「ダンジョン飯」に登場するハーフエルフの魔術師、マルシルに光を当ててみましょう。
攻撃魔法と古代魔法に長け、その才能は魔法学校の歴史においても注目されるほどです。
彼女は、兄ライオスの妹であるファリンとの強い絆を背景に、ファリンが炎竜に食われたことから、彼女を救うために迷宮の奥深くへ進んでいきます。
当初、モンスターを食べることに抵抗していたマルシルでした。
しかし次第にそれを受け入れ、美味しさを発見し、食の喜びを知るようになります。
彼女の冒険は予想外の方向へ進み、迷宮の主となる運命に巻き込まれていきます。
マルシルのこれからの運命はどうなるのでしょうか？
さぁ、詳細を探ってみましょう↓↓
マルシルの今後の運命はどうなる？
ファリンを救うために様々な困難を乗り越え、かつて嫌悪していた魔物の肉さえ食べるようになったマルシル。
しかし、彼女は翼獅子のターゲットになり、ミスルンやシスルの後を継いで迷宮の主となってしまいます。
過去の迷宮の主たちは、迷宮の魔力によって欲望に飲まれ、精神を崩壊させられてしまいました。
マルシルの本当の望みは明らかではありません。
もし、彼女が欲望に従う道を選ぶならば、迷宮の悪魔によってその欲望が食い尽くされるリスクがあります。
これは、肉体が生きていても精神が壊れることを意味し、実質的には「死」と同じ結果を招く可能性があるでしょう。
迷宮の支配者への転身
シスルの退位後、マルシルは翼獅子の手により新たな迷宮の主となります。
迷宮の主であることは、一般に「死」を意味するとされています。
この場合の「死」とは、肉体的なものではなく、精神的な終焉を指します。
迷宮の主は、迷宮内であらゆる欲望を叶える力を持ちますが、その欲望は終わりがないとされています。
しかし、この欲望の果てには満足や無気力が待っており、翼獅子はこれを狙っていると考えられます。
マルシルが主になったことで、彼女の欲望を最終的に消費しようとしているのです。
この欲望が消え去ると人は虚無の状態に陥り、現実世界では事実上の「死」となります。
迷宮の悪魔との抗争
迷宮の悪魔、すなわち翼獅子は迷宮内での無限の存在であり、その討伐はほぼ不可能です。
翼獅子は魔術的な手法で人々を操り、彼らが自らの意志で行動していると錯覚させます。
ミスルンが体を切り裂いて討伐しようと試みましたが、翼獅子は容易に再生してしまいます。
ライオスは、この難敵を打ち倒す方法を必死で考えていました。
無限に存在する翼獅子を倒すことは、まるで空気や水を倒すようなものです。
ただし理論上は、迷宮の主が命じて翼獅子を滅ぼす可能性があるものの、これまで試されたことはありません。
マルシルがこの方法で、命を失うかどうかは未知数です。
シスルによる復活の可能性
マルシルが迷宮の悪魔の手によって欲望を食われ、さらに死に至った場合、通常の方法では蘇生は望めません。
迷宮内では身体が元に戻るかもしれませんが、翼獅子に食われた欲望は戻ってこないため、無気力な状態に陥る可能性が高いです。
しかし、前の迷宮の主であるシスルは、この状態を元に戻す方法を知っているかもしれません。
シスルは長期間迷宮の主を務めており、翼獅子を本に封じたりするなど、その力に対抗する方法を経験しています。
現在、マルシルは欲望を食われ抜け殻のような状態ですが、シスルの魔力と知識が何とかする手段となる可能性があります。
翼獅子に狙われ支配されそうに
マルシルが迷宮の主になったのは、前の主であるシスルの欲望を翼獅子が食べたくなったからです。
（シスルは千年以上の間、欲望を溜め込んでいたため非常に魅力的でした）
この時に、ライオス率いるマルシルたちが現れます。
翼獅子は当初、ライオスを主にしようと考えました。
しかし寿命が長く、叶わない夢を持つマルシルに途中で目をつけ、主になるよう仕向けます。
マルシルはハーフエルフで、エルフよりも寿命が長く、仲間たちと長く一緒にいたいという純粋な思いを持っていました。
しかし、その思いが翼獅子に利用され、危うく世界を滅ぼすことになりかねません。
マルシルは自分の行動の帰結を理解し、ライオスたちの説得によって正気を取り戻し、翼獅子の支配から逃れることができました。
まとめ：これまでのマルシルの軌跡を振り返る
彼女の冒険は、ファリンが炎竜に食べられたことから始まります。
彼女自身も、冒険の途中で迷宮の主になるとは思ってもみなかったでしょう。
もう一度、マルシルのこれまでの経緯についてまとめてみたいと思います。
・マルシルは魔法学校で類い稀な才能を持つ
・当初は魔物の食用に否定的だった
・しかし冒険を通じて魔物を食べるようになる
・翼獅子に選ばれ、迷宮の主となる
・彼女の願いは「ハーフエルフのように長命になり、皆と共に過ごすこと」
・しかし、それがねじれた願いであると自覚していた
・ライオスや仲間たちの説得により、自我を失うことなく翼獅子の力から解放される
マルシルはハーフエルフとしての長命さに悩み、大切な人たちが先に去ってしまうことを恐れ、翼獅子の力でその恐怖を消そうとしました。
しかし、その力は迷宮の中に限られており、永遠は不可能であると理解しています。
だからこそライオスたちの説得が心に響き、翼獅子の支配から逃れることができたのです。
翼獅子の支配から解放されたマルシルが、これからどうなるのかは不明です。
ファリンを保護するために用いた翼獅子の力が失われるかもしれませんが、彼らが無事に地上に戻ることができるのかはまだ分かりません。
13巻と最終巻が同時発売されたので、原作を再読しつつアニメを楽しみにして、最終巻でマルシルたちがどのような選択をするのかを待ち望んでいます。
