カイザーのアグレッシブなプレースタイルは、ブルーロックの中で注目を集めています。
今回はカイザーの壮絶な過去や、その影響。
また、何巻何話に描かれているのか?に迫ってみます。
「クソ物」を超越した存在である、カイザーの意義とは何なんでしょうか?
カイザーの幼少期の過去とその影響
漫画ブルーロックで、カイザーの子供時代の過去とその影響をご紹介します。
幼少期の家庭環境が、実は今のカイザーを形成しているのです。
28巻243話でネスと出逢う
カイザーは、漫画28巻243話「魔法使いと青い薔薇(後編)」で、バスタード・ミュンヘンのトライアウトにてネスと遭遇します。
対戦相手が優位に進む中、ネスの才能を認識したカイザーが、ネスに接近し反撃を開始します。
カイザーとネスの協力プレーにより、3点を挙げ逆転勝ち。
二人はトライアウトを突破します。
タトゥーは不可能に負けない意味
バスタード・ミュンヘン入団後のシーンで、カイザーはネスに対して「本来は気弱な人間だ」と心境を告白します。
カイザーは過去の具体的なエピソードを明かさず、ネスに対して「不可能に負けない人生を送るために、青い薔薇のタトゥーを入れた」とも説明します。
青い薔薇の花言葉は、カイザーが嫌う「不可能」および「存在しない」を意味し、それを可能にする「神に反逆する象徴」としてタトゥーを彫っているのです。
カイザーの強い言葉使いや鋭い性格は、トライアウトの時から顕著でした。
30巻260話から幼少期が展開する
カイザーの子供時代の背景は、漫画30巻260話から始まります。
生まれ育った家庭は、父が地方の小劇場の演出家、母がその劇場の看板女優でした。
しかし、母は父とカイザーを残し家を去ります。
母の去った後、父は精神を病み、酒とギャンブルに溺れるようになります。
そしてカイザーに対して、暴力を振るう生活が続くのです。
父の「働け」という命令をカイザーが誤って「盗め」と解釈し、盗んだ物が父の望むものではなかった時は、理不尽にも暴力を受けることがあります。
首を絞められるほどの過酷な体験もし、この壮絶な過去は読む者に強烈な印象を与えます。
漫画のこの部分は、非常に重苦しい気持ちにさせられます。
父親からクソ物と罵られ虐待される
カイザーの少年時代は、父に「クソ物(クソブツ)」と罵られ、繰り返し虐待される日々です。
日常的に父の指示で盗みを働き、盗んだ物を父に渡すという生活が続いていました。
それでも父からは「クソ物」と呼ばれ、首を絞められるなどの厳しい仕打ちに遭い、自分が望まれずに生まれてきた存在だ、と感じざるを得ませんでした。
資金を貯めて家出を決意する
ある日、カイザーは絶望の中で家を出る決心をし、盗んだ貴重品をこっそり売り払い資金を貯め始めます。
カイザーが購入したのはサッカーボールで、「何をしても反抗しない、ただ受け入れる存在」として、自身を映すように「クソ物」と呼ぶようになりました。
困難な環境の中でも、少しずつお金を貯めるカイザーでしたが、最終的には悪友に裏切られ、銀行襲撃の共犯者として間違って逮捕されます。
暴行で拘置所に送られてしまう
警察が家を訪れた際に、父が怒りのあまりサッカーボールを破壊しようとします。
その時カイザーに「自己存在の証明」という、強い感情が湧き上がります。
カイザーはサッカーボールを手に取り、これを武器に父と警官を撃退。
しかし、その結果、カイザーは拘置所に送られてしまうのです。
このシーンは、誰かがカイザーを救ってくれることを願うほどの切迫した状況で、物語に深い感情を加えています。
留置所でスカウトされる
カイザーは留置所内でスカウトされ、バスタード・ミュンヘンの下部組織入りのチャンスを得ます。
スカウトしたのは、国際フットボール連合の公認エージェントであり、カイザーのポテンシャルを見出したことに驚きを隠せません。
カイザーがただの万引き犯でありながら、その振る舞いから未来のスター選手の資質を見抜くエージェントの目利きには、本当に驚かされます。
カイザーインパクトを開発する
家族や友人に裏切られた過去を持つカイザーは、他人からの親切に戸惑いつつも、チーム内で孤立してしまいます。
カイザーは他人と協力するよりも、自身の圧倒的な能力で支配する道を選び、そこで「カイザーインパクト」と呼ばれる独自のシュート技術を開発します。
ネスを懐柔させ味方にする
トライアウトの場では、利用できる味方を探すことに専念し、ターゲットに定めたのがネスでした。
カイザーはネスの才能を見抜き、懐柔させるために優しい態度を取り、忠実な味方として取り込みます。
最終的にはネスとの協力で3ゴールを決め、バスタード・ミュンヘンの下部組織に見事合格しました。
新世代世界11傑入りを果たす
カイザーは自己の存在を悪意によって証明し、新世代世界11傑の一員として選出されます。
「悪意による存在証明」とは、他者の夢を打ち砕き、心に深い傷を残し、絶望を教え込むことで、カイザーが自らを「不可能」の象徴として昇華させる行為です。
カイザーはこの過程を通じて、徐々に「クソ物」から「人間」へと変貌を遂げますが、カイザーの支配的な態度は変わらずに残ります。
この強烈で支配的な振る舞いは、もちろんカイザーの父から受け継がれたものです。
その手法を通じて他人を精神的に圧倒することが、カイザーの生き方となっています。
カイザーは自己の成長を楽しむだけでなく、他者に絶望を与えることから快感を得るエゴイストであり、真のストライカーです。
シュートの速さはノアをも超える
カイザーは、高度な空間認識能力とサッカーIQ。
そして深い洞察力を活かし、「メタビジョン」という技術を駆使します。
カイザーの得意技である「カイザーインパクト」は、その速い振りから放たれるシュートは世界トップクラスの速度を誇り、ノエル・ノアをも超えると評されています。
このような類まれなる才能と、武器を持ち合わせているカイザーが、新世代世界11傑に名を連ねるのは、当然の成り行きだと考えられます。
まとめ
今回はブルーロックのカイザーの過去からの成長と、変貌の過程を振り返りました。
クソ物から人間への変化と、悪意による存在証明について理解できたと思います。
カイザーの卓越した能力は、カイザーが新世代世界11傑に選出されたこと。
ノエル・ノアが認めるほどの、実力を有していることからも明らかです。
ネオ・エゴイスト・リーグで繰り広げられる新たな動きの中で、カイザーと潔との関係も注目されています。
二人の間にはプレーでの理解は深まるものの、友情に発展することはなさそうですね(笑)