『キングダム』に登場する騰(とう)は、かつて「秦の怪鳥」と称された王騎の信頼された副官として活躍していました。
知性と武勇を兼ね備え、卓越した大将軍として知られています。
大きく開いた目と、その特徴的なひげは、まるでヨーロッパの歴史上の人物を思わせます。
しかし騰には、これらの特徴を超える、もっと際立った特徴が存在します。
それが「ファルファル」というキーワードです。
「ファルファル」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、実はこれが騰の力の源なのです。
この記事では、大将軍・騰の背景に迫ります。
騰のファルファル戦術と伝説
騰はその独特の剣技で知られています。
高速で敵の陣中を突破し、「ファルファルファル」という特徴的な音を発しながら敵を倒していきます。
合従軍編で、騰は一人で楚の巨大な軍勢に切り込み、臨武君の下まで到達しました。
騰が敵陣を駆け抜ける際には、まるで弾丸のように速く、土埃を巻き上げながら軌跡を残します。
その速さに「いつの間にそこまで進んだの!?」と驚く人も多かったでしょう。
この「ファルファル」という技術、興味が湧きますね~。
戦闘シーンで「ファルファル」
騰が登場する戦闘シーンでは、「ファルファル」という効果音が常に伴います。
騰は太刀を操り、敵を粉々に打ち砕きます。
「騰=ファルファル」と表現しても、決して大げさではありません。
時折、敵の動きや斬撃に応じて、「フェル」や「ファルン」といった音に変わることもあります。
そのような時、騰は何か間違いでも感じたのか、「フェル?」と首をかしげることがあります。
普段は感情が読み取りにくい騰ですが、この首をかしげる仕草は意外にも愛らしいです。
騰の剣技に由来する効果音
「ファルファル」という言葉は、騰の発言だと誤解されがちです。
しかし実際には、騰の剣技から生じる音の表現です。
騰が登場するたびにこの音が聞かれるため、セリフと混同しやすいですね。
騰の剣技が成功を収めるほど、「ファルファル」という効果音は持続します。
特に、強敵と対峙する際はこの音が途絶えがちで、連続して技を決めるのが困難になることが伺えます。
剣技の音質を向上させる修行
騰がまだ幼少期の頃、彼には師匠がおり、剣技の音質を向上させるための修行に励んでいました。
当時6歳の騰は、師匠の指導に耳を傾けるよりも、周囲の自然に興味を示していたほど自由な精神の持ち主です。
騰は楚の甲冑を斬るという、困難な訓練を師匠の下で行います。
その過程で、甲冑を斬り飛ばし師匠のスネに当てるなど、奔放な行動を見せていました。
「剣の深遠なる技術を極めなければ、甲冑は斬れない」と師匠に言われ、騰の伝説的な修行が始まったのです。
師匠との過去を描くファルファル伝説
騰の「ファルファル伝説」は、師匠との過去を背景にしています。
この物語は漫画本編ではなく、「キングダム」コミックスの第54巻から55巻にかけての巻末に、ボーナスコンテンツとして収録されています。
騰のファルファルについての謎は、深まる一方ですね。
さらに詳しい解説を進めていきましょう。
師匠から奥義「螺旋」を学んだ
師匠が騰に伝えた剣の奥義は「螺旋(らせん)」です。
この技を極めるかどうかは、発する音で判断できます。
「ファルファル」という音がそれを証明します。
師匠は剣の先端を使い、見た目には静止しているように見える技を実践しました。
「剣は止まっているようで、止まっていない」という師匠の言葉は、何か深い意味を含んでいるようです。
円動から螺旋へ発展させる
騰の「ファルファル」の技術の核心は、手の中の握り方にあると師匠は語ります。
具体的には、小指で柄の末端を回転させることが、刃の先端での見えない回転を引き起こします。
「目には見えない小さな円であっても、その中には動きがあり力が宿る」と師匠は教えます。
この小さな円は、徐々にその動きを増幅させながら、より大きな円を描いていきます。
これがさらに拡大し「螺旋」へと発展。
「この螺旋を操れるようになれば、斬れないものはない」と師匠は断言します。
騰が独自に完成させた「ファルファル道」は、この螺旋の連続動作から生まれたものです。
まとめ
- 戦闘で騰が発する「ファルファル」という効果音は、彼の剣技の特徴を表しています。
- 「ファルファル」とは騰の発言ではなく、剣技から生じる音です。
- 「ファルファル伝説」とは、騰が剣技で美しい音を出すために行った修行の物語です。
- 騰が使う「螺旋」技法は、彼が師匠から学んだ剣術の中心的な技です。
- この螺旋技法は小さな円から始まり、大きな円を描きながら敵を斬る究極の技として発展しました。
以上が騰の「ファルファル」に関する重要なポイントです。
騰が戦闘で「ファルファル」と音を立てるのは一見何気ないものですが、実は深い背景があります。
多くの将軍が槍や鞭などの大型武器を選ぶ中で、騰が剣を選び続ける理由には、師匠への敬意が込められているのかもしれません。
そして今、秦の六大将軍の一人として活躍する騰の技術の高さは、彼が「ファルファル」を極めた結果と言えるでしょう。