「キングダム」には、「本能型」と「知略型」の武将が登場します。
例えば、信は直感に従って戦う「本能型」の代表的なキャラクター。
李牧は戦略を巧みに操る「知略型」の武将です。
したがって単純な武力や、軍の数で戦いを制するのは不可能で、戦局を知力で操る指揮官の存在が不可欠です。
では、誰が最も優れた頭脳を持つ武将なのか?
今回はその答えをランキング形式でお届けします。
頭脳明晰な武将!知力ランキング
李牧は最も優れた軍師として知られていますが、他にどのような武将が高い知力を持っているのでしょうか?
さあ、予想をしつつ、ランキングをチェックしてみましょう。
第15位:河了貂(かりょうてん)
第15位にランクインしたのは、飛信隊の軍師、「河了貂」です。
彼女はもともと山の民「梟鳴(きゅうめい)」出身で、サバイバル技術に長けた少女でした。
生き延びるためには何でもこなす彼女は、信に出会い、彼のために力になりたいと考え、軍師としての道を歩み始めます。
最初は軍師としての知識がありませんでしたが、昌平君(しょうへいくん)の指導のもとで学び、軍師として成長します。
若さと才能を持つ河了貂は、理論を駆使する軍略家であり、本能型の武将たちとは異なり相性が悪いとされます。
そのため、物語中で彼女が苦労するシーンも見られます。
王翦や桓騎のように、驚くべき奇策を考案することは稀です。
「キングダム」の23巻では、新米軍師として飛信隊に加わった河了貂が登場します。
万極軍との激突時には、味方の安否も確認できない混沌とした戦場でした。
河了貂は危険を顧みずに戦闘の最前線に飛び込み、味方を集結させます。
この危険な局面に敢えて身を投じるのは、部隊を再編するためでした。
河了貂は、味方に信の元へ集まるよう指示を出します。
これを見た万極軍が逃げ出そうとする中、河了貂は味方の動きを巧みに操り、万極の逃走を阻止しました。
河了貂の果敢な行動が飛信隊の勝利に大きく貢献し、結果的に信が万極を討取ることに成功します。
命を懸けた大胆な行動が飛信隊を勝利へ導き、彼女を15位にランクインさせるに至りました。
第14位:嬴政(えいせい)
第14位に選ばれたのは、秦の第31代の王「嬴政」です。
彼はただの戦い方のセンスを持つだけでなく、王としての資質も兼ね備えています。
合従軍が侵攻してきた際、李牧が秘密のルートを使って王宮への潜入に成功し、秦軍は大ピンチに陥りました。
絶体絶命の危機の中、嬴政は近隣の城址である蕞(さい)で、自ら李牧軍と対峙することを決断します。
蕞の人々は敗北を覚悟し、戦うことなく城門を開けて趙国軍に城を渡そうとしていました。
嬴政が姿を現したその瞬間、蕞の民はただ城を渡すだけでなく、実際には秦国自体を敵に明け渡してしまうことに気づきます。
単に戦わずに城を渡す行為が、実は嬴政への裏切り行為に他ならないことを悟ります。
そこで嬴政は蕞の民に向けて「秦のために共に戦おう」と呼びかけ、彼らの戦う決意を新たにさせました。
その嬴政の激励の演説は、民を奮い立たせるものであり、先代の昭王をも超えるものと評されるほどでした。
知力と王としての責任を全面に押し出し、秦国を守る決意を固めた嬴政の姿勢が、彼をこのランキングの14位に押し上げました。
第13位:摎(きょう)
第13位に選ばれたのは、秦の六大将軍の一人、「摎」です。
彼はもともと王騎の召使いとして勤めており、その身近で学ぶことで武芸の達人にまで成長しました。
摎の目標は城を百個取ることであり、その過程で彼は大きく成長します。
龐煖による攻撃で敗れたため、物語中では王騎の回想シーンでしか登場しません。
しかし、摎の活躍した場面は多くはありませんが、その功績は確かです。
将軍としての地位を確立し、大軍を率いる中でさらに才能を発揮していることから、彼はこのランキングで13位に選ばれました。
第12位:楊端和(ようたんわ)
第12位にランクインしたのは、山民族の女王「楊端和」です。
彼女は幼い頃から「世界を広げる」という野望を持っていました。
楊端和は山の民たちに、ただ争い続けるのではなく、もっと大きな目標を持つべきだと説いています。
その考えにはバジオウをはじめ、多くの山の民が共感しました。
楊端和のカリスマ性があったからこそ、バジオウたちは彼女に従い、支え続けてきたのです。
かつて秦国との同盟に裏切られたにも関わらず、楊端和はその過去を清算し、再び同盟を結ぶことを選択しました。
多くの者が再び裏切られるのではないかと疑う中、楊端和の決断は彼女の高い知力によるものだと言えるでしょう。
楊端和は一切の迷いを見せず、確固たるリーダーシップで山の民を統率しています。
そのため、知力ランキングで12位に選ばれました。
第11位:霊凰(れいおう)
第11位に選ばれたのは、魏火龍七師の中でも顕著な実力を持ち、趙の三大天に匹敵する「霊凰」です。
霊凰は、呉鳳明の師匠としても知られています。
物語の中で病死したとされていましたが、凱孟、紫伯と共に秦と魏の間で行われた著雍防衛戦に、意外にも姿を現しています。
彼らは周辺の城を、それぞれわずか一日で陥落させました。
このように一日で城を落とすのは単なる武力だけでなく、その背後にある知略が彼の真価を示しています。
病死とされていたのは、内紛に参加しなかった呉慶の仲介により、公式には死んだことにされていたためです。
その結果、霊凰は14年間もの長い期間を、牢獄で過ごすことになりました。
時代が変わり、新しい王の下で、弟子である呉鳳明の努力によって、ついに霊凰は解放されます。
14年の歳月を経ても、実力や知能に衰えは見られず、その不変の能力が霊凰をランキングの11位に押し上げました。
第10位:媧燐(かりん)
第10位にランクインしたのは、楚の大将軍の「媧燐」です。
彼女は「戦の天才」と称され、高い知能も兼ね備えています。
物語では、函谷関の戦いで臨武君や、万極が討たれた翌日から媧燐が登場しました。
戦闘では、臨武君が指揮していた旧第一軍の指揮を引き継ぎます。
媧燐が指揮したのは元一軍のみで、二軍は出撃させず、将軍が死亡したことによる指揮官不在の中でも、彼女はただ戦わせるだけでなく適切な指揮を展開します。
汗明が媧燐の戦術に不満を持ち、彼女に問い詰めたことがありました。
項翼や汗明は単に敵将を討つことのみに集中していましたが、媧燐はより大規模な戦略を考えていました。
媧燐の計画は、函谷関戦の消耗戦を利用して「秦軍全体の弱体化」を狙うことであり、それによって十日後には、合従軍全軍で函谷関を攻略する戦略でした。
単に将軍を討つことに固執する無能な者と異なり、秦軍全体の弱体化を計画的に進めるというのは、高い知力がなければ実行できない戦略です。
常に高い目標を設定し、将来を見据える賢さと、時には大胆な決断力を兼ね備えている媧燐は、そのためにランキング10位に位置づけられました。
第9位:桓騎(かんき)
第9位に選ばれたのは、秦の筆頭将軍である蒙驁の副将「桓騎」です。
彼は「戦の天才」と称され、また「バケモノ」という異名を持つほどの非凡な戦闘能力を誇ります。
桓騎は、秦の六大将軍に匹敵する実力を持ちながら、その能力は国内外で十分には知られておりません。
趙の李牧でさえ、桓騎の真の力を知らなかったとされます。
作中で桓騎は、玄峰に本陣を見抜かれる事態に直面しますが、彼は敵の伝令兵になりすまし、本陣に潜入して玄峰を討ち取ります。
敵の兵士が手薄になるタイミングを見計らって、大将を討ち取る戦術は、高度な知力がなければ考えつかない策です。
桓騎軍は荒くれ者たちの集まりであり、これを見事にまとめ上げていることも彼の優れた知性を示しています。
このような状況判断と部隊の統率力から、桓騎はランキング9位に選ばれました。
第8位:呉鳳明(ごほうめい)
第8位にランクインしたのは、合従軍の魏国総大将の「呉鳳明」です。
彼は霊凰の弟子であり、発明家としての一面も持ち合わせています。
特に注目すべきはその知力で、98という驚異的な数値を持つ武将です。
合従軍においては、呉鳳明の発明した巨大な井闌車と床弩を駆使し、難攻不落とされた函谷関を陥落寸前まで追い詰めた功績が評価され、この位置に選ばれました。
第7位:慶舎(けいしゃ)
第7位にランクインしたのは、趙国の将軍「慶舎」です。
慶舎は本能型の武将として知られていますが、彼の特徴は相手を罠に誘い込む「蜘蛛の巣」のような戦術です。
この技術は単なる力ではなく、相手が罠に飛び込むのを静かに「待つ」忍耐力と知能を必要とします。
その罠を駆使して敵を静かに狩ることから、李牧には「沈黙の狩人」と称されています。
信との一騎打ちで敗れたものの、李牧からの厚い信頼と評価を受けているため、ランキング7位に選ばれました。
第6位:騰(とう)
第6位にランクインしたのは、王騎軍の副官「騰」です。
騰は剣術でその圧倒的な武力を誇り、同時に高い知能を持つ優れた軍師でもあります。
物語中で王騎は自身の命が尽きる前に、「本来あなたの実力は私に見劣りしません」と騰に言葉を残しています。
このように武力と知能の両方で高い能力を持ち、戦場で予測もつかないような奇策を発案する能力が王騎に認められているため、騰はランキング6位に選ばれました。
第5位:廉頗(れんぱ)
第5位に選ばれたのは、かつて趙の三大天の一人として活躍した「廉頗」です。
廉頗は武力だけでなく知力も非常に高く、その優れた能力を数々の戦いで示しています。
特に山陽の戦いでは、王翦の策を見事に裏切る戦術を成功させたことが、その証拠です。
「廉頗四天王」の中に玄峰がいたことを考えると、知力面でもその強さが際立っています。
これらの功績が、廉頗をランキング5位に押し上げました。
第4位:王翦(おうせん)
第4位に選ばれたのは、秦軍の筆頭将軍「王翦」です。
王翦は王騎と親戚関係にあり、その縁も深いものです。
彼は野戦での築城技術や、心理操作を駆使した重厚な戦術を得意としており、これにより知力が非常に高いことがうかがえます。
特に守備戦においてその才能を発揮し、しばしば重要な守備任務を任されています。
昌平君からは合従軍での守りの要として、また鄴の戦いで総大将に任命された実績も、王翦のランキングを4位に押し上げた要因です。
第3位:昌平君(しょうへいくん)
第3位にランクインしたのは、呂不韋四柱の一人で、軍師育成機関を運営する「昌平君」です。
彼は知略を重んじる著名な軍略家であり、河了貂(かりょうてん)に軍師としての知識を教え込んだ師匠でもあります。
司令官としての昌平君の業務は、その卓越した頭脳能力を示しています。
知力のみならず武力も非常に高く、過去には蒙武よりも強かったという記述が物語中にあります。
その高い知力と卓越した武力の両方を兼ね備えていることが、昌平君をこのランキングの3位に位置付ける理由です。
第2位:王騎(おうき)
第2位に選ばれたのは、秦の六大将軍の最後の生き残りである「王騎」です。
王騎は「秦の怪鳥」とも称され、中華全土を震え上がらせるほどの存在でした。
王騎は圧倒的な武勇と、戦場全体を見通す高い知略を兼ね備えています。
馬陽戦で李牧の策にはまり、その配下の魏加の不意打ちを受け、龐煖から致命傷を負うことになりました。
かろうじてその場を離脱するものの、新たな時代の到来を予感しながら息を引き取ります。
李牧には敗北したものの、その死後も多くの人々に影響を与え続けていることから、ランキング2位に選ばれました。
第1位:李牧(りぼく)
第1位に輝くのは、趙国の最強の武将「李牧」です。
李牧の武力は特筆すべきものではありませんが、知力に関しては他のどの武将よりも優れています。
李牧は王騎を巧妙な策略にはめることに成功しましたが、実際に王騎に致命傷を与えたのは龐煖です。
このように知力を駆使して龐煖を利用し、勝利を手にする戦略的思考が、李牧をランキングの最上位に押し上げました。
まとめ
15位:河了貂(かりょうてん)
14位:嬴政(えいせい)
13位:摎(きょう)
12位:楊端和(ようたんわ)
11位:霊凰(れいおう)
10位:媧燐(かりん)
9位:桓騎(かんき)
8位:呉鳳明(ごほうめい)
7位:慶舎(けいしゃ)
6位:騰(とう)
5位:廉頗(れんぱ)
4位:王翦(おうせん)
3位:昌平君(しょうへいくん)
2位:王騎(おうき)
1位:李牧(りぼく)
以上が、知力だけを考慮したキングダムの天才軍師キャラランキングです。
李牧が現時点で最強とされていますが、物語の展開やキャラクターの成長によってランキングは変わる可能性があります。
次の展開も期待しながら、これからもキャラクターたちの成長を見守っていきたいと思います。