「天官賜福」は墨香銅臭（モー・シャン・トン・シウ）が創作した中国のWeb小説で、日本でもアニメ版がファンに愛されています。
仙楽国の皇太子・謝憐と、神秘的な存在の三郎との交流を中心に描かれたこのファンタジー作品は、2人の関係性や心理描写が魅力的です。
今回は花城と謝憐が再会する可能性と、赤い糸の始まりはいつからか？説明します。
花城と謝憐は再び出会えるのか？
謝憐は2回の追放と、800年の時を経て神官に復帰しました。
その後、下界で三郎に遭遇します。
数日間を共にした後、三郎は謝憐のもとに指輪を残して去り、再会を願っているかのような様子でした。
花城と謝憐は、再び出会うのでしょうか？
出会った時は花城は人間だった
花城は800年前、仙楽国の太子であった謝憐と出会いました。
謝憐が17歳の時、上元祭天遊で城楼から落ちた花城を救ったことが、二人の初めての出会いです。
その時、花城はまだ人間で、红红儿（ホンホンアール）という名前でした。
この出来事がきっかけで、花城は謝憐に忠誠を誓うようになります。
鬼市の賭博場で再開する
花城と謝憐は、鬼市の賭博場で再会しました。
謝憐が失踪した神官を捜索するため鬼市を訪れた際、賭博場で偶然にも再会することになります。
その時、謝憐は一人ではなかったため、花城は知り合いだとバレないように初対面を装って気配りを見せました。
この再会が、二人の関係の新たな章の始まりとなります。
謝憐が牛車で移動中に再会
花城は、謝憐が牛車に乗って移動している際に再会しました。
廃品を集めた帰り道、牛車に乗りながら巻物を眺めて独り言をつぶやいていた謝憐に、突如話しかけます。
花城は藁の上に寝転びながら、謝憐と共に鬼界や天界について語り合うのです。
花城が消えて1年後に再会
花城が姿を消してから1年後に、再会が果たされました。
花城の不在の間、謝憐にできることはただ待つことのみ。
1年後の再会時には、花城が本来の姿で現れ、謝憐は心からの喜びを感じています。
なぜ花城は謝憐を好きになったのか？
謝憐は最初の出会いで、「生きる意味がわからない」と語る小さな少年に「それなら、私のために生きなさい」と助言します。
この言葉が、長い間苦しみを抱えてきた花城の心に深く刻まれました。
この特別な繋がりから、花城は謝憐に深い愛情を抱くようになりました。
その理由を深掘りして解説します。
花城は謝憐の言葉に耳を傾ける
花城は、周囲が謝憐に押し付けがちな理想像を持たず、謝憐の言葉を真摯に受け止める人物です。
多くの者が自らの理想を謝憐に期待していますが、花城は短い間の付き合いながらも、彼の本質を理解し、その言葉に耳を傾け続けました。
怪我を恐れず謝憐の側にいた花城
謝憐は自分の問題を、一人で解決しようとする癖があります。
こんな謝憐に、花城は自身が怪我をすることも恐れずに行動し、謝憐のそばに常に寄り添います。
花城はその豊富な知識と鬼の力でさりげなくサポートし、謝憐を守る姿が見受けられました。
友情から愛情へと変わる花城の感情
花城と謝憐の関係は、初めの出会いから時間を共にする中で、友情から愛情へと変化していきました。
二人は共に過ごし、様々な困難を乗り越えながら話し合い、牛車での出会いからさまざまな冒険を経て絆を深めていきます。
作中で南風や扶揺によるイタズラや困らせる場面でも、花城の嫉妬が見え隠れすることがあり、特に「あやかしの砂漠」でその一面が強調されています。
原作8巻で相思相愛になる
花城と謝憐は、原作の8巻で相思相愛になります。
花城の謝憐への恋愛感情が明らかになり、「これはハッキリさせたほうがいい」と謝憐が切り出します。
花城は自分が拒絶されると覚悟していましたが、謝憐に抱きしめられたことで彼の本心を知り、「あなたは私を殺す気ですか？」と問いかけながら抱き返しました。
このシーンは「天官賜福」の中でも、特に盛り上がる部分とされています。
初めてのキスは胎霊騒動中の水中
花城と謝憐の初キスは胎霊騒動の際、水中で交わされました。
具体的には原作の第94章の終わりから、95章にかけてのエピソードです。
一方、ファンの間では、一時的に離れる際の別れのキスが、初めてのキスだったとする意見もあります。
花城の赤い糸の始まりはいつから？
赤い糸は作品中でそこまで頻繁に登場しないにも関わらず、その印象深さから多くのファンの関心を集めています。
赤い糸というモチーフは、運命的な結びつきを象徴するため、2人の関係において重要なアイテムと考えられています。
花城と謝憐の赤い糸の始まりについて、探ってみました。
花城の中指に結ばれた赤い糸
花城の右手の中指には、鮮やかな赤い糸が結ばれています。
「花城の中指に赤い糸が結ばれており、その細長く青白い指に映える赤い糸は、まるで運命的な縁を結ぶ美しいものだ」と解説されています。
この赤い糸は元々、花城の指に結ばれていたもので、謝憐との深い結びつきを示している可能性が高いとされています。
謝憐と花城を結ぶ赤い糸
赤い糸は、謝憐と花城を結ぶものへと変化します。
花城は「謝憐がどこにいても自分が見つけ出せるように」と願い、赤い糸を結びたいと提案しました。
これにより2人を結ぶ赤い糸は、さらに意味深いものになりました。
この赤い糸は謝憐の感情の変化にも、影響を与えていると言われています。
普段は見えない法力の赤い糸
赤い糸は普段、法力によって隠されているため見えません。
「あやかしの砂漠」での一幕では、謝憐が強い風に飛ばされそうになり、花城が見失いそうになった際には悔しさが表れました。
花城は「いつでも謝憐を守りたい」という思いを持ち続けており、男性2人が赤い糸で結ばれている事実を隠すのは、その保護と秘密の象徴です。
花城の法力が制御不能になった理由
「天官賜福」における法力は、神官が使う超人的な能力を指します。
花城には神官説がありますが、これが確定していないため、花城が使用する法力は彼が鬼であるために持っているとされています。
次に、花城の法力が暴走する可能性について調査しました。
銅炉山の開山で法力が暴走する
花城は100年ぶりに銅炉山が開くと、法力が暴走しました。
銅炉山は数百年に一度、鬼たちが集まり、最後の一人になるまで戦い続ける場所で、生き残った鬼は混世魔王となると言われています。
この場所が100年ぶりに開かれた際、元鬼王である花城は、その影響で法力が制御不能になったのです。
感情が爆発し謝憐に抱きついてキス
花城は感情をコントロールできず、謝憐に抱きつきキスをしてしまいます。
「銅炉山が再び開くと、その場にいる高い境地の存在ほど大きな影響を受ける」とされています。
花城は銅炉山で生き残った数少ない存在であり、その影響で身体と心のコントロールが効かなくなったとされています。
そのため、普段は抑えている感情が制御不能になり、突発的にキスをしてしまったのです。
キスで法力を受け止め苦痛が和らぐ
謝憐は花城からのキスによって法力を受け止め、苦痛が軽減されました。
当初、花城からの突然のキスに謝憐は抵抗感を示しますが、花城が経験している苦痛を理解し、やがてはその行為を受け入れました。
このキスは恋人たちのものではなく、苦痛を軽減させるための法力を受け止める行為として捉えることが適切です。
まとめ
「天官賜福」において、花城と謝憐の関係は物語の中核を成すテーマの一つです。
彼らの関係性は800年前に遡り、仙楽国の太子であった謝憐との初めての出会いから始まります。
この出会いは、鬼市の賭博場で偶然にも起こり、その後も牛車に乗りながらの再会や、花城が消えてから1年後の感動的な再会など、数々の偶然と運命が彼らを結びつけています。
彼らの関係は単なる友情から、徐々に深い愛情へと変化していきます。
花城は謝憐の言葉に耳を傾け、理想を押し付けることなく受け入れるようになり、怪我を恐れずに彼に寄り添います。
この感情の変化は原作8巻での相思相愛の状態へと昇華し、胎霊騒動時には水中での初キスが行われます。
これらの瞬間は、彼らの絆の深さを象徴しています。
特に重要なのが、右手の中指に結ばれた赤い糸です。
この赤い糸は、通常見えない法力がかかっており、彼らを運命的に結びつける象徴として機能します。
この糸の変化は、彼らの関係の進展と深化を示しており、100年ぶりに開かれた銅炉山での法力の暴走時には、花城がコントロールを失い、謝憐に抱きつきキスをしてしまいます。
このキスは、花城の苦痛を和らげると同時に、彼らの感情の高まりを示す重要な瞬間です。
作者の意図としては、花城と謝憐の関係を通じて、運命的な愛の力と、それが個人の成長に与える影響を描き出しています。
赤い糸と法力の暴走は、彼らがどれだけ強く結ばれているかを物理的にも感情的にも示す要素であり、彼らの未来がどのように展開するか、視聴者や読者にとって大きな関心事となっています。
この複雑で運命的な関係は、彼らが再び出会う可能性を常に示唆しており、その過程が今後の展開でどのように描かれるかが非常に期待されます。
