不死川兄弟が不仲の原因は過去にある?玄弥が柱になりたがる理由も関係か?

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鬼滅の刃に登場する不死川玄弥(しなずがわ げんや)には、同じく鬼殺隊に所属する兄がいます。

その兄、風柱の不死川実弥(しなずがわ さねみ)との関係は複雑です。

彼らは兄弟として共に鬼を狩るものの、その間の緊張感は見逃せません。

この記事では、不死川玄弥の過去の背景や、兄・実弥との関係に焦点を当てていきます。

 

この記事から学べること↓

・不死川玄弥の過去

・兄・実弥との不和の原因

・柱になりたいと願う深い理由

不死川兄弟は過去が原因で不仲になった

物語の中で兄である実弥は、弟の玄弥をあまり受け入れていません。

玄弥は兄に憧れ、関係を改善しようと願っていますが、逆に実弥は弟を冷たく遠ざけています。

この複雑な兄弟関係の背後には、二人の過去が大きく影響しているのです。

以下、その詳細を解説します。

 

幼い頃に鬼に家族を襲われた過去

玄弥が幼い頃、家族に対する愛情が欠けている父親が、刺されて死亡する悲劇が起きました。

その時、実弥と玄弥は、まだ幼い弟妹と母の安全を守る!と、固い約束を交わします。

 

ある日、突如として現れた鬼によって、家族が襲われる事件が発生します。

実弥は家族を守るため、敵を追い詰めるために走り出し、玄弥は急いで襲われた弟妹の安否を確認します。

悲しくも玄弥が見つけたのは、すでに息を引き取った家族の姿でした。

 

目の前で母が実弥に殺害される

焦る玄弥は、兄・実弥の後を急ぎ追いかけます。

実弥の元に着いた時、玄弥は目の前で母が実弥に殺害される場面に遭遇します。

これを見た玄弥は激情に駆られ、母を殺した実弥を激しく非難。

しかし実弥は、何も言わずにそれを聞いていただけでした。

 

実は母親は鬼化していた

その後、玄弥は冷静さを取り戻し、鬼化した母を実弥が止めたことを理解します。

実弥が行ったのは、唯一残った家族である玄弥を守るための苦渋の選択でした。

この重い過去が彼らを結びつけ、共に鬼殺隊に入隊し鬼狩りを始める動機となります。

 

実弥が心を開かず不仲になる

実弥と玄弥の関係が複雑化したのは、この悲劇的な事件からでした。

玄弥が心を開いても、実弥は反発することが多く、なかなか心が通じ合うことはありません。

しかし二人の絆が、再確認される瞬間が訪れます。

それは無限城での鬼舞辻無惨との最終戦のことでした。

 

死に際に心を通わせることができた

無限城の戦いで、玄弥は師匠である岩柱・悲鳴嶼行冥。

兄の風柱・不死川実弥、そして仲間の霞柱・時透無一郎と共に、上弦の壱・黒死牟に立ち向かいます。

戦闘中、玄弥は黒死牟から致命的な一撃を受け、体が真っ二つになってしまいますが、鬼化していたために即死することはありませんでした。

このほんのわずかな時間が、兄・実弥と心を通わせる貴重な機会となります。

 

兄弟はお互いに思い合っていた

玄弥は自分を守り、多くの苦労を重ねてきた実弥に対し、幸せになってほしいと願い、自分の死を望んでいなかったことを伝えます。

「俺の兄ちゃんはこの世で一番優しい人だから」と、玄弥は言います。

一方、実弥も自分の冷たい態度の背景を明かします。

玄弥には家庭を持ち、安全な場所で幸せに暮らしてほしかったという実弥の本心を、ついに語ることができました。

 

不死川兄弟は一見不仲に見えても、実は互いに深く思いやり合っていたのです。

特に実弥は、非常に不器用で素直になりにくい性格でしたが、玄弥の死が迫るその時に、彼らの真実の気持ちがついに一致します。

この二人の兄弟愛の物語は、多くの人々を感動させました。

 

玄弥が柱になりたがっていた理由

玄弥は「柱」として認められることに、深い願望を抱いていました。

物理的な能力も低く剣術の技術もまだ未熟で、柱としての資質は十分ではありません。

にも関わらず、なぜ玄弥はそこまでして、柱になりたいと切望するのでしょうか?

その理由を深掘りします。

 

過去の発言を実弥に謝罪したかった

前述のように、玄弥は幼少期から兄・実弥を尊敬し、彼に憧れ続けてきました。

彼らの家族は鬼化した母によって惨殺され、幼い玄弥は兄に守られて生き延びます。

その兄に対して、一度は「人殺し!」と罵ってしまった玄弥は、その言葉を撤回し謝罪したいと強く願っていました。

そのため、実弥と正式に対話する機会を得るために、彼は一生懸命に努力を重ねていたのです。

 

柱になるのは実弥に認めてもらうため

実弥自身も弟を守るために玄弥から距離を置き、剣士の道を諦めさせようとしていました。

玄弥は自分が実弥に認められていないと感じ、話を聞いてもらうためには「柱」としての地位に達する必要があると信じるようになります。

この「兄・玄弥に認められたい」という思いが、玄弥が柱になることに固執する理由です。

 

玄弥は半天狗との戦いでは、炭治郎に功績を奪われないよう努力していました。

玄弥の目的は、ただ功績を挙げることだけではなく、実弥との間に存在する誤解を解消し、実弥からの認知と対話を得るためです。

玄弥は柱になれば、兄も自分の言葉に耳を傾け、誤解が解けると信じていたのです。

 

まとめ:真実の気持ちを素直に伝えることの難しさ

【この記事のまとめ】

・実弥と玄弥は不仲ではなく、お互いを思い合う「不器用で素直になれない」優しい兄弟

・玄弥は柱になることで、実弥に認めてもらおうとしていた

 

実弥と玄弥の兄弟は互いに愛情を持っていますが、その愛情を表現する方法が不器用で、しばしば誤解や衝突を招くことが描かれています。

これは、愛する人との関係性において、真実の気持ちを素直に伝えることの難しさと、それを超えた時の解放感と絆の強さを象徴しています。

さらに、玄弥が柱になることへの執着は、彼が兄に認められたいという深い願望から来ていることを通じて、承認欲求が人の行動にどれほど強い影響を与えるかを示しています。

 

玄弥の行動は、彼が経養した家族との関係や、それに対する彼の個人的な感情がどのように彼の決断や、人生の目標に影響を与えるかを浮き彫りにしています。

最終的に、玄弥の死と彼の兄に対する最後のメッセージは、誤解や未解決の感情が清算される感動的な瞬間を作り出し、愛情、赦し、そして家族としての絆の重要性を強調しています。

 

この二人の物語を通じて、困難な状況や深い心の傷も乗り越えることができる、家族の力を読者に伝えたかったのではないでしょうか。

このようなテーマは、読者にとって共感を呼び、自身の人間関係を見つめ直すきっかけを与えるのです。

玄弥は最終的に命を落としますが、絶命の前に実弥との間にあった誤解が解消され、彼の真の思いが伝わることができたのは感動した瞬間でした。