マーリンは『七つの大罪』において力強いサポーターとして登場し、魅力的な衣装とオーラで知られる美しい女性です。
『黙示録の四騎士』でもその姿を見せていますが、一転してアーサー・ペンドラゴンの暗黒側に付いている状況が描かれています。
本記事では、マーリンがそのような行動をしている理由は何か?
その真意は敵なのか味方なのか?を掘り下げます。
マーリンの忠誠心は疑わしいのか?
マーリンの行動や目的には、しばしば神秘がある一方で、物語の中での彼女の重要性は明らかです。
『黙示録の四騎士』においても、アーサーとともに行動している事実は、多くの読者に衝撃を与えました。
マーリンの行動の背後にある、動機について考察してみます。
アーサーの側近としての任務
マーリンはアーサーのもとで、任務を果たしています。
元々『七つの大罪』の一員として、アーサーを支えていた母親のような存在のマーリン。
しかし、アーサーがメリオダスたちと道を別れた際、彼のもとで理想の王国を築く手助けを決意します。
「黙示録の四騎士」の物語の中でも、マーリンがアーサーのそばにいる様子が描かれています。
アーサーに不可欠な指導者
マーリンは聖戦において、アーサーの指導者として役立っています。
アーサーの理想を深く理解し、戦争の最中でもアーサーに方向性を示す重要な役割を果たしています。
アーサーにとってマーリンは頼れるナビゲーターであり、マーリンの広範な知識はアーサーの王としての決断に不可欠です。
アーサーはマーリンの助言を絶対とみなし、深く信頼しています。
闇に堕ちたアーサーの忠実な側近
マーリンは闇に堕ちたアーサーの、身近な側近として機能しています。
王位に就いてから闇に堕ちたアーサーと共に、マーリンはその側で重要な役割を担っています。
『七つの大罪』で示された忠誠心を持続しつつ、『黙示録の四騎士』でマーリンがどうして闇に堕ちたアーサーと、行動を共にするのかは不明です。
アーサーが「混沌の力」を手に入れてから変わり果てた姿に、マーリンがどれほど関心を寄せているかは明確ではありません。
冷静で中立的な立場を保っていたが…
『黙示録の四騎士』の物語の中盤までは、マーリンは中立的な立場を保って登場しています。
アーサーが常に彼女に意見を求める中、マーリンは冷静に答え、アーサーの異種族に対する過激な政策には反対の立場を示します。
しかし、その意見がアーサーに受け入れられなかったことで、一時は中立的だったマーリンは、最終的にアーサーのもとを去ることになります。
混沌の力の復活を願っている
マーリンは混沌の再生を目指しています。
聖戦中に死亡したアーサーを混沌の力を用いて蘇生させたのは、この力が正義に役立つと信じていたためです。
混沌の力に対する追求は、マーリンがメリオダスへの失恋から始まったもので、これがマーリンの行動の原動力となっています。
マーリンが混沌と一体化し、最終的にアーサーに背く可能性も考慮されています。
反対はするが裏切る可能性は少ない
マーリンが、裏切り者である可能性は低いと見られます。
マーリンはアーサーの異種族殲滅政策に反対しており、その政策を聞き入れなかったアーサーの戦争計画に対して、準備を進めている可能性があります。
その準備内容には、魔界への旅、『七つの大罪』のメンバーへの協力要請、新たな魔法の研究などが含まれていることから、マーリンは反対はしているものの、裏切る可能性は低いとされています。
マーリンは敵か味方かどっち?
マーリンはアーサーから、非常に信頼されています。
『七つの大罪』時代からアーサーと共に行動してきたマーリンには、アーサー自身が特別な感情を抱いているとも言われています。
ここからは、マーリンを敵と見なすべきか?
または味方として信頼すべきか?について詳しく解説します。
アーサーの下を去る
マーリンはアーサーの側を離れました。
彼女がアーサーから離れた理由は、単独で何か壮大な計画を遂行するためかもしれません。
または混沌の力を、正しい道へと導くための決意からかもしれません。
明らかなことは、マーリンの離脱によりアーサーが制御不能に陥る可能性が増したということです。
側にいるマーリンは偽物
アーサーの隣にいるマーリンは、実は偽者です。
この偽物のマーリンは、捕らわれていた妖精族の姿を模して作られたものです。
ブリタニアの小国、カメリアードの姫、ギネヴィアは「マーリンはただの幻」とアーサーに警告します。
アーサーがその情報に怒りを露わにし、混沌の生物を使ってマーリンに攻撃を加えたところ、その偽物であることが露見しました。
さらにギネヴィアだけでなく、聖騎士たちもこの事実に気づいていた可能性がありますが、アーサーの反応を恐れて口に出せなかったのです。
第三の勢力を作ろうとしている
マーリンは混沌を核とする、第三の勢力を形成しています。
一般的な物語の構造において、「敵」と「味方」の二元論を超えた第三の勢力が登場することは、物語に多層的な複雑さと深みを加える効果があります。
マーリンの立ち位置がこのように捉えられるのは、彼女が単なる敵でも味方でもなく、混沌という計り知れない強大な力を、どう扱うかに焦点を当てているためです。
混沌の力は、その使い手によって神や悪魔のような存在をも、創出する可能性を秘めています。
このため、マーリンがアーサーを見限り、彼から「混沌の力」を奪おうとする動きは、彼女がどのようにしてこの力を管理しようと考えているかを示すものです。
マーリンの究極の目的は、この力を自身のものとして恒久的に掌握しようとする野心かもしれません。
この観点から、マーリンが第三勢力として独立して行動する理由と、その背景が理解されます。
味方である可能性が高い
マーリンが、実際は味方である可能性は高いと見られています。
物語内でのマーリンの動向を追う際、アーサーの隣にいたマーリンが偽物であることが明かされた事件は、彼女の真意を解釈する上で重要な手がかりです。
アーサーが元々、抱えていた「混沌の力」をマーリンが抜こうとしているとされる動きは、マーリンがアーサーおよび、全体の安全を考慮して行動している可能性を示唆しています。
また、ガウェインのために衣服を調達しているという情報も、マーリンが味方であるという説を支持する根拠となり得ます。
これらの行動からマーリンが他者の利益を考慮して行動しており、マーリンが真の意味で「味方」である可能性が高い、と結論づけることができます。
「黙示録の四騎士」でのさらなる展開が、マーリンの真の意図と目的を明らかにするでしょう。
このような解析は、マーリンというキャラがどのような役割を果たしているのか?
そして、その動機がどう物語に影響を与えているのか?を深く理解するのに役立ちます。
それぞれの行動背景には、マーリンの個人的な感情や大局的な戦略が反映されており、これを踏まえることで全体の物語の理解が深まります。
まとめ
「黙示録の四騎士」で、マーリンに関する最も大きな謎は以下の三点です。
・マーリンはパーシバルたちの敵なのか?(すでに幻であることが明らかで敵ではない)
・マーリンの現在の居場所と、物語への再登場のタイミングは?
・マーリンとガウェインの関係は親子で、マーリンが母親であるのか?
物語が進むにつれて、ガウェインの親についての伏線が散見されますが、これにはマーリンとエスカノールが関わっていることが示唆されています。
ガウェインの能力には太陽の魔力が使われており、その筋肉質な力強さと新しい衣装のズボンがエスカノールに似ています。
また、マーリンの魔法の影響か、新しい衣装の上半身デザインもエスカノールと類似しています。
さらにガウェインと対峙した敵が、彼の魔力によって「エスカノールとマーリンの姿を連想し動揺」したシーンもあります。
これはマーリンの魔術によって、エスカノールの子供を創出したのか?
あるいは、アーサー王がガウェインを実験体として、マーリンとエスカノールの魔力を宿したクローンを創造したのか?という疑問を投げかけています。
これらの謎は、ガウェイン自身の旅の目的とも結びつきがあり、彼の両親に関する情報を追求しています。
マーリンが再登場するまで、真実が明らかになるのはまだ先のようですが、それまでの推理と期待が物語をより魅力的にしています。
マーリンがアーサー王とは異なる立場にいるため、彼女とガウェインの関係についても特に注目されます。