アカザが鬼になった理由は?なぜ女を食べないのか理由を解説!  

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鬼滅の刃に登場するアカザ(猗窩座)は、上弦の参の地位を得るぐらい圧倒的な戦闘能力を持つ鬼です。

彼は無限列車で、「炰柱」煉獄杏寿郎に対して致命的な打撃を与え、さらに無限城では「水柱」冨岡義勇と炭治郎との間で、激しい戦いを展開しました。

敵でありながらもアカザは非常に人気がありますが、実は彼がまだ人間だった時代の人生は悲しく壮絶だったのです。

こんなアカザが、一体なぜ鬼へと変貌したのでしょうか?

鬼化後のアカザが、女性を食べなかった理由も合わせて解説します。

 

先に結論を言うと・・・

・鬼になった理由はさらなる強さを求めたため。

・女性を食べないのは恋雪への愛情があるから。

アカザが鬼になった理由と経緯  

アカザの人間時代は、他の追随を許さない程の喧嘩の達人です。

彼は素手で数十人を倒すほどの力を有していました。

アカザがこれほどまでに力を持つに至った理由は、彼が抱える重い心の闇によるものです。

その過程と背景について、詳細に説明します。

 

人間時代の名前は狛治(はくじ)

かつて人間だった頃のアカザは、狛治(はくじ)と言う名で知られていました。

彼の父は重い病に苦しんでしたが、貧しかったこともあり、治療費を捻出する手段が盗み以外にない状況です。

その結果、狛治は11歳の若さで重罪者のレッテルを貼られることになります。

 

生まれながらにして異常なまでの強さを持ち、「鬼子」と恐れられた彼は次のように考えます。

  • 強くなければ、盗んだものを無事に持ち帰れない
  • 強くなければ、大人たちにやり返されてしまう
  • 強くなければ、捕まって刑罰を受けてしまう

こんな状況が、彼に強さを求めさせたのです。

 

慶蔵に更生され恋雪と婚約する

しかし、犯罪に手を染めた息子に苦悩した父は、自ら命を絶ってしまいます。

これにより狛治は絶望し、街で無差別に暴力を振るうようになりました。

そんな彼を更生させたのが慶蔵、素手で戦う「素流」の武術師範です。

慶蔵の一人娘、恋雪との出会いも彼の心を和らげ、やがて二人は婚約します。

 

慶蔵と恋雪が毒殺されてしまう

しかし、その幸せも長くは続かず、隣町の剣術道場の恨みにより、慶蔵と恋雪は毒殺されてしまいます。

狛治は復讐として、その道場の67人を虐殺しましたが、それでも父、恩人、恋人を救うことはできませんでした。

こうして残されたのは、愛する人たちを守ることができなかった狛治だけだったのです。

 

鬼舞辻無惨に出会い鬼になる

剣術道場での虐殺事件が広まり、その場に鬼舞辻無惨が現れます。

彼は「鬼の出現」の噂を追っていたのです。

この時、無惨は12体の強力な鬼を創造する計画を進行中でした(これが後の十二鬼月)。

その計画の一環として、狛治が選ばれることになります。

 

無惨によって顔面を手刀で貫かれ、そのまま血を与えられた狛治。

一般的な者ならば耐え難い苦痛に屈するところでしたが、彼の驚異的な強さと精神力により、この試練を乗り越えます。

こうして、アカザ(猗窩座)という鬼が誕生したのです。

 

更なる強さを求めて鬼になった

アカザは全てを失った後、鬼としての存在を受け入れ、約100年間を殺生に費やします。

しかし鬼となってからも、自ら命を絶つ可能性があることが、後のアカザや黒死牟によって示されています。

これは、鬼の自動回復能力を人間の記憶が呼び戻し、制御することが可能であることを意味します。

 

アカザは本来、他人の指図を受けることなく、鬼の存在自体に嫌悪感を抱くはずでした。

これを受け入れなかったのは、過去の無力さと失敗が影響していると考えられます。

狛治時代に父親、慶蔵、恋雪を守れなかったことへの無力感が彼を苦しめていたのです。

アカザが鬼と化した直接の理由は、無惨による強制的な鬼化が原因です。

しかし、「自分が弱かったから…」と自責の念にかられ、更なる強さを求めて鬼の道を選んだのでしょう。

 

女性を食べないのは恋雪への愛情から

鬼となったアカザが女性を狙わなかったのは、婚約者だった恋雪が関係しています。

この事実は「上弦の弐」童磨によって語られ、さらに無惨もこれを認めています。

 

鬼たちの間では、女性が持つ生命力は赤子を育むほどのパワーがあるとされ、それを摂取することで速やかに力を増すと考えられています。

「力を得るには女性を食べることが効率的」というのが通説でした。

そんな中、力を至上とするアカザが女性を避けるのは、表面的には矛盾して見えます。

では、アカザが女性を食べなかったのは、なぜでしょうか?

 

アカザのこの行動には、かつての婚約者であった恋雪への深い愛と尊敬が関係しています。

恋雪との絆と彼女への思いが、アカザを通常の鬼の行動パターンから逸脱させたのです。

これは、アカザ自身が経験した愛情の深さと、恋雪への敬愛の感情が、女性を犠牲にすることに対する強い抵抗感を生み出したためと考えられます。

アカザの心の中には、恋雪への愛が今なお強く影響を与え続けており、それが彼の行動原理に大きく作用していたのです。

 

アカザは、炭治郎によって致命的な一撃を受けた際、不屈の精神で弱点である首を克服します。

この瞬間、彼の過去が走馬灯のように蘇りました。

その中には、慶蔵や恋雪の姿もありましたが、長い鬼の生活のため、彼らが誰であるかを思い出せません。

しかし敵である、冨岡義勇や炭治郎に対する戦いに集中する中で、アカザの行動を制止しようとする手がありました。

恋雪です。

 

彼女の涙ながらの必死の訴えは、アカザに自分が戦う理由を見失わせます。

彼は父親、慶蔵、恋雪の優しい記憶と、無惨による脅迫的な命令の間で心が揺れ動きます。

最終的には、自らの行動を止める恋雪に感動し、泣きながら彼女に飛び込んだのです。

この時、アカザは自己嫌悪を感じ、「最も許せないのは自分自身」と悟ります。

そして、自らの手で破壊殺・滅式を放ち、回復を止めました。

アカザの消滅と共に、彼の存在は終わりを告げますが、彼の心の中には常に恋雪がいました。

ただ、それを忘れていただけだったのです。

 

恋雪は罪を犯していたアカザを受け入れ、愛してくれた初めての女性でした。

アカザになってからも、その感情は消えることがなく、「恋雪=人間の女」というイメージを消し去ることができなかったのです。

女性を食べなかった理由は、彼自身も完全には理解していなかったかもしれませんが、その全ては恋雪との深い繋がりが根底にあったからでしょう。

 

まとめ:敵である鬼にも人間性が与えられている

鬼滅の刃の世界観では、敵である鬼たちも「単なる悪役ではない」という側面が強調されています。

彼らは元々人間であり、過去の記憶を失ってしまった「悲しみを背負った存在」として描かれています。

炭治郎自身もこの点を理解し、鬼たちをある種の哀れみをもって見ています。

 

鬼たちの生涯の最後には、しばしば過去の記憶がフラッシュバックし、彼らがかつてどれほど人間らしい生活を送っていたかが明かされます。

このため、視聴者は彼らを単なる敵ではなく、共感や同情を抱くことが多いです。

 

アカザもその一例で、特に恋雪との深い絆が彼の行動に大きな影響を与えていました。

アカザの過去を知ることで、視聴者は彼に対しても感情移入しやすくなり、これが鬼滅の刃の大きな魅力の一つとなっています。

敵キャラクターにも深い人間性が与えられることで、物語に厚みが増し、より多くのファンを引きつける要因となっています。