中国のBL小説が原作のアニメ『天官賜福』が注目を集めています!
今回はシーズン1で活躍する三郎(サンラン)が、太子殿下を好きになった理由を掘り下げてみましょう。
合わせて舌打ちする理由や、刺青の文字の意味についても解説します。
三郎が太子殿下を好きになった理由
どうして三郎は太子殿下を好きなのでしょうか?
・太子殿下は命を救ってくれた人だから
・太子殿下の言葉が彼に生きがいを与えたから
この2つが主な理由になります。
それぞれ詳しく解説します。
太子殿下は三郎の命の恩人
三郎が太子殿下を好きになった最初の理由は、彼が命の恩人であるからです。
800年前、仙楽国の上元祭天遊は、国全体の重要なイベントで、その成功は国の運命に大きく影響します。
その際、神武大帝に扮した殿下は、落ちてくる子供を捕らえるために、予定していた演武を変更し、仮面が外れてしまいます。
その子供は幼い日の三郎でした。
予定通りに進まなかった悦神祭天演武や、仮面が外れたことが縁起が悪いとされ、子供を救った殿下は国の指導者層から批判されます。
国師は、その子供が災いを招く星の持ち主であるとし、関わる者は不運に見舞われ、親しくなる者は命を落とすと警告しました。
しかし、殿下はそれを気にせず、子供をずっと抱えて面倒を見続けます。
子供の汚れた服装や態度から、家族がいるものの愛されていないことは明らかで、殿下の服も汚れましたが気にしませんでした。
まさに殿下らしい行動ですね(笑)
やがて子供はいつの間にか姿を消し、その後殿下は昇天して神官となります。
太子殿下の言葉が生きる目的をくれた
三郎にとって、殿下の言葉は生きる目的そのもので、殿下は神に等しい存在だと感じています。
彼が殿下に救われた当時の名前は、紅紅児(ホンホンアル)。
7歳から8歳の少年だと思われがちでしたが、実際は10歳でした。
栄養が足りなかったために、体が小さく見えたのです。
13歳の時、家庭環境が悪く紅紅児は古い太子廟(仙楽太子・謝憐をまつった廟)を隠れ家にしていました。
そこへ偶然、神官となった殿下が訪れます。
その時、紅紅児は太子像に向かって、
「私は一体何のために生きているのでしょうか?生きることにどんな意味があるのですか?」
と心の痛みを訴えます。
太子は思わず「生きる理由がわからないなら、私のために生きてみてはどうか」と答えます。
神官が人間界に介入することは本来禁じられていますが、太子は自ら救った子供が苦しむ様子を見て、つい声をかけてしまいました。
神官の姿は普通の人には見えませんが、紅紅児には太子殿下の像から神のお告げが聞こえたかのようです。
真摯に神像を拝んでいた紅紅児にとって、このお告げは信じるに値しました。
この出来事がきっかけで、少年は自分の人生を殿下のために捧げることを決めます。
太子殿下に三郎と呼ばれたい理由
三郎(サンラン)が殿下に「花城(ホワチョン)」と呼ばれるのではなく、「三郎」として認識されたいと願うのはなぜでしょうか?
・外見に自信がない
・自己の本来の姿を好まない
この2つが理由です。
詳しく解説します。
右目がなく外見に自信がない
1つ目の理由は、花城が自己の外見に自信を持っていないからです。
鬼王としての花城は、ある事情から狂ってしまい、自らの右目をえぐり取ってしまいました。
これにより片目を失い、その跡を隠すため眼帯をしています。
彼自身は、眼帯をした姿を魅力的だとは思っていません。(実はかなり魅力的なのですが…)
普通の両目を持つ三郎として、殿下のそばにいたいと望んでいるのです。
不幸になった原因のオッドアイが嫌い
花城は、花城としての姿だけでなく、人間であった頃の自己の外見も嫌っています。
殿下に初めて抱きしめられた際、彼の右目は包帯で隠されていました。
これは目を隠すためだったのですが、その時はまだ目が残っていました。
隠していた理由は、彼の右目が赤い色をしており、オッドアイだったためです。(彼の名前、紅紅児・ホンホンアルもここから来ている可能性があります)。
この異なる色の目が原因で母親が離れ、家族から遠ざけられ、他の子供たちからもいじめられるという不幸の連鎖が始まったのです。
自分が鬼となってしまい片目を失い、見た目が変わってしまった(と本人は考えている)ことを隠したいと思うのは理解できるでしょう。
三郎の刺青も舌打ちも殿下への愛情の表れ
三郎の刺青と舌打ちは、それぞれが太子殿下への愛情を象徴しています。
意味について詳しく見ていきましょう。
・三郎の刺青は「謝怜」という文字で、太子殿下の名前を表している
・三郎が舌打ちをするのは、太子殿下を守りきれなかった自分への不満の現れ
刺青の「謝怜」は太子殿下の名前
三郎は筆不精で、彼の腕に入れられた刺青は一見して読み取りづらいものです。
しかし、この刺青には「謝怜」と刻まれており、それは太子殿下の名前に他なりません。
花城が太子殿下への敬愛の念を刺青として表現しているのですが、その字が解読しにくいために太子殿下自身は気づいていません(笑)。
こうしたエピソードは、二人の関係性の奥深さを感じさせますね。
舌打ちは自己嫌悪の現れ
三郎が舌打ちをするのは、太子殿下を完全に守りきれなかった場面で見られます。
例えば、砂漠での蠍尾蛇による攻撃シーンでは、太子殿下が刺される瞬間に彼が舌打ちをしました。
自分が側にいながら太子殿下が危険にさらされたこと、そして痛みを感じさせてしまったことに対する自己嫌悪の表れです。
この時、三郎は怒りを抑えきれず、その怒りを蠍尾蛇に向けて爆発させます。
三郎は、太子殿下への深い敬愛と守護者としての役割を自らに課し、太子殿下が少しでも傷つくことを許せないほどに彼を愛しています。
これは彼が太子殿下のために、一心不乱に彫り続けた無数の像からも伺えるでしょう。
太子殿下へのこの絶対的な愛情が、三郎の行動のすべてに影響を与えています。
まとめ:三郎は殿下の前では純粋な少年でいたい
今回は、三郎(サンラン)が太子殿下を好きになった理由を徹底解析しました。
三郎が殿下を好きになった理由
・殿下は命の恩人である
・殿下の言葉が生きる意味を与えている
殿下に「三郎」と呼ばれたい理由
・外見に対するコンプレックスがある(オッドアイで生まれ、片目を失っている)
・殿下の前では通常の姿でいたいと願っている
三郎の刺青と舌打ちも愛情の表れ
・腕に殿下の名前「謝怜」をタトゥーとして入れている
・舌打ちは、殿下を守れなかった自分に対する苛立ちから
三郎の本来の姿は恐ろしい鬼の花城ですが、殿下の前ではその怖さを隠し、純粋な少年の姿に戻りたいと願っています。
これが絶対的な鬼の力を持つ花城が、太子殿下を守る力となる複雑な背景です。
これからのアニメの展開でも、太子殿下と三郎の過去や関係性がどのように描かれるのか、引き続き注目していきたいですね!