黒死牟が鬼になった理由は?本名や過去についても解説!

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「柱稽古編」が放送された鬼滅の刃ですが、その人気はまだまだ衰えません。

今回は「上弦の鬼」たちの中で、最も力を持つ「上弦の壱・黒死牟」に焦点を当ててご紹介します。

彼が鬼になった理由や、その時期。

合わせて本名や、これまでの過去についても解説します。

先に要点を言いますと・・・

・本名は継国巌勝(つぎくにみちかつ)

・緑壱を超えるために鬼になった

・鬼になったのは戦国時代末期

黒死牟の本名やこれまでの過去について

黒死牟(こくしぼう)は、十二鬼月の中でも最も強力な鬼です。

彼が非常に強い理由の一つは、彼の人間だった時代にも起因しています。

彼の正体は一体、何者なのでしょうか?

 

本名は「継国巌勝」で縁壱の双子の兄

さて、最初に答えを言います。

・本名→「継国巌勝(つぎくにみちかつ)」

・正体→始まりの剣士・継国縁壱の「双子の兄」

 

継国巌勝について簡単に説明すると、彼は幼い頃から「この国の最も強い剣士になる」という野心を持っていました。

剣術の修行に専念し、一心に最強を目指すも、彼ではなく双子の弟・縁壱が最も強い剣士として認められてしまいます。

その弟は人としても剣士としても、眩しいほどの存在でした。

そのため巌勝の心は、嫉妬の炎で満たされます。

そして、ついには鬼へと転じる道を選ぶことになります。

 

巌勝自身も非常に強かったのですが、ただ縁壱がそれ以上に異常に強かったのです。

ちなみに私は「鬼滅の刃」がジャンプで連載されていた当時、始まりの剣士が上弦の壱だと予想していましたが、残念ながら外れました笑

これから、そんな黒死牟の詳細について順を追って触れていきます。

 

弟に追いつくため「鬼狩り」となる

巌勝が鬼狩りに転身するまでの経緯に注目してみましょう。

彼は当時、不吉と言われていた「双子」の兄として、この世に生まれました。

弟の縁壱は7歳になるまで、言葉を話せないと誤解されていたことから、巌勝は弟に同情し、手作りの笛をプレゼントします。

しかし、剣を持ったことがないはずの弟が、驚異的な剣の才能を持っていることが明らかになります。

巌勝自身、国で最も強い剣士を目指して、日々努力を重ねていたにもかかわらず…です。

 

その後、母が亡くなり、弟は家を出て行方不明になります。

巌勝は弟がいなくなり、少し寂しさを感じつつも結婚し、安定した生活を送っていました。

そんなある日、野営中に鬼に襲われると、行方不明だった弟・縁壱が助けに現れます。

再会した縁壱の剣技は、幼少期のものとは比較にならないほど磨かれていました。

また、駆けつけが遅れたことで部下を失ったことを詫びるなど、非の打ちどころのない人格者へと成長していたのです。

 

しかし自尊心が高く、強さへの執着が人一倍の巌勝は、助けられたことに感謝するよりも、再び激しい嫉妬と憎悪を感じます。

そして、その剣技と強さを自分のものにしたいという思いから、家族を捨て、縁壱と同じ鬼狩りの道を選ぶことに決めたのです。

 

「月の呼吸」を編み出す

縁壱は自分の経験をもとに、他の鬼狩りたちに「呼吸法」と「剣技」を教えます。

しかし、縁壱の技術が高度すぎたため、誰も「日の呼吸」を完璧に使いこなすことができませんでした。

これは全てを捨てて、鬼狩りの道を選んだ巌勝も同じです。

巌勝は特別な力を発現させることはできましたが、完全には使いこなせなかったため、「月の呼吸」と名付けた技法を編み出します。

 

縁壱に嫉妬するも大切にも思っていた

巌勝の激しい嫉妬心は隠れていますが、縁壱を「太陽」と称え、彼の剣技を「神の御技」と讃えるなど、実は他の誰よりも縁壱に対して強い憧れを抱いていたようです。

※「第176話/侍」「第177話/弟」「第178話/手を伸ばしても手を伸ばしても」参照

 

さらに第178話では、黒死牟の目の前で亡くなる縁壱から、幼い頃に兄から贈られた手作りの笛が現れました。

縁壱は生涯この笛を大切にしていたようで、黒死牟もその笛を自分の死まで大切に持ち続けていました。

このことから嫉妬や憧れだけでなく、鬼になった後も弟を心から大切に思う感情があったことが窺えます。

 

緑壱を超えるために鬼になった

次に、なぜ黒死牟が鬼になったか?についてです。

先に結論を言うと、黒死牟が鬼に変貌した主な動機は、双子の弟である継国緑壱を超えるためです。

黒死牟は、剣術をほとんど学んでいない弟が驚異的な才能を持っていることを知り、その事実に直面します。

この話をもっと詳しく掘り下げていきましょう。

 

緑壱が剣の先生を気絶させた

このエピソードは、黒死牟がまだ人間で継国厳勝と呼ばれていた時期、彼が10歳にも満たない頃の出来事です。

当時、彼は剣術の先生から技を学んでいました。

一方、彼の弟・緑壱は、両親から剣術を習うことを許されていませんでしたが、ある日、剣の先生に稽古を受ける機会が与えられます。

初めて剣を手にしたにも関わらず、緑壱は先生よりも素早く動き、迅速な剣さばきで先生を気絶させてしまうのでした。

 

緑壱に嫉妬心を持つようになった

黒死牟は緑壱の剣術の才能と、その強さに嫉妬するようになります。

母親が亡くなった後、緑壱は家を出て行きました。

この時代、双子は後継ぎ問題でしばしば問題を引き起こすとされており、特に弟は不吉な存在とされがちだったからです。

さらに緑壱は、生まれながらに額に痣(アザ)があったため、その外見も周囲から忌み嫌われ、親や親戚から愛されることはありませんでした。

 

緑壱と再会し力の差を感じてしまう

緑壱との再会時、彼は既に呼吸法の達人となっていました。

彼が使うのは、すべての呼吸法の源流である「日の呼吸」です。

日の呼吸を駆使する緑壱の力は、以前にも増して完璧なものになっていました。

この圧倒的な強さと剣技に惹かれた厳勝は、自分もこれを身につけたいと強く願い、結果として鬼殺隊に入隊する道を選びます。

しかし、彼は痣の発現は経験したものの、緑壱と同じ日の呼吸を習得することはできませんでした。

 

25歳までしか生きられないことを知る

厳勝は痣が発現し、その力でさらに強くなることができました。

しかしながら、痣の発現者は25歳までしか生きられないという運命を知ります。

この時、彼はすでに20歳でした。

自分の残された時間が少ないことに絶望し、緑壱を超えるのは不可能だと悟ります。

その絶望的な時に、鬼舞辻無惨が現れます。

 

無惨に誘われ鬼になる決意をする

厳勝が時間がないと途方に暮れている最中、無惨が彼の前に現れ、「ならば鬼になればよいではないか」と言います。

「鬼になれば無限の時を生きられる」という無惨の言葉に誘われ、厳勝は鬼への転身を決意します。

これにより、彼は自分の限られた運命を乗り越え、永遠の生命を得る道を選んだのです。

 

鬼になっても緑壱に勝てなかった

残念ながら鬼に転じた後も、厳勝は緑壱に勝つことができませんでした。

戦いの時が訪れた際、緑壱はすでに80歳です。

鬼は年を取らないため厳勝は変わらぬ姿でしたが、緑壱も老齢にも関わらず、依然として強大な力を持ち続けていました。

 

戦いでは、黒死牟となった厳勝は完全に敗北する覚悟をしていましたが、意外にも緑壱は戦いの最中に自然死してしまいます。

こうして、厳勝の緑壱を超えたいという願いは、果たされることなく終わりを迎えたのです。

 

鬼になったのは戦国時代末期

上弦の壱として知られる黒死牟、元は継国巌勝という人間でしたが、彼が鬼になったのは戦国時代末期とされています。

当時の状況や風俗を考えると、その時代の動乱と不安定な環境が、人間から鬼への転身を選ばせる一因となったと考えられます。

無限の生命を手に入れた黒死牟ですが、その時代の末期に彼の新たな運命が始まったのです。

 

まとめ:力と寿命の限界に直面した人間の選択

黒死牟と緑壱のストーリーは、兄弟間の葛藤と競争がどのように個人の運命を左右するかを物語っています。

人間の感情が、いかに強力で破壊的な力を持つか。

特に嫉妬や野心がどのようにして、人の道を歪めることがあるかを描いています。

さらに運命や死という不可避の力と、どのように折り合いをつけるかという哲学的な問いも、私たち読者に提起しています。

黒死牟の物語は、力と寿命の限界に直面した際の人間の選択と、それによって引き起こされる結果の重大さを浮き彫りにしているのです。