐れ知らずの振る舞いを見せていた花城。
物語が進むにつれて、彼の本当の姿を謝憐が見抜いていたことが明らかになります。
福山潤氏によって見事に演じられた花城は、その時々で変わる気まぐれな態度が魅力的です。
ここでは、彼の死の真相や消失について解説します。
謝憐の部隊で命を落とす
花城は謝憐の部隊に参加し、戦闘中に命を失います。
謝憐に救われた後、生きる意欲を失っていた花城は、「生きることが辛い、死にたい」と吐露しました。
それに対して謝憐は、「生きる意味がわからなければ、私のために生きて」と返答。
この言葉を受けて、花城は自分に新たな目的を見出し、謝憐のために尽くすことを誓い、最終的には戦場で死んでいきました。
アニメ第12話で姿を消す
アニメの第12話の終わりに、花城は突如として姿を消しました。
強大な鬼である自分の真実を知りつつも、謝憐と共にいようとする三郎は、「私の本当の姿が醜くても、それでも見たいか？」と問い詰めます。
謝憐は、「友だちには誠実でいたいから、どんな姿も受け入れる」と回答し、三郎はその言葉を聞いて喜びながら消え去ったのです。
残された指輪月のネックレス
花城は指輪のついたネックレスを残していきました。
三郎が消えた翌朝、謝憐が目覚めて外に出ると、周囲がきれいに掃除されており、薪もきちんと割られていました。
そして謝憐は自分の首にかかっている、指輪が通されたネックレスを発見します。
花城は、指輪と共に「次に会う時は、本当の姿で会いに行く」という言葉も残して去っていきました。
謝憐に自分の骨灰を託す
花城が残した指輪の中には、彼の骨灰が納められていました。
この骨灰は鬼にとって唯一の弱点であり、最強の鬼であろうともこれによって倒される可能性があります。
骨灰を他人に託す行為は、「自分の命をあなたに捧げる」という深い意味を持ちます。
これは、花城が謝憐に自分の命を委ねることを意味し、彼に対する絶対的な信頼と愛情の表れです。
また、謝憐が亡くなれば指輪も共に砕け、その時花城にとって生きる意味もなくなるため、運命を共にするという強い意志も示しています。
小説版では花城は存続
2023年10月時点での小説版では、花城は依然として生存し、物語に関与しています。
彼が物語の中で死亡する情報は流れておらず、そのため物語が終わるまで生き続ける可能性が高いと推測されます。
花城の生命力と彼の物語における役割は、彼が最後まで重要な存在であり続けることを示唆しています。
最後まで謝憐と共にある花城
花城の存続に関する最終的な見解は、彼が物語の終わりまで生き続けるというものです。
謝憐に対する深い敬愛と保護の意志は、彼が幼少期から抱いてきたもので、謝憐が安全である限り、花城もまた生き続けることを選びます。
このように、彼の生存は謝憐との深い絆と互いへの忠誠に根ざしており、謝憐の運命と密接に結びついています。
花城が鬼へ変貌した背後にある物語
花城(三郎)は、その神秘的な存在感と謎めいた過去で知られています。
赤い衣装を纏い、赤い眼球が特徴的な湾刀「厄命(オーミン)」を手にし、銀色の美しい蝶「死霊蝶」を操る彼の姿は、物語を通じて多くの疑問を呼び起こします。
特に彼が鬼となった経緯は、物語の中で重要なポイントの一つです。
次になぜ花城が鬼に変貌したのか？その理由を探ります。
四大害の中の一人で絶級の鬼
花城は「四大害」の一人として、最も危険な絶級の鬼とされています。
彼は「血雨探花」という異名を持ち、これは彼が鬼の根城を滅ぼし、血の雨が降る中で花を傘で覆ったエピソードに由来します。
彼の圧倒的な力と存在感は、彼がなぜ鬼の王と称されるのかを物語っています。
戦死から鬼火、人型鬼へ転生
人間時代の花城は戦死し、その後鬼火から人型の鬼へと転生しました。
彼が成仏せず謝憐を守ることを選んだものの、それが叶わなかったため、強い怨念を抱き鬼へと変貌しました。
この選択は、謝憐への強い愛情と彼を守りたいという、強い意志を示しています。
天を拒絶し絶境鬼王となる
花城が絶境鬼王になった理由は、天を拒絶したからです。
800年の歳月をかけてこの地位に至った彼は、過去のある事件に起因して神官たちに恐れられます。
彼は上天庭の神官35人に挑み、33人の武神と文神を打ち破りましたが、彼らが約束を守らなかったため、彼は神官の宮観と廟宇を一夜にして焼き払いました。
この行動は、花城にとって真の神は謝憐のみであり、それ以外の天への拒絶とも取れる絶鬼としての決断を物語っています。
まとめ：平和を追求する愛と忠誠の物語
花城(三郎)の物語は、彼の人間時代の終わりから鬼としての新たな人生まで、愛と忠誠、そして悲しみと復讐に満ちた道のりを描いています。
彼の転生は謝憐への深い絆と、未果に終わった守護の約束から生まれた強い怨念によって動かされています。
絶級の鬼王としての彼の力は、四大害の一角としての地位と、血雨探花という異名に象徴されるように、彼の存在がいかに畏怖されているかを示しています。
彼が鬼としての道を選んだのは、単に運命に導かれたからではなく、謝憐という唯一無二の人物への忠誠心からです。
この忠誠心は、謝憐が亡くなると同時に彼の生きる意味も失われるという、骨灰を納めた指輪を残すという行動にも表れています。
彼の鬼としての力と謝憐に対する深い愛が、彼を天に反旗を翻す絶境鬼王へと変貌させたのです。
物語を通じて、花城は謝憐への忠誠と愛情を貫き、その過程で多大な犠牲を払いながらも、自らの存在意義と運命を受け入れます。
彼の外見や行動に隠された内面の葛藤と成長を描き出し、読者に彼の行動の背後にある深い愛情と忠誠、そして犠牲の意味を考えさせます。
結局のところ、花城の物語は運命に翻弄されながらも、愛する人のために自らの運命を選択し、その結果として最終的な平和を追求する、壮大な愛と忠誠の物語です。
彼の行動は、絶望の中にも希望を見出し、愛する人への絶対的な愛と信頼を表現することの重要性を教えてくれます。
