「キングダム」において、昭王時代の戦神として謳われる六大将軍は、特異な実力を持つ者たちのみが受ける権限として知られています。
この六大将軍の称号は、現在の秦においても再び授けられることとなりました。
今回はこれら、六大将軍の詳細をご紹介します。
新たな六大将軍のキャラを紹介!
冒頭にも述べた通り、秦の新たな六大将軍が選ばれました。
それまでの昭王時代には、以下の旧六大将軍がいます。
- 絶対的な強さを誇る「白起(はくき)」
- 厳しい戦場を制する「摎(きょう)」
- 六将の中でも随一の力持ち「王齕(おうこつ)」
- 文官出身で策略に長けた「胡傷(こしょう)」
- 司馬遷の先祖にあたる「司馬錯(しばさく)」
- 秦を代表する異才「王騎(おうき)」
これが、かつての六大将軍の顔ぶれです。
さて、新しい六大将軍は一体、どのようなメンバーで固められたのでしょうか?
それでは、一人ずつ見ていきましょう。
最強を誇る第一将「蒙武」
第1将は、中華最強を誇る「蒙武(もうぶ)」です。
老将軍「蒙驁(もうごう)」の息子であり、蒙恬(もうてん)と蒙毅(もうき)の父。
長らく秦国の実力者として君臨し、呂不韋とも深い関わりを持つ蒙武です。
初めは単なる力任せの戦い方でしたが、王騎の死をきっかけに考えを改めます。
合従軍編では緻密な戦術で、楚の総大将・汗明を討ち、戦況を一変させた功績があります。
六大将軍の中でも、特に武力で秀でた王齕と同じく重要な位置を占めることでしょう。
王騎を支えた第二将「騰」
第2将は過去の六大将軍であり、王騎の副将であった「騰(とう)」です。
王騎の右腕として多くの戦いに参加し、その能力を控え隠して活躍していました。
王騎自身が「私と遜色ない」と評したほどの実力者です。
騰の戦い方は非常に速く、「ファルファルファル」という効果音とともに敵を次々と討ち取るのが特徴です。
合従軍編では、臨武君の討伐に成功。
攻防戦では信を含む、他の武将たちを巧みに使い戦況を有利に導きました。
他の将軍たちに比べて、地味な印象を受けるかもしれません。
しかし、六大将軍としての騰の知略と武力は、申し分ありません。
野望を抱く第三将「王翦」
第3将は将来、自らが王になると公言する「王翦(おうせん)」です。
王賁の父であり、築城に長けた珍しいタイプの智将。
「自分の国を作る」という、大言壮語を吐く人物です。
戦い以外には興味を示さず、「絶対に勝つ」ことだけを追求する王翦は、その将軍としての資質が疑われることもあります。
廉頗は王翦の戦術を見て、「かつての白起を思わせる」と評しています。
趙との戦いでは民衆を用いて城を落とすなど、軍略に長けたその才能を発揮しています。
山の民を導く死王「楊端和」
第4将は山の民を統率する、死王「楊端和(ようたんわ)」です。
「山界の女王」とも称される楊端和は、その美貌で多くの屈強な戦士たちを魅了しています。
美しさに反して、非常にストイックな面も持ち合わせており、遠征中には秦の援軍として駆けつけることもあります。
楊端和は、王弟のクーデターを機に秦との関係を深め、政と信と共に反乱軍を鎮圧するのに協力しました。
合従軍編では情報封鎖によって、秦の山の民の存在を知らなかった李牧を驚かせる場面がありました。
犬戎族との戦いでは、大ピンチの中でロゾ王を討伐し、その功績を称えられます。
楊端和は摎と共に、六大将軍の中で唯一の女性将軍です。
野盗出身の異色将軍「桓騎」
第5将は、かつて野盗団の頭領だった「桓騎(かんき)」です。
「首切り桓騎」として知られる桓騎の性格は、冷酷非情です。
山陽攻略戦では玄峰を倒し、合従軍編では韓の総大将・成恢の撃破に貢献しました。
黒羊丘編では慶舎との我慢比べに勝利し、村人を皆殺しにし趙将・紀彗を脅迫するという過激な戦術で勝利を収めます。
王翦と同様に、その危険な思考が問題視される存在です。
次期六大将軍候補「昌平君」
本編では、まだ発表されていない第六将について、現在、最有力候補は「昌平君(しょうへいくん)」とされています。
元々は呂氏四柱の一人であり、蒙毅の師でもある昌平君。
彼の軍略は李牧に匹敵し、武力では蒙武に劣らないと評されるほどの才能を持っています。
合従軍との戦いでは、その卓越した知略で秦国を数多くの危機から救ってきました。
戦場で直接指揮を執ることは少ないものの、六大将軍としての資格は十分に備えていると言えるでしょう。
ファンの間では「壁」が候補
もう一人、6人目の六大将軍として名前が挙がっているのは「壁」です。
壁は秦国の副官として戦場での実績を積み、将軍の座に昇進しています。
信からは親しみを込めて「壁のあんちゃん」と呼ばれ、王弟のクーデターでは信と共に大活躍しました。
その後も、呂不韋による反乱軍や将軍の討伐に参加し、犬戎との戦いでは自ら王・ロゾを討ち取る大功を成し遂げます。
これだけの功績を挙げた壁は、6人目の六大将軍としての可能性を秘めているかもしれません。
まとめ
- 第一将は中華最強を自負する「蒙武(もうぶ)」
- 第二将は王騎の右腕として知られる「騰(とう)」
- 第三将は秦の王位を目指す野心家「王翦(おうせん)」
- 第四将は山界の女王として君臨する「楊端和(ようたんわ)」
- 第五将は冷酷な元野盗「桓騎(かんき)」
- 一部ファンの間では6人目の将軍として「壁(へき)」の名が挙がっている
これが秦国の新たな六大将軍の概要です。
六大将軍の詳細は本誌で既に発表されており、コミック化にはまだ至っていません。
61巻で詳しい背景が描かれます。
また、アニメ放送も再開されるので、これからの展開に期待が高まります。