「スパイ教室」に登場するティアの背景には、予想外の深い物語が隠されています。
ティアが色仕掛けを駆使するのには、重要な過去が影響しているのです。
ティアがスパイの道を歩むキッカケとなったのは、幼い頃にスパイに命を救われたから。
しかし、ティアの幼少期に起きた出来事や、その後の行動の動機については、本編では触れられていません。
短編集で詳細が明らかになり、一見チャーミングなプレイボーイのイメージが一新されました。
今回はそのティアの過去を解説します。
スパイ教室のティアの知られざる過去
スパイ教室に登場するティアは、どんな過去をたどって来たのでしょうか？
人物像とともに迫ってみます。
生年月日や年齢などのプロフ
ティアの基本情報をご紹介します。
- コードネーム: 《夢語ゆめがたり》
- 誕生日: 11月16日
- 年齢: 18歳
- 髪の色: 黒髪
- 特技: 交渉
- 決めゼリフ: 「惹ひき壊す時間よ」
- 一人称: 私（わたし）
灯の最年長メンバーでリーダー
ティアは組織「灯」の最年長メンバーです。
しばしば、チームの実務を仕切るリーダーとしての役割を果たしています（公式にはリリィがリーダーに任命されていますが）。
Gカップで色仕掛けスキルを磨く
身長は161cm、体重は52kgで、バストサイズはGカップ。
そのスリムでありながらグラマラスな体型が、街中で男性の注目を集めるのも頷ける美貌を持っています。
養成機関に在籍していた際は、色仕掛けのスキルを磨くために男性教官や出会った男性たちと親密な関係を持ちました。
しかし、それが原因で反感を買い、不当に成績が下げられることもありました。
コードネームは「夢語」
ティアのコードネームは《夢語》です。
ティアは相手と目を合わせてわずか3秒で、その人の真意を見抜く能力を持っています。
この技術は、年齢や性別を問わず効果的です。
たとえば、恋愛感情を秘密にしていたモニカでさえ、ティアと目を合わせた瞬間に自分の気持ちを悟られてしまいました。
相手の本音を知り説得が得意
ティアが特に優れているのは、相手の本音を知ることを示唆しつつ、その情報を利用して相手を巧みに説得することです。
こんな能力を持つティアにとって、男性と親しくなり情報を収集することは容易いことでしょう。
相手の夢や希望を語り、将来を描かせることができるため、ティアのコードネームが《夢語》である理由も納得できます。
ティアの過去の秘密や半生を紹介
次にティアの隠された過去を解説します。
ティアは、どんな半生を生きてきたのでしょうか？
新聞社の社長の娘として生まれる
ティアは新聞社の社長の娘として育ちました。
彼女が自分を「私」と称し、その振る舞いからも上品な育ちが伺えます。
ティアはグレーテと年齢が同じであり、親しくしています。
クラウスの恋人の座を巡っての恋愛相談に乗りながら、二人で女性として磨きをかけている様子は微笑ましいですね。
11歳の時にスパイに誘拐監禁された
ティアは11歳の時、ガルガド帝国のスパイたちによって誘拐され、非常に辛い経験をします。
ティアが囚われの身となった場所は、約10名の誘拐犯が潜む隠れ家でした。
ティアは服を奪われ、入浴も許されず、不潔な状態で監禁されていました。
その期間、ティアは性的虐待を受けており、その記憶があまりにも辛いため、後に記憶から封印してしまったとされています。
トラウマ克服のため色仕掛けを習得
スパイ養成学校で、色仕掛けの技術を身につけたティアは、自らの性的被害の記憶を上書きし、トラウマを克服する過程だったと原作に記述されています。
悲痛な過去がありながらも、それを乗り越えたことで、ティアの「交渉」の技術と色仕掛けが見事に融合し、効果的に機能しています。
変わることのない過去の出来事を受け入れ、それを自分にとって新たな意味へと変換し前進するティアの強さは、真に称賛に値します。
フェロニカに憧れてスパイの道を選ぶ
ティアが監禁されていた場所に駆けつけたのは、「焔」のリーダー、フェロニカです。
その場にはクラウスもおり、誘拐犯たちに対して暗殺行動を行っていますが、ティアとフェロニカが顔を合わせることは、クラウスによって禁止されていました。
救出後、フェロニカはティアを自宅に連れて行き、ティアの世話をしながらスパイとしての役割について話をします。
ティアがスパイを志願すると、フェロニカはティアに「あなたは私を超えるスパイになるだろう」と言って励ました。
ティアは現在、クラウスやチームメイトからの信頼も厚く、リーダーとしての役割を果たしています。
ティアの成長を見るにつけ、フェロニカに近づいていると感じる瞬間が多いですね。
まとめ
ティアは新聞社社長の家庭に生まれ、お嬢様として育ちました。
11歳でガルガド帝国のスパイによって拉致・監禁され、性被害に遭ってしまいます。
その時、ティアを救出したのは「灯」のフェロニカで、彼女の温かい支援とスパイ活動の魅力に触れ、スパイを志すようになりました。
過酷な経験を活かし、色仕掛けの技を極め、交渉の場で優れた能力を発揮するスパイとして成長します。
他人を自在に操るその技術は、「灯」のリーダーであるフェロニカにも認められるほどです。
ティアの今後の活躍に、更なる期待が寄せられています。
