黙示録の四騎士:アーサーが闇落ちした理由とは?その動機と今後の考察

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「七つの大罪」の物語が完結してから、アーサーはメリオダスと共に繁栄する王国の建設を誓います。

彼らは新しいキャメロットの立ち上げを目指して、共に旅立ちました。

アーサーは国家を成功させるという約束を守り、栄えある国を築いたようです。 

しかし、アーサーは以前のような好青年から一変、人類以外の存在を一掃しようとする闇に落ちました。

人間だけの新世界を目指すアーサーにとって、メリオダスやその他の「七つの大罪」のメンバーは敵対者となります。

なぜ、アーサーはこのような暗黒の道を選んだのでしょうか?

「七つの大罪」のファンなら誰もがこの疑問を抱くでしょう。

闇の魅力に取りつかれたアーサー

アーサーの闇落ちの根本原因は、彼が光よりも闇の影響を強く受けたためと考えられます。

キャメロットの崩壊と国民の大量失踪が、彼を精神的に追い詰め、闇の力に屈服させた可能性があります。

「七つの大罪」の物語の終盤では、アーサーが光と闇、どちらの道も歩める存在であることが示されていました。

混沌の力は、魔神族の闇や女神族の光を遥かに超越しており、アーサーがこの力を手に入れた際には、メリオダスを敵と誤解して暗黒の力で攻撃を試みたこともあります。

 

一方、キャス(キャス・パーリーグ)との戦いでは、彼は光の力を使って戦いました。

アーサーが最終的に暗黒化したのは、彼の内なる闇が光を圧倒した結果だと思われます。

物語には、アーサーの闇への転落が示唆されているシーンが幾つか存在します。

なぜ、アーサーが光よりも闇に強く引かれるようになったのか?をさらに深掘りして考察します。

 

混沌の力に溺れて暗黒へ転落

アーサーが暗黒に堕ちた理由の一つは、混沌の力に溺れたことにあります。

アーサーの内面には、光の象徴としての立場と闇を引きずる性質との間の葛藤が存在しました。

この事実は、絶対的な力が常に正義をもたらすわけではない、という教訓を示しています。

混沌という、この世の全てを生み出した力に支配され、アーサーはその葛藤に耐えきれずに闇に堕ちてしまったのです。

 

自責の念から自らを追い詰めた

アーサーは伝説の剣エクスカリバーに選ばれることで、若いながらにして多くの人々からの信頼を集めます。

アーサーは民のために積極的に行動し、まるで君主のような尊敬を一身に集めていました。

この高い期待はアーサーにとって大きなプレッシャーとなり、期待に応えられなかったことへの自己への怒りを感じさせる原因となります。

アーサーは自分の民への深い愛情から、彼らの苦しみに直面すると、激しい怒りと悲しみを感じました。

聖戦によって失った大切な民たちを守れなかった自責の念が、アーサーを闇へと駆り立てたのです。

 

「黙示録の四騎士」において、ランスロットがアーサーに向けた質問に対し、アーサーは「この義手は自己の甘さと弱さへの戒めだ」と返答しています。

これはアーサーが自己へのプレッシャーと責任感から、自己不許容の感情に苦しんでいることを示しています。

アーサーは「七つの大罪」で見せた誠実さと真面目さを自己批判の糧として、自らを追い詰めた結果、暗黒に堕ちたのです。

 

ネガティブな性格で引きずりやすい

アーサーには落ち込みやすく、心に引っかかりやすいネガティブな性格の暗黒面が存在します。

アーサーの暗黒化の背景には、この内なる暗黒を常に引きずる性格が一因として挙げられます。

聖剣エクスカリバーに選ばれたアーサーは、国民のために自己犠牲の精神を見せ、王としての人望を集めました。

しかし、他者を重んじるあまりに、国民が苦しむ様子に直面すると、それによる怒りや悲しみを長期間引きずる傾向があります。

この性格が、アーサーが最終的に暗黒へと落ちる一因となりました。

 

導き手であったマーリンが去った

アーサーは、かつての導き手であるマーリンが去った後、孤立無援の状態に陥っています。

マーリンはアーサーの理想を支え、彼を導く重要な役割を担っていました。

しかし、マーリンの去就によりアーサーは心の支えを失い、完全に暗黒の道へと進むことになりました。

 

ギネヴィアによると「マーリンの心はアーサーに寄り添っていなかった」とのことです。

これはマーリンが、アーサーの方針に反対していた可能性があることを示唆しています。

アーサーはマーリンの説得を受け入れなかったため、マーリンは去ることを決意します。

この出来事が、アーサーが自身の理想を理解し導く存在に見捨てられたと感じるきっかけとなり、アーサーの暗黒化に繋がったと考えられます。

 

キャメロットの崩壊と国民の悲劇

キャメロットの滅亡とそれに伴う多くの国民の死亡は、アーサーの闇落ちの大きな原因の一つです。

元々、アーサーは人間を含む全種族が、平和に共存する理想の世界を目指していました。

しかし、キャメロットが滅び、多くの国民が命を落とすことで、その理想は壊れてしまいます。

理想を追求する過程で、犠牲が伴うことは避けられないという厳しい現実に直面し、アーサーの心は痛みと絶望に満ちてしまったのです。

 

異種族へ憎悪と敵意を持つようになる

「七つの大罪」時代のアーサーは、他の種族に対して敵意を持つような人物ではありませんでした。

しかし、アーサーはキャメロットの滅亡後、人間以外の種族に対して深い恨みと敵意を抱くようになります。

 

聖戦において人間族は、魔人族や巨人族、妖精族、女神族に比べて圧倒的に不利であり、多くの犠牲者を出しました。

この経験がアーサーに、将来的に戦争が再び起こる際、人間族が最も大きな犠牲を払うだろうという恐怖を植え付けます。

結果として、アーサーは人間以外の種族に対して強い恨みを持ち、敵意を抱くようになったのです。

 

ユートピアへの強迫観念と執着心

アーサーは自らの理想郷(ユートピア)への執着が強まりました。

アーサーの闇落ちの一因として、このユートピアを実現させようとする強迫観念があります。

キャメロットが崩壊し、多くの国民が犠牲になったことで、他種族からの脅威に対する恐怖と不安が増大しました。

これが理想郷を形成するための執着心を、さらに加速させたと言えるでしょう。

 

人間だけのキャメロットを再興する

アーサーの目標は、人間以外の全種族を排除し、キャメロットを再興することです。

アーサーは聖戦を通じて、人間族を守る唯一の方法は、他の種族を徹底的に排除することだと信じるようになりました。

この過激な目標のもとに、アーサーに忠誠を誓う騎士たちは、アーサーのために献身的に仕えています。

混沌の力を宿したアーサーの今後がどのようなものになるかは、多くの者にとって注目の的であり、アーサーが破滅への道を歩むかどうかが焦点となっています。

 

アーサーの今後の未来展望を考察

アーサーの今後について、多くのファンが注目していることでしょう。

ここからは、アーサーの将来的な動向についての考察をまとめてみます。

 

光が復活して希望となる可能性

アーサーが自身の怒りや悲しみといったネガティブな感情を手放し、民への真の愛に気づけば、アーサーの問題は解決する可能性があります。

この変化が起きれば、アーサーには「黙示録の四騎士」や「七つの大罪」と戦う理由がなくなるでしょう。

現在、アーサーは混沌の力に圧倒されていますが、恐らく「黙示録の四騎士」と「七つの大罪」が、アーサーを混沌から救うために力を合わせることが、物語の中心となるでしょう。

アーサーを救う過程で、新たな敵が登場するかもしれませんし、キャスのような新たな混沌関連の存在が現れる可能性もあります。

 

物語が進むにつれて、善(黙示録の四騎士)と悪(アーサー)が手を取り、第三の勢力を打ち破る展開も予想されます。

アーサー、七つの大罪、黙示録の四騎士が力を合わせ、より強力な敵を打ち破ることができれば、関係者全員にとって最も幸せな結末となるでしょう。

 

作者の鈴木氏は、原作のアーサー王物語に深い感情を持っており、「七つの大罪」は「黙示録の四騎士」の物語の前日譚として位置づけられています。

個人的には、アーサーが最終的に味方として再び好青年に戻り、共に戦う展開を予想しています。

そうなれば、アーサーがブリタニアの大きな希望となる、とマーリンの予言が的中することになります。

 

五種族の壁の崩壊を予測

「七つの大罪」の物語は、「いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かたれてはいなかった古の物語」というナレーションから始まります。

このセリフは、人間と非人間種族の間の境界が、まだ定まらなかった古代の時代を描いています。

私の考察では、アーサーや他の四種族が共同で混沌の本体(ソールズベリーの泉と予想)を消滅させることによって、種族間の壁が崩壊するかもしれません。

アーサーと四種族がその力を使い果たすことで、壁が解消され、最終的にはすべての種族が平和に共存する可能性があります。

 

言い換えると、人類以外の存在が消滅し混沌もなくなり、他の種族も人間化して、真の人間だけの世界が訪れるかもしれません。

ただし、この解決が他の種族にとって受け入れられるかは不透明です。

「七つの大罪」でのメリオダスの行動と同様に、アーサーが自身の混沌の力と他四種族の力を組み合わせて混沌の本体に挑むことで、全ての問題が解決する道が示される可能性があります。

 

魔神王以上の圧倒的な力量

アーサーは「七つの大罪」全員が結束しても、敵わないほどの強さを持つと考えられます。

特にメリオダスが「予言の騎士」を集める行為も、国々の王や王女の諸事情を背景に持つ中で重要な意味を持っています。

ギネヴィアが第129話で「未来視(カレイドスコープ)」を使い、「七つの大罪」がアーサーに敗れ全滅する未来を視たことは注目に値します。

 

もちろん、未来は変わる可能性があり、ゴウセルがアーサーに幻をかけているシーンをギネヴィアが視ている可能性も否定できません。

しかし、アーサーが混沌の王となった際にメリオダスが「ブリタニアが地獄になる」と警告していることから、アーサーの脅威が魔神王以上である可能性が高いです。

現段階で「黙示録の四騎士」の中でも、アーサーが最強であるとの予想が成り立ちます。

 

メリオダスと同様に回復する可能性

「七つの大罪」の物語展開を鑑みると、アーサーが元の好青年に戻る可能性も考えられます。

以前、メリオダスが闇落ちした例がありますが、それは感情が混沌の暗黒の力に支配されていたためです。

「七つの大罪」の終盤では、メリオダスが自身の感情を取り戻し、真の魔力(魔神王を超える力)を魔神王(戒禁)にぶつけて消滅させた事件がありました。

混沌の力が戒禁の比ではないほど強大であるため、アーサーが感情を取り戻す過程で、自分自身の力や他の4種族の力を結集して、混沌(本体)を消滅させる可能性があります。

これらが今後の展開における重要な考察ポイントです。