アニメ「青のエクソシスト」における志摩廉造は、軽い物腰を持ちつつ、上司には敬語を使うなど、基本的な礼儀を心得ているキャラクターです。
奥村燐がサタンの息子であることが明らかになった際、志摩廉造は恐れることなく、むしろ「面倒が増えそうだから避けたい」という、独自の理由で距離を置きました。
この記事では、こんな志摩廉造は裏切り者か?それとも二重スパイか?という視点で掘り下げていきます。
志摩は裏切り者?二重スパイなのか?
志摩廉造は、名門・明陀宗の僧正家系、志摩家の七人兄弟の中の五男として描かれています。
父・志摩八百造は、正十字騎士団京都出張所の所長であり、明陀宗の僧正も務めています。
廉造自身は、志摩家の血筋や明陀宗の伝統に反感を抱き、家族からもある程度距離を置く様子が描かれています。
イルミナティに所属していた過去
志摩廉造はテロ組織である、啓明結社イルミナティの一員であったことが明らかになります。
エクスワイヤ(候補生)の立場でありながら、その能力はエクソシストの中でも際立っています。
通常のエクソシストが扱うことが困難な、明王級の悪魔を使役することができるほどです。
その外見からは、想像もつかないほどの深い力を持つ志摩。
なぜ、テロ組織である啓明結社イルミナティに所属するに至ったのか…?
その背景に迫ります。
正十字学園へ潜入したスパイ
志摩廉造はイルミナティから、正十字学園に送り込まれたスパイです。
メフィストによって明かされた情報によると、志摩はイルミナティに勧誘されています。
その動機は、志摩が祓魔塾の入塾が決定していることを利用し、正十字騎士團内で疑われることなく潜入するためです。
志摩の年齢も、正十字学園に馴染むのに適しており、外見上は不自然さはありません。
メフィストが送り込んだ二重スパイ
志摩廉造の真の正体は、実はメフィスト・フェレス=正十字学園理事長のヨハン・ファウスト5世によって、イルミナティへ送り込まれた二重スパイであることが明らかになりました。
志摩は正十字学園に入学する前、メフィストから直接スパイ活動を依頼され、その命令を受け入れて正十字学園へと進学します。
廉造は幼馴染みにさえも、この秘密を隠して学園生活を送っています。
スパイであることを全く感じさせないその振る舞いは、志摩がこの役割に非常に適していることを示しています。
藤堂誉の命令で騎士団へ戻る
藤堂誉の命令に従い、志摩廉造は騎士団へのスパイとして再び騎士団に加わります
。
一度はイルミナティに属していると見られがちでしたが、実際には騎士団側の秘密のスパイとしても活動しているため、騎士団に復帰しました。
この複雑な状況を知るのはルシフェル、ルシフェルの親衛隊であるフォスフォロス(金の星)、そして藤堂誉など数少ない人物だけです。
これらの事実が限られた人々にのみ知られているのは、今後も志摩が二重スパイとして活躍し続けるため、彼を守る措置でもあります。
双方公認で味方でも敵でもある
志摩廉造は敵であり味方でもある、双方公認の二重スパイとして活動しています。
学園への入学前、志摩はイルミナティの藤堂からの勧誘を受けており、これが彼のスパイ活動の始まりでした。
しかし、メフィストはこれを知り、廉造をイルミナティ内に逆スパイとして潜入させる計画を進めます。
その結果、メフィストの策略により廉造は、双方に認められる形で二重スパイとなりました。
メフィストの不透明な意図と行動には、多くの者が疑問を抱いており、志摩の安全に対して心配する声も上がっています。
志摩の最終運命は生存か死亡か?
志摩廉造は重苦しい雰囲気を避け、面倒なことからは距離を置きたがる性格です。
志摩は現実主義者であり、快楽主義的な生き方を好むため、感情が高ぶって大声を出すことは稀です。
ここからは、こんな志摩の最終的な運命に迫ります。
志摩廉造は最後に命を落とすのか?
それとも生き延びるのか?について解説します。
額の傷の原因は詳細不明
志摩廉造の額にある目立つ傷は、子供の頃の遊び中にできたとされています。
この傷は右目の少し上に位置し、その原因については具体的な説明がなされていません。
ネット上では、竜士との喧嘩、幼少期の遊び、あるいは魔障によるものなど、様々な憶測が飛び交っています。
現在も二重スパイ活動中で生存
志摩廉造は現在も生存しており、その表面上の軽い性格の裏で、非常に高い能力と強い意志を持っています。
志摩が二重スパイとして、危険な生活を送りながらも生き延びているのは、その状況に巧みに対応する能力の高さによるものです。
志摩の日々は命の危険にさらされるものですが、これまでのところ、そのすべてを乗り越えて生存しています。
死亡する可能性は低いと予想
最終回や物語のクライマックスで、志摩が死亡する可能性は低いとされています。
志摩は作中で二重スパイとしての重要な役割を果たしており、その重要性からも物語の進行上、重要なキーパーソンとなっています。
一度は神木出雲を気絶させて連れ去ろうとし、その過程で自らがイルミナティのスパイであることを奥村燐たちに明かしました。
これにより、志摩の立場はより複雑で不確かなものになります。
しかし、「青のエクソシスト」では主要な登場人物が容易に命を落とすことは少ないため、志摩の最終的な生存が予想されます。
まとめ
志摩廉造は二重スパイとしての役割により、非常に複雑かつ緊張感溢れる存在として描かれています。
志摩の行動や選択は、常に複数の勢力間のバランスを取ることを求められ、その結果として様々な面で、自身の信念や忠誠が試されることになります。
忠誠と裏切り
廉造が明陀宗や、志摩家から一定の距離を置いているのは、家族や伝統への反発からくるものです。
しかし、これがイルミナティへの参加や、二重スパイとしての活動に直結しています。
志摩は自身の立場を利用し、表面上は敵対する組織に属しながらも、実はそれぞれの組織から信頼される独特の立ち位置を確立しています。
イルミナティとの関係
イルミナティへの参加は、廉造にとって新たな自由や行動の場を与えましたが、同時に自分の人生を危険に晒すことにもなります。
志摩はイルミナティ内での役割を通じて、正十字学園や騎士団に対する重要な情報を提供する一方で、メフィストの命令に従い、さらに深いスパイ活動を行っています。
二重スパイとしての複雑さ
メフィストによって二重スパイとして潜入させられたことは、廉造の生活をさらに複雑なものにしています。
志摩は自己の安全を保ちながら、二つの大きな勢力に対して均衡を保つ行動を強いられており、その精神的、感情的負担は計り知れないものがあります。
忠誠の真価
廉造の忠誠は、単一の組織や個人に向けられるものではなく、より大きな理想や目的に対するものと言えます。
志摩は自身の理念と誇りを持って行動し、しばしば危険を冒してでも自らの使命を遂行しています。
最終的な運命
廉造の最終的な運命については、志摩がどのような選択をするか?
また志摩の忠誠が、最終的にどの勢力に報いる形となるか?によって異なるでしょう。
志摩の生存や、死亡については明らかではありません。
しかし、志摩の行動一つ一つが物語の中で、重要な役割を果たしていることは間違いありません。
志摩廉造というキャラは、「青のエクソシスト」において非常に重要な役割を果たしています。
志摩の決断や展開が、今後の物語に大きな影響を与えることでしょう。
忠誠と裏切り、二重スパイとしての複雑な生活は、視聴者にとって引き続き注目すべきポイントです。