物語の初めに姿を現したキツネ「シン」に関して、いくつかのポイントを説明しようと思います。
シンは多くを知る存在であるだけではなく、パーシバルたちにも秘密を持っています。
さらに、彼の飄々とした態度と辛辣な言葉遣いは、以前の作品「七つの大罪」に登場する七つの大罪団の一員、バンやランスロットを思わせるものがあります。
ここでは「黙示録の四騎士」における、シンの真実はバンなのか?
それともランスロットなのか?について、詳細を解説していきたいと思います。
シン(キツネ)の正体はバンなのか?
ここでは、シンの正体について詳しく見ていきましょう。
果たして、シンはバンなのでしょうか?ランスロットなのでしょうか?
どちらの可能性も非常に興味深いですよね!
さっそく、詳細に迫ってみましょう。
シンはランスロット(第48話)
シンの正体は、ランスロットであることが明らかになっています。
物語の初めから正体を隠し続けてきたシンですが、第48話で闇のタリスマンとの戦闘中にランスロットとして姿を現します。
闇のタリスマンは、アーサーに雇われた暗殺者集団で、パーシバルたちの生命を狙っていたのです。
シンは指揮官としてパーシバルたちを率い、敵に追い詰められてしまいます。
しかし、闇のタリスマンがシンを彼らにとっての重要人物であると見抜き、彼に照準を合わせて包囲するのです。
彼らはパーシバルたちをパーフェクトキューブの外に閉じ込めつつ、シンを捕らえようと計画します。
そして、シンがリオネス王国の代理と見破り、パーシバルたちの命と情報を要求しますが、シンはこれを拒否。
シンの反応を聞いた後、もはや必要ないと判断し攻撃をしかけますが、リーダー以外のメンバーはシンによって瞬く間に倒されてしまいます。
この戦いの中で、シンは自らの人間の姿を現し「ランスロット」と名乗るのでした。
バンとエレインの末裔
シンの真の姿がランスロットであることが確認されました。
更に興味深い事実として、彼はバンとエレインの息子であることが判明しています。
「黙示録の四騎士」の本編ではこの点については触れられていないものの、「七つの大罪」や番外編でこの背景が描かれています。
ランスロットはメリオダスから特定の任務を受けており、行方不明になったジェリコを見つけることができずにいますが、それにより彼は両親とは離ればなれになっています。
まるで家出をしたかのようです。
この状況を知ったメリオダスは、彼に「家に帰るべきだ」と助言を与えていました。
狐の姿はバンの影響か
シンが狐の姿をしていたのは、彼の父親であるバンが持つ「強欲の罪(フォックス・シン)」に由来すると思われます。
ランスロットは狐以外にも、様々な形態に変身する能力を持っており、妖精などの姿にもなれます。
それにも関わらず、彼が狐の形態を選んだのは、どこかでバンの息子であることを象徴しているように感じます。
使命はパーシバルへの道標
シンの主な目的は、パーシバルをリオネス王国に導くことにあります。
「黙示録の四騎士」の物語の中で、アーサーたちによる人間以外の種族への攻撃と、それを防ごうとするメリオダスたちの対立が描かれています。
そして、「飢餓」「厄災」「戦争」「死」の四つの災厄をもたらすと予言される黙示録の四騎士が、アーサーたちを打倒する鍵とされています。
パーシバルはその一人と目されていましたが、戦闘経験の乏しい彼を保護するため、ランスロットはシンの姿を借りて、彼をリオネス王国へと導いたのです。
ただ連れて行くだけでなく、ランスロットはパーシバルが本当に黙示録の四騎士として戦えるか?を確かめる必要がありました。
また、パーシバルとともに旅をするドニー、ナシエンス、アンが彼を守れるかどうかも、同様に評価したいと考えていたのでしょう。
アーサーたちとメリオダスたちの間で既に多くの命が失われており、半端な実力では生き残れないためです。
このように彼らを指導したことは、ランスロット(シン)が彼らの能力を高く評価した結果だと言えます。
ランスロットの身バレの瞬間
シン、つまりランスロットが自らの真実を露わにした瞬間は、パーシバルを救うためです。
彼は、パーシバルが黙示録の四騎士の一員になり得るという可能性を守りたいと考え、闇のタリスマンの脅威から彼を保護しようとしていました。
これまで彼らは、主に偶然に遭遇した聖騎士や悪党とのみ対峙していましたが、闇のタリスマンは彼らを排除する目的で、最初から送り込まれた刺客だったのです。
ランスロットが自ら前に出てこれを撃退しようとしたとき、闇のタリスマンにはランスロットが指揮を執る重要人物であることが明らかになり、彼の命を狙うようになります。
パーシバルたちの安全を最優先に考え、情報をしゃべっても彼らを救い出すことはできないと判断したランスロットは、最終手段として自らの正体を現し、彼らを守る決断を下したのです。
まとめ
- シンの正体はランスロットである。
- ランスロットはバンとエレインの息子。
- 狐の姿は父、バンの「強欲の罪」の象徴。
- パーシバルたちをリオネスへ導くために狐の姿を選んだ。
- パーシバルたちを守るため、シンは正体を現す。
シンの正体がランスロットであることは、彼の話し方からもバンの影響が見受けられ、意外な展開でした。
「黙示録の四騎士」の物語が始まる前のエピソードで、ランスロットがジェリコと共に失踪したことから、彼の正体については予測もつかなかった読者も多いはずです。
彼がランスロットであることが判明した際の驚きと共に、多少の混乱もあったでしょう。
ランスロットが既に自らを明かした今、彼が再びシンの姿でパーシバルたちの前に現れる機会は少なくなるかもしれません。
しかし、父バンのように相手を翻弄する性質を受け継いでいるため、敵を欺く目的で再びその姿を取ることがあるかもしれませんね!