カミキヒカルは物語で重要な役割を持ちつつも、多くの謎に満ちたキャラクターです。
原作の第9章「映画編」で彼の物語が始まり、彼の狙いや正体が読者の関心を集めています。
今回はカミキヒカルの狙い、転生説、そして彼の死亡の可能性に焦点を当ててご紹介します。
カミキヒカルの正体に興味がある方は、この記事を参考にしてください。
- カミキヒカルはアクアとルビーの実父なのか？
- 星野アイとゴローをなぜ殺害したのか？
- カミキヒカルの手による連続殺人疑惑
- カミキヒカルの隠された目的とは？
- カミキヒカルの転生者説と根拠
- カミキヒカルの運命は生存か死か？
- まとめ
カミキヒカルはアクアとルビーの実父なのか？
カミキヒカルが「主人公アクアとルビーの実父か？」との推測がされていますが、その根拠は何でしょうか。
アクアとルビーの母、星野アイとの関係や出会い、そして双子の父としてカミキヒカルが指摘されている背景を掘り下げてみましょう。
星野アイとの遭遇
愛理が妊娠してから4年後、カミキヒカルは「劇団ララライ」のワークショップで星野アイと出会います。
その場で2人は、恋人同士になったと言われています。
当時、田舎から上京したばかりのアイは、ワークショップに参加するうちに外見を変え始め、「アイが恋に落ちたのかもしれない」と当時のプロデューサーが言及しています。
なお、2人が出会ったワークショップは、何らかの理由で突如として中止になりました。
それはカミキヒカルが、アイとの出会いを隠すために何かしたのかもしれません。
また、カミキヒカルとアイの演技が似ていたため、彼がアイのアイドルとしての覚醒を助けた可能性も考えられます。
双子の父親である証拠
その後、星野アイは16歳でアクアとルビーを出産し、極秘に子育てを行います。
当時、カミキヒカルと星野アイは恋愛関係にあり、彼が父親であることはほぼ確実です。
加えて、カミキヒカルは星野アイの墓参りでルビーを目撃し、「美しく成長したね、さすが私とあなたの子だ」と墓前で話していました。
ここでの「あなた」は星野アイを指し、ルビーを自分の子と公然と認めています。
ただし、星野アイの墓でルビーと遭遇したのが偶然か、それとも意図していたのかは不明です。
さらに11巻のキャラクター紹介には、カミキヒカルが「15歳の時に星野アイを妊娠させた疑われる人物」と記述されており、これも彼が父親であることを公式が認めた形です。
その後の星野アイとの関係
星野アイが双子を出産した後、彼女は新たな生活を送りましたが、カミキヒカルは彼女の前に現れませんでした。
星野アイが亡くなる前に「子供たちも大きくなったし、会いたい」とカミキヒカルと思しき人物に電話していたことから、2人の恋人関係はすでに終わっていた可能性が高いです。
しかし第132話では、星野アイと同じグループにいたニノがカミキヒカルに連絡を取り、
「星野アイは唯一無二の存在だ。その存在を超えることは、たとえ娘であっても許せない」
と報告しています。
カミキヒカルが星野アイの死後も、彼女に対して強い執着を持ち続けているかもしれません。
星野アイを失った後でも、彼女への強い感情が続いているとすれば、それは歪んだ愛情の表れかもしれません。
星野アイとゴローをなぜ殺害したのか？
星野アイは双子と共に新しい家で生活していたところ、惨劇に見舞われ刺殺されてしまいます。
一方でアイの主治医であり、アクアの前世のゴローも崖から突き落とされ、命を落とします。
これまで星野アイと親密な関係にあったカミキヒカルが、この二つの事件に関与している疑いが持たれていますが、彼がなぜこのような行動に出たのか？について考察します。
星野アイとゴローの殺害事件の真相
カミキヒカルが星野アイとゴローの殺害に、関わっている可能性は高いとされています。
しかし、直接的な殺害を行ったのは、星野アイの熱狂的なファンでありストーカーだった、リョースケという大学生だったことが分かっています。
リョースケは事件の後に自殺しており、彼の動機や詳細な状況は明らかになっていません。
しかし、普通の大学生が星野アイの居所を把握するのは困難であるため、カミキヒカルが何らかの形で、リョースケを操っていたと推測されます。
また、第79話でゴローの死亡現場には、大学生と中学生程度の年齢の男性が2人いたことが判明しており、アクア自身が「自分を崖から突き落としたのはリョースケだ」と明言しています。
この情報からゴローの殺害においても、カミキヒカルがリョースケを操り、犯行を指示していた可能性が考えられます。
内面的な人格が破壊されている
表向きは「星野アイの問題行動を改めさせた」と評されるカミキヒカルですが、その内面は計り知れないものがありました。
第109話では、「才能溢れる愛される女優が自分の手によって命を落とすこと」について、満足げな様子で語っています。
この発言はカミキヒカルが、自分が認めた価値ある人物を消すことによって、自己の存在意義を見出すという、歪んだ思考の持ち主であることを示しています。
また、星野アイとゴローの殺害事件において疑われていないことから、彼の計画性の高さと狡猾さがうかがえます。
星野アイを殺害した動機
カミキヒカルは、成功した星のように輝く相手を消すことで自身の承認欲求を満たしていました。
カミキヒカルは、星野アイがアイドルとしての頂点に達した瞬間を見計らって、彼女をこの世から消すことにします。
星野アイが命を落としたのは、彼女にとって夢だったドーム公演の日であり、これがカミキヒカルによる皮肉な選択だった可能性があります。
さらに星野アイが妊娠した際、カミキヒカルはまだ15歳であり、両者はまだ未成年でした。
この事実が公になれば自分の将来に汚点を残すと、カミキヒカルが考えた可能性もあります。
星野アイの妊娠を知っていたゴローが殺害されたのも、その秘密を守るため、または情報を封じるための措置だったと考えられます。
カミキヒカルの手による連続殺人疑惑
星野アイとゴローの死に加え、カミキヒカルが関与したと疑われる他の死亡事件も浮かび上がっています。
彼がどのようにこれらの事件に絡んでいるのか、詳細に追求してみましょう。
姫川夫婦の心中事件の裏側
カミキヒカルの子を産んだ愛梨は、その子が5歳のときに亡くなっています。
真実を知った夫の清十郎は憤り、2人は心中したと言われています。
当時、朝ドラでヒロインを務めていた人気女優の愛梨に対し、役者として売れなかった清十郎は彼女に対するコンプレックスを抱えていました。
表面上は清十郎の一方的な行動による心中と見られがちですが、カミキヒカルが他人を操る手法は以前の事件と類似しています。
また、成熟した女性が未成年者との不倫から妊娠に至り、その後に心中するという異常な事態は、カミキヒカルが事件に何らかの形で介入し、それを心中に見せかけて愛梨を排除した可能性を示唆しています。
片寄ゆらの命を奪った偽装事故
第109話では、カミキヒカルが人気女優の片寄ゆらの命を、山中での転落事故に見せかけて終わらせています。
片寄ゆらはカミキヒカルを「ミキさん」と信頼しており、その死の間際に「人殺し」と言いながら息絶えるシーンでは、カミキヒカルは冷酷な笑みを浮かべていました。
事故前、カミキヒカルはゆらとバーで親しく飲み、彼女の登山計画に対して「山で何かあっても、すぐには見つけられないよ」と意味深に忠告していたのです。
以前、ゴローの遺体が山中でなかなか見つからなかった経験から、彼は片寄ゆらを殺害する絶好の機会と考えたのでしょう。
黒川あかねへの危険信号？
カミキヒカルが次に狙う可能性があると懸念されているのは、アクアの元彼女であり、劇団ララライのヒロイン、黒川あかねです。
彼女が新人賞を受賞した際、カミキヒカルは白いバラを贈りました。
表面上は先輩が後輩に送った花として、特に異常は見受けられません。
しかし、その白いバラは星野アイの殺害時にリョースケが使用し、カミキヒカルが星野アイの墓参りで持っていたものと同じです。
この花を選んだことは、単なる偶然とは考えにくいです。
黒川あかねが人気女優であること、そしてカミキヒカルの存在に初めて気づいた人物であることから、彼女の命が狙われるリスクは高まっています。
この白いバラは、黒川あかねへの警告とも取れるでしょう。
カミキヒカルの隠された目的とは？
カミキヒカルは星野アイやゴローの事件だけでなく、他の多くの死亡事件にも関与している疑いがありますが、彼の真の目的について様々な角度から探求してみましょう。
芸能人である子供を育てたかった？
カミキヒカルが星野アイとの間に子どもを設けたのは偶然か、あるいは計画的なのかは明らかではありません。
しかし、成長したアクアとルビーに対して彼が直接手を出していないことから、彼らに対して害を加える意図は現時点では見られません。
特に星野アイの墓前で成長したルビーを見た際、彼が感じた喜びの感情や、芸能関係者が「ルビー」という名前に反応を示すシーンから、カミキヒカルは何らかの形で彼女たちの成功を望んでいる可能性があります。
恐らくカミキヒカルは、人気アイドルであった星野アイの遺伝子を受け継ぐ子どもたちが芸能界で輝くことで、自身の承認欲求を満たそうとしているのかもしれません。
この行動背景には、自分自身の存在を確かなものとするため、または過去の未遂の野望を子供たちを通じて果たそうという、深層心理があるのかもしれません。
白い星を宿した目への異常な執着
カミキヒカルは、特定の人物の目に宿る「白い星」という現象に強い関心を持っています。
片寄ゆらが彼に未来の夢を語った時、彼女の目にも星野アイと同じ「白い星」が現れました。
さらに、次の標的と予想される黒川あかねも、ある番組で星野アイ役を演じた際、その目に白い星が描かれています。
この「白い星」は、その人物の才能が開花し、人気の絶頂に達することを意味しているとされています。
カミキヒカルが才能ある人物の命を奪うことで、自らの欲望を満たしている可能性があります。
この状況の中で、「白い星」を宿した目を持つ人物が彼にとっては「価値ある命」と見なされ、特別な存在として対象にされている可能性が高いです。
カミキヒカルはアイへの執着から、アイと同じ特徴を持つ人物を追い求めているのかもしれません。
芸能事務所設立の真意
カミキヒカルが芸能事務所を設立した理由には、才能ある人物を見つけ出し、自身の欲求を満たすために、影から操作する目的があったのかもしれません。
芸能事務所を通じて、才能ある若手俳優やアイドルと容易に接触し、彼らを管理下に置くことが可能だからです。
また、スポンサーとして関与する作品に出演する女優とも、直接関わることができます。
他の事務所とのネットワークを築くことで、より多くの才能を発掘し、その中から「白い星」を持つ者を選び出す機会も増えるでしょう。
かつては自身も称賛される俳優でありながら、本質的な才能である「天性の才能」に対する劣等感や嫉妬が、カミキヒカルをこのような極端な行動に駆り立てているのかもしれません。
カミキヒカルの行動の背後には、自らが絶望した役者としてのキャリアへの反動が隠されている可能性があります。
カミキヒカルの転生者説と根拠
カミキヒカルが、前世の記憶を持つ転生者である可能性が囁かれており、主人公アクアやルビーと同じく過去の生を持っているとの説が出ています。
カミキヒカルの行動や言動には、通常の若者では考えられないような熟練さや意図が見られるため、この転生者説にはいくつかの伏線が存在します。
異常に早熟な犯罪行為
カミキヒカルが愛梨を妊娠させたのが11歳、星野アイを妊娠させたのが15歳というのは、非常に若い年齢であります。
このような若さで複雑な人間関係や重大な犯罪を計画し、実行に移す能力は、普通の少年には考えにくいことです。
15歳でゴローの殺害を計画し、さらには大学生を操って星野アイの命を奪うほどの策略を巡らせた彼の行動は、普通の少年のそれとは大きく異なります。
これらの行動からカミキヒカルには、前世からの記憶や経験が影響していると考えることもできます。
カミキヒカルの行動は、自身の年齢を超えた知識や計画性を示唆しており、これが転生者であることの証拠と見ることができるでしょう。
また、アクアが幼いころから非常に早熟であったことと類似しており、彼らが共通して転生者であることをうかがわせる伏線となっています。
黒い星の意味と復讐心
アクアとルビーが、それぞれ復讐を誓う際に目に現れる「黒い星」は、彼らの強い復讐心や過去の因縁を象徴しています。
星野アイを殺害した犯人や、ゴローを殺害した犯人への復讐を誓った時、彼らの目には黒い星が現れており、これが復讐の決意を表しているのです。
一度、復讐心が消えたアクアの目から星が消え、再び復讐を誓うと黒い星が再現する様子は、彼らの感情の動きと直接的に結びついていることを示しています。
この現象はカミキヒカルにも見られることから、彼もまた何らかの強い復讐心を抱えて転生してきた可能性が高いです。
カミキヒカルの目に黒い星があることが、彼が過去の因縁に縛られて行動している証拠とも考えられます。
謎の少女との接触
第75話に登場する謎の少女は、アクアとルビーだけでなく、カミキヒカルとの接触も示唆されています。
この少女はアクアとルビーの転生の事実を知っており、彼らの魂の行方にも詳しいことから、通常の人間以上の知識や能力を持っていると推測されます。
少女がルビーに「ゴローの殺害現場には大学生と中学生がいた」と語ったことは、カミキヒカルともう一人の男性、リョータの存在を示しています。
この謎の少女が、カミキヒカルに接触していた可能性があることや、アクアに映画の演者としての参加を依頼した事実から、少女は転生者に関わる重要なキーパーソンである可能性があります。
また、アクアやルビーと同様に実在する人物であり、彼らの運命に大きく影響を与えていることが示唆されています。
カミキヒカルの運命は生存か死か？
星野アイ、ゴロー、そして片寄ゆらなど、数々の命を奪ってきたカミキヒカルについて、彼の最終的な死亡が予測されています。
彼の多くの犯罪行為に対する報いとして、彼の死がどのように描かれるのか、多くのファンが議論しています。
現時点の原作では、カミキヒカルの死亡は確認されていませんが、彼がどのような終末を迎えるのかには注目が集まっています。
アクアの手で社会的にも抹殺される
カミキヒカルを殺害する最も有力な人物は、星野アイの復讐を誓っているアクアです。
アクアは「単なる殺害では済ませない」と公言しており、カミキヒカルを社会的にも抹殺するような計画を進めている可能性があります。
特に「映画編」では、アイの殺害事件についてのドキュメンタリー映画が製作されており、この映画を通じてカミキヒカルの罪を全世界に晒し、彼を社会的に抹殺する戦略を取っている可能性が示唆されています。
しかし、カミキヒカルが映画プロデューサーから、
「映画で君を少年Aと呼ぶが、その意味を理解しているか？」
と問われ、笑顔でこれを承諾しているシーンからは、彼が何らかの対抗策を持っていることが伺えます。
このやり取りは、カミキヒカルが自身に対する社会的な裁きをある程度予期しており、それに対して何かしらの策を講じていることを暗示しています。
このような展開は、カミキヒカルが単に命を落とすだけでなく、最後には何らかの大きな衝撃を残すことを示唆しており、彼の物語の結末がどのように描かれるかが大きな見どころとなっています。
ルビーがカミキを殺害する可能性
謎の少女から、
「ゴロー殺害の現場にいたうちのひとりは、アイを殺したストーカー。もう1人を探すのはあなたの役割」
と告げられたルビーは、アイとゴローの事件が同一犯であることを知り、深い絶望と怒りを感じました。
アイドルとしてゴローとの再会を夢見ていたルビーは、その夢が破れると同時に「絶対に犯人を討つ」と強い復讐心を抱くようになり、人が変わったように冷徹な決意を固めます。
その後、アクアが転生したゴローだと明らかになり、一時的に平穏を取り戻しますが、カミキヒカルが大切な人を殺した真犯人であることが判明すれば、再び復讐の道を歩む可能性があります。
斎藤壱護による最後の一撃
斎藤壱護は、アイが所属していた事務所の元代表であり、彼女をスカウトした人物です。
アイにとっては後見人であり、壱護にとっては実の娘のような存在だったアイの死により、彼もまた復讐を誓っています。
長らく姿を隠していた壱護は、アクアからの協力要請を受けて表舞台に戻ります。
彼はアクアの復讐心を理解しつつも、アクアに罪を背負わせることなく、犯人への最後の一撃を自ら行う可能性があります。
愛するアイのため、そしてアクアに新たな罪を背負わせないために、壱護がカミキヒカルにとどめを刺すシナリオは十分に考えられます。
まとめ
この記事ではカミキヒカルの行動の背景、転生説、そして彼の最終的な運命について考察しました。
才能ある役者であったカミキヒカルが、どのようにして冷酷な行動に出たのか？
その背後には、どのような心理が働いているのか？が重要なポイントです。
「映画編」を通じて、カミキヒカルがどのように追い詰められるのか？
また、彼に対するアクアや他のキャラクターの行動が、今後どのように展開するのか？物語の行方が注目されます。
