死には3種類ある!死亡キャラの死因とその影響まとめ【勇者刑に処す】

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アイツって、まだ生きてたっけ?

って、ふと疑問に感じますよね。

「勇者刑に処す」は死と蘇生が日常的に起きる作品。

なので、

「あのキャラって本当に死んだの?」

「死んだとしたら、どういう意味での死?」

がわかりにくいんですよね~。

 

この記事では、まず「この作品における死の仕組み」を整理した上で、死亡キャラを一人ひとり解説していきます。

アニメだけ見た人も、原作まで読んでいる人も、両方を対象にしているので、読みながら「あのシーンか!」と思い出せる内容ですよ。

まず「死」の仕組みを理解する

いきなりキャラ一覧に入る前に、この作品での「死」が特殊だということを押さえておく必要があります。

じゃないと、一覧を見ても「これって本当に死んだの?」と混乱するからです。

読み飛ばし厳禁。

 

勇者は死んでも蘇生させられる

懲罰勇者たちは、戦場で死んでも蘇生させられます。

ただし、蘇生には必ずコストが伴います。

死体の状態が悪かったり、そもそも回収できなかったりすると、蘇生後に記憶や人格に後遺症が残ることも…。

つまり、蘇生を繰り返すたびに、少しずつ「自分」が削れていくわけです。

まさしくタツヤは、この最終形と言えます。

 

この作品には、大きく分けて3種類の「死」があります。

一つ目は、死んでも蘇生される「勇者の死」。

二つ目は、蘇生システムの外にいる一般人や女神など、死んだら本当に終わりの「完全な死」。

三つ目は、体は生きているのに、自我や人格が消えた「魂の死」。

 

タツヤの現状は、まさにこの3つ目の死です。

この3種類を頭に入れながら、以下のキャラ一覧を読んでみてください。

 

完全な死を迎えたキャラたち

ここからは、物語の中で「完全に死亡した」と判断できるキャラクターを順番に解説していきます。

登場順ではなく、物語への影響が大きい順で並べています。

 

セネルヴァはザイロに殺してもらった

ザイロが、かつて契約していた「城砦の女神」です。

異界から、巨大な建造物を召喚する能力を持つ、防衛特化型の女神。

当時のザイロと共に、人類の戦線を支え続けていました。

 

しかし、魔王現象との戦いの中で力を使い果たし、侵食が始まってしまいます。

このまま変質すれば、人類を攻撃する側になると悟ったセネルヴァは、自らザイロに「自分を殺してほしい」と頼みました。

ザイロはその願いを受け入れ、剣を振るいます。

 

その結果、ザイロは「女神殺し」という前代未聞の大罪を背負わされ、勇者刑に処されることになりました。

しかも、これはザイロを陥れるための陰謀であり、援軍は意図的に送られなかった可能性が高いのです。

 

個人的な感想として、セネルヴァはこの作品で、一番報われなかったキャラだと思っています。

死んだことで物語が始まり、死んだ後もずっとザイロの行動原理を縛り続けているからです。

これほど大きく作品に影を落とすキャラは、他にはいません。

 

ザイロの部下は第十一号戦で全滅した

ザイロが、第五聖騎士団長だった時代のことです。

実は、彼のもとで戦っていた聖騎士たちが、全員死亡しています。

第十一号との戦いで援軍が来なかったことにより、部隊は壊滅してしまったのです。

 

作中での描写は断片的で、個々の名前もほとんど語られません。

ただ、この全滅がザイロにとって「サバイバーズギルト(生き残った者の罪悪感)」の根本になっているとされており、彼の行動のすべてに影響しています。

 

アニメで見ていると一瞬しか描かれないんですが、ここが実はザイロという人間を、一番理解できる部分だと思うんですよね。

名前も顔もわからない人たちの死が、現在のザイロを動かしているわけです。

そういう重さが、この作品にはあります。

 

ソドリックはスプリガンに殺された

リデオ・ソドリックは、ソドリック街区を取り仕切る冒険者ギルドの長です。

4巻(アニメ後半)に登場。

テオリッタの命を狙う刺客を、差し向けてきた人物です。

 

しかし、実は魔王共生派に依頼(実質的に強要)されて、動いていたことが明かされます。

大勢いる弟妹たちを守りたいという一心で、本意ではない行動をとり続けていた男でした。

 

しかし最終的には、自分の妹イリの体を乗っ取った、スプリガン(魔王現象五十九号)に殺されてしまいます。

守ろうとした妹に、形だけ妹の姿をした何者かに、殺されたわけです。

 

これは正直、ちょっとキツかったですね…。

悪役として出てきたのに、死に方があまりにも残酷すぎます。

読んでいて、しばらく頭から離れませんでした。

 

イリは殺されて体まで乗っ取られた

イリはリデオの妹で、幼いながら兄の側近として、優秀な働きをしていた少女です。

しかし、逃走中にリデオと逸れた際、スプリガンに殺されてしまいます。

さらに悲惨なのは、殺されただけでなく、体まで乗っ取られてしまったことです。

 

スプリガンは「イリ」の姿のまま血だらけで助けを求め、ザイロたちに接触してきます。

イリとしての記憶も人格も死んでいるのに、外見だけが歩き続けているわけです。

 

この描写は12話で見ていて、うわって鳥肌が立ちました。

まさか、あの保護した少女がそういうことになっているとは…と。

アニメ2期への一番嫌な意味での、伏線になっています。

 

スプリガンの宿主となった人々

イリ以前にも、スプリガンが人間に寄生していた可能性は、十分にあります。

寄生された人間は本体として機能しなくなるため、実質的に「死」と変わりません。

しかも体が歩き続けているせいで、周囲の人間は死を認識できないという、最悪の状況が生まれます。

 

この能力の怖さは「誰が本物かわからなくなる」点です。

アニメを見ていて「このキャラは本当に本人か?」と疑い始めてしまうのが、正直なところですね。

 

タツヤは生きているが死ぬより残酷

懲罰勇者9004隊の最古参であるタツヤは、現時点で生きています。

しかし、勇者として死に続けた結果、自我も言語も思考力もほぼ失っています。

命令に従って動き、戦い、また蘇生される。

これを繰り返しているだけの状態です。

 

かつて意思を持ち、言葉を話し、感情もあったはずの人間が、ここまで変わり果ててしまいました。

これって、ある意味では「死んだ」よりも残酷だと思うんです。

死んでいないから誰も悼まないし、蘇生され続けているから終わりも来ない。

体は動いているのに、その中にいたタツヤは、もうどこにもいない。

この作品が「勇者刑とは死より重い刑罰」と言い切る理由は、タツヤの現状を見れば一発でわかります。

 

この作品で死ぬことの本当の意味

これだけのキャラの死を並べてみると、一つのことが浮かび上がります。

これこそが、まさに作品テーマであり、読者への投げかけだと思います。

 

死ねないことが最大の残酷である

「勇者刑に処す」では死ぬことより、死ねないことの方が残酷に描かれています。

 

セネルヴァは死ねたからこそ、人間としての誇りを守れました。

リデオとイリは、死という終わりすら奪われました。

タツヤは死ねないまま、「人間」という部分だけを少しずつ失い続けています。

 

勇者たちは、何度死んでも終わらない。

これが「最悪の刑罰」である理由です。

死ねることが「救い」になる作品というのは、なかなか重いテーマです。

しかし、この作品はそれを正面から描いています。

 

女神の死には特別な重さがある

女神は、太古の英知によって作られた決戦生命体で、使い果たすと死亡します。

女神の死は、契約している騎士の戦力を、根本から失うことを意味します。

それ以上に、どの女神も「人々のために奉仕したい」という強い意志を持っているため、その死は純粋な悲劇として描かれます。

 

セネルヴァの死がザイロに与えた傷の深さを考えると、テオリッタの今後が心配になってきます。

ファンとしては、テオリッタが同じ目に遭う展開にはなって欲しくありません。

でも、この作品ならあり得る展開ですよね。

 

誰が死んだか?よりどう死んだか?が刺さる作品

「勇者刑に処す」の死亡キャラを整理してみると、改めて感じることがあります。

それはこの作品は、死を消費しないことです。

 

セネルヴァの死は、ザイロを今も動かし続けている。

リデオとイリの死は、アニメ2期への伏線になっている。

タツヤの「終わらない消耗」は、この物語全体のテーマを表している。

 

誰かが死ぬたびに、その死が物語の重力になっていく構造だからこそ、読み続けてしまうんですよね。

次の巻が出るたびに、展開予想が怖いんです。

 

原作8巻時点では、まだ明かされていない死の伏線もいくつか残っています。

アニメ2期で、新たな「死」がどう描かれるかは、一番注目しているポイント。

「好きなキャラが死ぬ作品は怖くて読めない」という人もいると思います。

しかし、この作品の死は、ただ悲しいだけじゃないんです。

死が何かを残す作品なので、ぜひ怖がらずに読んでみてください。