ダンダダン:邪視の悲しい過去とくねくね伝説との関係を解説!

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「ダンダダン」の重要な登場人物である、ジジが遭遇する妖怪「邪視(じゃし)」は、どのような悲しい背景を持つのでしょうか?

幼少期の邪視は、村人たちによる大蛇への崇拝の影響で地下深くに封じ込められ、犠牲とされました。

活発なはずの年頃に、一人孤独に命を閉じたことが、その後の邪視の深い恨みの根源となっています。

その上、邪視は「くねくね伝説」とのつながりも持ち、頻繁に裸(ブリーフ姿)で現れることから、「かわいい」とも言われることがあります。

この記事では、邪視の哀れな過去と、元ネタとされる「くねくね伝説」に焦点を当ててご紹介します。

邪視の哀れな過去と語られざる真実

邪視の悲劇的な背景を理解するために、そのプロフィールをまずは紹介します。

・山を支配し、神の如き存在とされる妖怪

・坊ちゃん刈り、縦の目、やせ細った身体、特徴的なかわいいブリーフ着用

・ターボババアによってその正体が暴かれる

・自身を犠牲にした鬼頭家を含む人間に対して、深い憎悪を持つ過去がある

 

これらの情報を踏まえて、邪視の切なく涙を誘う過去を詳述します。

 

村では大蛇が信仰されていた

邪視がまだ人間だった時代、彼の村では大蛇信仰が根付いていました。

火山の大蛇が空腹時には火山を噴火させ、村を襲うと信じられていたのです。

そのため、村人たちは子供を犠牲にし、大蛇に捧げ続けます。

この信仰は200年間続いており、人柱を提供する役割は鬼頭家が担っていました。

人柱により村を守りつつ、温泉という恩恵を享受していた村人たちでした。

 

少年時代を幽閉され過ごした

生贄として選ばれた邪視は、一人で地下に閉じ込められてしまいます。

活動的なはずの少年時代を、一人ぼっちで過ごすことになりました。

地下の狭い隙間から外の世界を見ることしかできず、外で遊ぶ村の子供たちを憧れの眼差しで見つめていました。

彼らが楽しそうに踊る姿を見て、独りでそれを真似て踊ったりもしましたが、すぐに力尽きてしまいます。

その寂しげな踊りが、悲哀を帯びた「くねくね伝説」のイメージにも重なります。

 

生贄として焼かれた最期

閉じ込められてから長い時間が経ち、栄養不足で痩せ細った邪視。

ついに、決定的な時が訪れます。

邪視は生贄として、マグマの中へと投げ込まれる運命になったのです。

「たった一度でもいい、他の子供たちと遊びたかった」

という未練を残し、炎に包まれながら焼かれていきます。

 

その結果、人の形をした黒焦げの炭のかたまりだけが、邪視の存在を物語る哀れな残骸として残されました。

このようにして、邪視は大蛇信仰の犠牲となり、その一生を閉じたのです。

 

モンゴリアンデスワームを発見した

邪視が焼死した後、彼の霊体はまだ優しい性格を保っていました。

この部分では、家族団らんのシーンへと場面が移ります。

食卓で楽しく食事をする男の子が、生前の邪視と同じくらいの年頃で描かれます。

その子は、通常では見えないはずの邪視を明確に認識し、「お化け!」と驚きます。

両親にそのことを伝えますが、「そんなものはいない」と言われます。

 

家族を眺めながら、邪視は地下に非常に不吉な何かが存在することに気がつきます。

この正体が後に、モンゴリアンデスワームであることが判明。

大蛇信仰の背後にいたのは、実は鬼頭家の棟梁・鬼頭ナキという地底人だったのです。

彼らはモンゴリアンデスワームと共に、村の悲劇を引き起こしていました。

この家は一見、普通の住宅に見えます。

しかし、実際には代々モンゴリアンワームを祀る「依り代」として用いられており、その地下には、これらの存在が潜んでいたのです。

 

生贄になった少年に憑依した

モンゴリアンワームが発する念波は、人々に強烈な自殺願望を引き起こします。

この家庭の両親も、その念波によって自ら命を絶ち、首を吊る形で自殺してしまいます。

結果、孤独に残された男の子は、大蛇信仰に基づいて生贄にされる運命に・・・。

 

獄中に投じられたその少年を、邪視は何とか救出しようと試みますが、霊体であるため直接触れることができず、無力感に苛まれるばかりでした。

この無念さを背景に、邪視はその少年に憑依し、怨念を具現化して異形の存在へと変貌を遂げます。

そのため、現在の邪視の姿は彼自身のものではなく、新たな犠牲者である少年の形をしています。

 

ブリーフ姿の元ネタはくねくね伝説?

邪視のベースとなった「くねくね」は、ネット上の都市伝説として、2ちゃんねるに投稿されました。

 

【くねくね伝説の詳細】

・山中で鎌を持ち、裸のまま全身をくねくねと揺らしながら踊る存在

・肌は白く、髪の毛がなく、目が縦長で額に一つの目がある

・目が合うと強烈な自殺衝動に駆られることが特徴

・一度興味を持った相手は、執拗に追い続けられる

・不浄なものを極端に嫌悪するため、糞尿を撒いたり、自身の性器を見せることが対策とされる

 

邪視の悲劇的な過去や能力、外見と「くねくね」の特徴は、多くの共通点を持っています。

次に邪視が、この「くねくね」からインスパイアされた存在であるかどうか?を掘り下げていきます。

 

ブリーフ姿はオリジナルの特徴

邪視のブリーフ姿は、「くねくね」伝説とは独立したオリジナルの設定です。

伝説においては、裸で描かれることが多いです。

しかし、ダンダダンにおける邪視は特徴的なブリーフを身に着けており、これが彼の魅力の一つとなっています。

このブリーフは、邪視が憑依した少年が着用していたもので、邪視がその姿を継承したと考えられます。

邪視の荒々しい口調と、鍛えられた体格とのギャップが、逆に親しみやすさを生んでいます。

 

ブリーフは邪視の怨念が凝縮されたアイテムとして、彼の意思とは独立して存在しているとされます。

オカルンとの約束を果たすために、自らそれを脱いでオカルンに託しました。

その後、ブリーフは呪物として保管されている状態です。

 

容姿と能力の元ネタはくねくね

邪視の容姿や能力については、「くねくね」伝説が元ネタであるとの見方が強いですが、いくつかの重要な違いも存在します。

元ネタとの合致点と相違点を以下にまとめます。

 

【元ネタとの合致点】

・容姿:裸(ブリーフ姿)、目が縦向き

・能力:目があった人間を自殺願望に駆り立てる

 

【元ネタとの相違点】

・容姿:頭髪がない(くねくね)→髪型が坊っちゃん刈(邪視)

    目が眉間に1つ(くねくね)→両目がある(邪視)

・能力:両手に鎌を持つ(くねくね)→鎌は持っていない(邪視)

    怨念を操る(くねくね)→拳で闘う(邪視)

 

これらの違いが、邪視を独特なキャラクターとして際立たせています。

また、邪視の変身の弱点は、水をかけると邪視になり、お湯をかけると元の姿に戻るというものです。

これは「らんま1/2」に類似した設定です。

ジジが「らんま1/2」のオープニング曲を口ずさむシーンも見られ、この部分が意図的なオマージュであることを示しています。

 

まとめ

【邪視の過去について】

・過去① 住んでいた村では大蛇信仰があった

・過去② 友達とも遊べず地下に幽閉される

・過去③ 生贄として殺される

 

【元ネタについて】

・ブリーフ姿は都市伝説とは無関係なオリジナル設定

・容姿や邪眼の能力の元ネタはくねくね

 

ジジの村にある神社の神主が、大蛇伝説を「過去の過ち」と表現しています。

自然の脅威である火山の噴火に対する恐怖から、人々は理性を失い、「人柱」という非人道的な行為を200年にわたり続けてしまったのです。

邪視の怨念は、このような悲惨な過去を創出した愚かな人間たちへの怒りが、具現化されたものと言えるでしょう。

 

また、現在では切り離されたブリーフが呪物として保管されており、これが今後の物語の伏線になっている可能性があります。

ジジと邪視の間の未解決の対立も含め、物語の展開に大きく関わってくることでしょう。

邪視の由来する悲劇的な怨念が、どのような結末を迎えるのか?

ブリーフが今後、どのように物語に影響を与えるのか?

続きが待ち遠しいですね。