『め組の大吾 救国のオレンジ』に登場する斧田駿は、理想的な息子のような存在で、誰もが憧れる好青年です。
誠実さと正直さを兼ね備えた、応援せずにはいられない魅力的なキャラ。
この記事では、原作マンガから明らかになる、斧田駿の魅力についてご紹介します。
斧田駿の過去と中村雪との関係
「め組の大吾 救国のオレンジ」に登場する斧田駿(おのだ しゅん)は、一体どのような人物なのでしょうか?
消防隊に感動し消防士を目指す
斧田駿は、中村雪や十朱大吾と共に消防学校と特別救助研修で同期であり、雪とは高校時代からの同級生です。
斧田が消防士を目指したのは、実家の神社で起こった火事に対して、14台の消防車が駆けつけた出来事がきっかけでした。
この大規模な対応を目の当たりにし、消防隊の迅速かつ厳格な取り組みに感動し、消防士の道を選んだのです。
雪が消防士に憧れていることを知る
また、高校時代に雪の携帯の待ち受け画面から、彼女が消防士に憧れていることを知ります。
これも、斧田の職業選択に影響を与えました。
斧田のこのような素朴で誠実な性格が、多くの人に愛される理由です。
まるで、自分の息子のように思えて来ますね。
直感が鋭く救助能力が高い
不破救助隊の隊長・山上が斧田について、
「思わぬ拾い物かもしれん」
と評価するほど、斧田は救助現場で非常に鋭い直感を示します。
例として、斧田がレスキュー隊員として、最初に現場に出た際の出来事です。
他の隊員が気付かない壁の崩落を予見し、一人で体を張ってその壁を支えたことがあります。
また、十朱大吾と要救助者が、内水氾濫で地下室に閉じ込められた際のことです。
潜水用の装備がない状況で、火災用の防護面と空気呼吸器を水中で使う方法を考案し、自らそれを実行しました。
さらに、給水ホースの配置を工夫して吸水作業を速めるなど、レスキュー隊員としての能力を存分に発揮しています。
雪に対して片思いの高校時代
斧田駿は中村雪に対して、自分も消防官を目指していると告白します。
交際を申し込みましたが、その時は雪から冷たい視線を向けられ、返事はもらえませんでした。
斧田は「必要ならSASUKEに出場する」とも発言したことがあります。
これは雪が待ち受け画面に、消防官の画像を使用していたことから、彼女が筋肉好きだと誤解したためです。
しかし、実際の待ち受け画像は、ホテルニュースナイシスの火災で朝比奈大吾が雪を救出した瞬間のものであり、雪にとっては命の恩人の姿です。
雪が消防官になることを深く憧れ、その目標に真剣に取り組んでいたため、斧田の軽はずみな発言に激怒し、怒りが顔に出てしまったのです。
なお、斧田が自分の勘違いに気付いた後のエピソードでは、背景でカラスが「アホ〜アホ〜」と鳴く場面が描かれており、作者の曽田先生の細やかな演出が光っています(笑)
十朱大吾と信頼関係を築く
斧田駿は十朱大吾に半年遅れて、不破救助隊のレスキュー隊員として加わります。
徐々に大吾と心を通わせ、信頼できる相棒としての関係を深めていきました。
通常、特別救助研修を受けた同期が、同じ救助隊に配属されることは稀です。
しかし、斧田の場合は例外で、不破救助隊の隊長である山上が十朱の精神的な安定を考慮し、甘粕士郎に依頼して二人の同期が、同じ隊に配属されることを実現させました。
十朱は、父が経営していたホテルニュースナイシスの火災で、140人の命が失われたことに責任を感じています。
レスキュー隊員として、同じ数の人命を救うことを自らに課しています。
この目標を達成するため、自己犠牲をいとわず、時には自分の肩を外すほどの献身を見せています。
山上隊長は、大吾が精神的に限界まで自己を追い込む生き方を理解しており、特別救助研修で波長が合っていた、斧田を大吾の支えとして配属させたのです。
まとめ
この記事では「救国のオレンジ」における、斧田駿の魅力や過去、経歴を紹介しました。
・斧田駿は十朱大吾、中村雪と共に特別救助研修を受けた同期生。
・高校時代から雪に好意を持ち続けており、消防官になった際に交際を申し込むも、その場で冷たく見られてしまう。
・不破特別救助隊への配属後、徐々に十朱大吾との間に信頼関係を築き、頼れる相棒として成長していく。
斧田駿の活躍をこれからも「め組の大吾 救国のオレンジ」で見守るのが待ち遠しいですね。