この記事では黙示録の四騎士の重要人物、イロンシッドにスポットを当てます。
彼は、物語の中心人物パーシバルの父であり、アーサー王の厳しい命令にも忠誠を誓う無慈悲な聖騎士として描かれています。
イロンシッドの謎に満ちた過去や、彼のもう一人の息子であるディオドラに関心がある方も少なくないでしょう。
そこで、イロンシッドとディオドラの背景について、ここで深掘りしていきます。
イロンシッドの謎と歴史
イロンシッドの歴史と謎について、ここで詳細をお伝えします。
彼の過去には、一体何が隠されているのでしょうか？
二人の息子についても気になります。
📝キャラクター紹介📝
— TVアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』毎週日曜ごご4時30分放送中 (@7_taizai) August 12, 2023
イロンシッド CV #森川智之
空に浮かぶ舟に乗り、"神の指"に突如現れた謎の騎士。
彼の出現がパーシバルとバルギスの運命を大きく動かしていく…!!#黙示録の四騎士#七つの大罪 pic.twitter.com/PVQBHYF8jq
父はバルギス、子はパーシバル
イロンシッドはバルギスの子として、そして物語の主人公であるパーシバルの父として知られています。
バルギスは、アーサーからの贈り物を受けるほどの功績を誇る聖騎士です。
イロンシッドが幼い頃、彼は自分も父のような偉大な聖騎士になりたいと願っていたことでしょう。
しかし、バルギスがアーサーとの関係を断ち切ったことで、イロンシッドは父を裏切り者と見なしたに違いありません。
パーシバルの父であるものの、彼に対する父親らしい愛情は微塵も感じられません。
彼が黙示録の四騎士になる可能性を秘めていると知り、躊躇なく命を奪うほどです。
しかしながら、パーシバルをこの世に送り出したのは彼の功績です。
イロンシッドがどのようにして、パーシバルを誕生させたのか…？
その経緯は、まだ謎に包まれています。
実父の命を絶った冷徹な心
イロンシッドは、その冷酷さを象徴するかのように、自らの父親であるバルギスの命を絶つことにためらいませんでした。
アーサーの命に従い、たとえそれが血の繋がった父であっても、彼にとっては裏切り者に過ぎなかったのです。
この行動は、彼を情のかけらもない男として描き出しています。
しかし、イロンシッド自身によれば、父の裏切りが原因で「裏切り者の子」として蔑まれた経験もあるため、その心情は複雑であった可能性があります。
彼にとって父親を始末することは、自身の手で清算をつけるという意味合いも持ち合わせていたのかもしれません。
アーサー王に忠実な戦士
イロンシッドはかつてアーサー王に仕える高名な聖騎士であり、その戦闘技術は非常に高く評価されていました。
彼自身は義弟モートラックの剣技には及ばないと自認していましたが、総合的な戦闘能力においてはイロンシッドの方が上回っていたとされます。
パーシバルらとの戦いでも、数の不利を覆し圧倒するほどの実力を見せつけていますが、まだ全力を出していない様子も窺えます。
かつては、正義感あふれる聖騎士だったとされるイロンシッドですが、現在では自らの手で親子を始末するほど冷徹な男に変わってしまいました。
その変貌の背景には、父バルギスの裏切りとそれに伴う他の聖騎士からの冷たい視線が影響していると推察されます。
アーサー王には特に問題視されることなく、イロンシッドは王の信頼を得ていましたが、内心ではその立場に苦しんでいた可能性が高いです。
アーサーの命令であれば何でも実行に移すことで、自身が王に忠実な聖騎士であることを証明し続けましたが、その過程で徐々に冷酷な性格へと変わっていったのです。
ディオドラへの無償の愛
イロンシッドにはもう一人、ディオドラという息子がおり、彼に対する愛情はパーシバルとは一線を画します。
聖騎士としての任務中は厳格であり、敵に対しては容赦なく冷酷な態度をとる一方で、ディオドラの前では、まるで別人のような柔和な笑顔を見せるのです。
ディオドラへのこのふるまいは、イロンシッドが彼をいかに愛しているかを物語っています。
しかしながら、ディオドラとパーシバルという二人の息子に対するこうした明らかな態度の違いは、二人の間の関係性に新たな謎を投げかけています。
兄弟はお互いを知らない
ディオドラとパーシバル、二人は血を分けた兄弟でありながら、奇妙なことに互いの存在を知りません。
イロンシッドが彼らに自らの関係性について何も教えず、二人が出会う機会を意図的に作らなかったためです。
パーシバルがイロンシッドの実子であるにも関わらず、イロンシッドの愛情は明らかにディオドラに傾いています。
彼はディオドラの母親への愛が深く、パーシバルに対しては、血のつながりを超えてディオドラとその母への情愛に目が向けられています。
パーシバルは彼にとって、ほとんど他人に等しい存在となってしまっているのです。
この状況は、イロンシッドの複雑な内面や家族への深い愛と苦悩を反映しており、兄弟間の未知の関係が物語に深みを加えています。
なぜ、イロンシッドは二人の兄弟を遠ざけ、そしてどのようにして彼らは自身の血縁と直面するのか…？
その解明は物語が進むにつれて、重要な転回点となるでしょう。
妻を救うためキャメロットを目指す
イロンシッドの過去を紐解くと、彼はかつて愛する妻と息子を連れてキャメロットを目指したことがあります。
イロンシッドの妻は、モートラックの姉であり、彼女はイロンシッドの子を妊娠していました。
二人は深い絆で結ばれていたと考えられます。
聖戦の最中、七つの大罪が魔神王を討伐した際、その肉片から猛毒が放出され、モートラックの姉はこの猛毒に感染してしまいます。
イロンシッドとモートラックは、あらゆる手段を尽くして彼女を救おうとしましたが、解決策は見つかりませんでした。
絶望的な状況の中、キャメロットに救いを求める噂を耳にしたイロンシッドは、妻と未来の子供を救うために、藁にもすがる思いでキャメロットへと旅立ったのです。
妻の死とディオドラへの溺愛
キャメロットに到着したイロンシッドでしたが、妻を救うことはできず彼女は亡くなります。
しかし、息子ディオドラは生き延び、イロンシッドはその生存に少しばかりの安堵を感じました。
ディオドラを溺愛するイロンシッドは、彼を大切に育て上げ、良き人間へと導きます。
ディオドラがアンと結ばれる可能性もあったようですが、それは実現しませんでした。
ディオドラには毒がまだ体内に残っており、キャメロットの存続が彼の生命を繋ぎ止めていたからです。
イロンシッドはディオドラのためなら何でもする覚悟で、その厳しい現実に立ち向かっているのです。
【黙示録の四騎士】イロンシッドのまとめ
- イロンシッドはアーサーに忠実な聖騎士。
- バルギスの息子であり、パーシバルとディオドラの父。
- 彼は非常に冷酷な性格の持ち主。
- 愛する妻を亡くし、息子ディオドラだけが生き延びた。
- キャメロットへの旅は、彼の家族を救うためだった。
イロンシッドとパーシバルの間に横たわる複雑な繋がりや、イロンシッドが抱える葛藤は、物語の中で重要な要素として描かれています。
ディオドラとパーシバルの出生の順序や背景には、まだ解明されていない多くの謎があります。
これがイロンシッドの行動や決断に、どのように影響しているのか？が大きな関心です。
物語が進むにつれて、イロンシッドの過去や彼がとった選択の動機が明らかになることで、彼のキャラクターに対する理解が深まり、パーシバルとの関係性にも新たな光が当てられることでしょう。
読者としては、これらの謎が解き明かされる瞬間を心待ちにするとともに、それがどのように物語全体に影響を与えるのか？を見届けるのが楽しみです。
黙示録の四騎士におけるイロンシッドの物語は、彼の行動の背後にある深い動機や、家族に対する彼の愛と苦悩を掘り下げることで、読者に強い印象を与えています。
これらの複雑な感情や人間関係が、物語の展開をより豊かで魅力的なものにしているのです。
