【外見至上主義】はライン漫画で連載中で、アニメ化もされた人気作品です。
最初は短編として始まったため、当初の絵柄と現在の絵柄は大きく異なっています。
長く読み続けているファンには「作風や画風の変化が大きすぎるのでは？」と思われるかもしれません。
新規読者も作品を追ううちに「絵が随分変わって来たんだな」と感じるでしょう。
本記事では「外見至上主義が路線変更で変わりすぎ説を考察」と題して詳しく解説します。
外見至上主義は絵が変わった？
最初のエピソードでは、キャラクターたちが鋭角的で個性的に描かれていました。
現在に至っては、男性キャラはよりハンサム男子に、女性キャラは美しく描かれるようになっています。
その変化の過程でキャラクターや背景設定には、曖昧（あいまい）さがあったかもしれません。
作画の変更や背景設定の変動が見られ、これが読者を困惑させているとの声も聞かれます。
特に「作画や絵が変わったのでは？」という意見が多いです。
これは外見至上主義に限らず、多くの漫画に見られる現象です。
次に具体的にどのような変更があったのか？を見ていきましょう。
特に初期キャラが大きく変化
外見至上主義の作画は、連載当初から現在にかけて大きく変わっています。
最初の作画は非常に好評で、登場人物の美男美女としての描写も際立っていました。
特に初期からのキャラクターたち、蛍介・流星・バスコ・美怜・瑞樹などがその変化が顕著です。
絵が変わったという読者の声
「路線の変更」だけでなく「作画の変動」についても、読者の間で多く議論されています。
どのような変化があったのか？
「絵が変わった」と言われる理由を読者のコメントを元にまとめます。
「最初から読んでみると、明らかに絵柄が変わっているね」
「相変わらず面白い。キャラクターたちの雰囲気がかなり変わってきた笑」
「249話から絵が変わった気がする？」
「序盤と比較すると、絵が上達しているね」
「絵が大きく変わった。蛍介がいきなり清潔感のある小デブになった。これは蛍介自体の変化からかな？初期のハードな絵柄が好きだったな」
これらが読者からの声です。
次に特に代表的なキャラクター、蛍介、バスコ、磯野聡の変化を例に挙げて説明します。
多くのキャラがほぼ別人に
まず、蛍介の髪の毛についてです。
以前は黒髪でやや遊び心のあるスタイルでしたが、現在はパーマをかけた黒髪に変わり、印象が大きく異なります。
作中でパーマをかけるシーンはなかったため、これは明らかに作画の変更です。
バスコに関しては、以前は細目でワイルドな外見でしたが、現在は顔立ちが整い、以前とは異なる印象です。
変わった外見にファンも増えています。
磯野聡は美容学科出身で、ピンク髪の甘い顔立ちが特徴でした。
しかし、ホステル編を経てからの彼は、よりイケメンで鋭い目つきに変わっています。
以上のように、複数のキャラクターで作画の変更が見られます。
さらに、森永や今西（痩せVer）など、多くのキャラクターがほぼ別人と見えるほど変わっています。
この変化により、
「見分けがつかない」
「全く別人に見える」
といった混乱が生じることもあります。
久しぶりに登場するキャラクターは、「変化があるもの」と認識して読むと良いでしょう。
学園ものからバトル漫画へ
蛍介は以前の学校で、見た目が原因によるイジメを避けるため才源高校に転校しました。
才源高校での新たなスタートとともに、イケメンに変身。
多くの友人との絆を深めながら、学園生活を送るストーリーが展開されます。
しかし、物語が進むにつれて、蛍介が自身の身体の謎を追求し始めると、物語は次第に喧嘩や強さを競うシーンが増え、バトル漫画の要素が色濃くなりました。
この変化により、初期の穏やかな学園生活から一転。
戦いが中心のシーンが多くなり、一部の読者はこの急激な変貌に戸惑っています。
特に「4大クルー」や「10人の天才」といった新しい要素が物語の中心になるにつれて、学園生活の描写は後退しています。
蛍介の秘密が解明された後、物語が再び学園ものに戻るかどうか？は未だに不透明です。
当初は30話の読み切り作品
外見至上主義は最初にベストチャレンジ投稿で公開され、「30話で完結するプチ読み切り作品」として計画されていました。
しかし、連載が進むにつれて作品の魅力が認められ、正式な連載が決定します。
これにより、物語の幅を広げるための多くの変更が必要になりました。
電子マンガとしての特性を生かした展開が、読者に新鮮な印象を与えています。
数回に分けて路線変更した
正式連載が決定したことにより、物語は数回にわたって路線変更が行われます。
ただし、蛍介がイケメンに変身し、その秘密を探るという基本的なプロット（構成）は変わっていません。
物語が進むにつれて、その秘密を解明するための規模や物語の深さが増してきます。
元々、含まれていた不良との喧嘩や暴力的な要素は維持されつつ、より重厚なドラマが展開されて行きます。
若者向けへの変更だと考察
途中からの路線変更は、特に若者向けに世代や流行に敏感な変更を施したものだと考えられます。
元々は、XOYという無料の漫画アプリで配信されていましたが、後にLINE漫画にサービスが移行します。
LINE漫画の主な読者層が若者であることを考慮すると、彼らが日常的に使うスマートフォンの利用パターンに合わせた内容へと、シフトしていったと思われます。
現代の韓流ブームに乗じて、アイドルや歌手が若者に人気であることから、この影響を受けたキャラクターの容姿や服装、トレンドを取り入れる変更が加えられたと推測されます。
このような変更が、「外見至上主義」を若者に人気のある作品に押し上げる重要な要素となりました。
まとめ：若者のトレンドに柔軟に対応した
外見至上主義は、連載開始時と比較して絵柄や物語の路線が大きく変化しています。
初期の計画では30話で完結する短編とされていましたが、設定が確定していない部分も多くありました。
そのため正式な長期連載に移行する過程で、キャラクターや背景設定の変更が行われます。
当初は学園生活を中心にしたストーリーでしたが、途中からは蛍介の体の秘密を探るバトル要素が増え、物語の方向性が大きくシフトします。
作品が韓流ブームや若者のトレンドに柔軟に対応することで、LINE漫画の枠を超えてアニメ化されるなど、さらに広がりを見せるように。
これが外見至上主義が、現代に適した作品として評価されている理由です。
最後に私の考察になりますが、外見至上主義は表層的な美しさだけでなく、個々の内面と外面の変化や成長を重視していることが感じられます。
この物語では、蛍介のようなキャラクターが外見だけでなく、内面も変化し続けています。
この変化は、単なる物理的な変容を超えて、個人の成長や社会との関わり方を探求する機会を与えています。
途中からバトル物へとジャンルが変わることで、キャラクターたちが直面する内的および外的な挑戦が激しさを増し、それに対処する過程での成熟や自己発見が描かれています。
また、流行や世代の変化に敏感に反応し、読者層である若者たちが関心を持つような内容に適応させることで、物語の鮮度を保ち続けています。
このアプローチは、漫画というメディアが単にエンタメになるだけでなく、読者との対話を継続し、その感受性や関心事に共鳴するための手段として活用されていることを示しています。
結果として、「外見至上主義」はただの物語以上のもの、つまり読者自身の成長と直結するような、より深い共感を誘う作品となっています。
これらの要素から学ぶべきは、外見や一時的なトレンドに流されることなく、自己の本質と向き合い、個人としての成長を遂げることの重要性です。
また、常に変化する社会の中で自身のアイデンティティを保ちながら適応する方法を模索することも、この作品を通じて探りたいテーマの一つと言えるでしょう。
