スパイ教室のキャラクター、ジビアは「百鬼」の一員です。
戦闘スキルが高く、リリィと共に活動することが多いため、その実力がどれほどかが注目されています。
ここではジビアの過去や、落ちこぼれとされた背景、得意とする窃盗技術。
愛用して使っている銃、そして詐術で習得した「擦替(すりかえ)」の技術に光を当てます。
ジビアのプロフィールや過去について
ジビアは「灯」の一員で、特徴的なショートカットの白髪を持つ17歳の少女です。
声優の東山奈央さんが、CVを務めています。
ジビアの身長は158cm、誕生日は12月9日です。
コードネームは百鬼(ひゃっき)
コードネーム「百鬼(ひゃっき)」を持ち、キャッチフレーズは「攫い叩く時間にしてやんよ」。
このフレーズからもわかる通り、ジビアは戦闘において重要な役割を果たしています。
外見的には、獣のような引き締まった体躯と、鋭い目つきが特徴で、「灯」の中でも際立つ武闘派のキャラクターです。
同じチームで戦うリリィとは、実質的にベストペアと言われています。
クラウスと結婚をしていた過去
ジビアはガサツで速食いが特徴であり、言葉遣いが荒く、策略を練るのが苦手です。
第6巻ではクラウスと共にダンスシーンが展開されており、クラウスの不器用な指導により、二人は下手なダンスを披露することになってしまいます。
その一方で、短編集の第1巻では、法的にクラウスと結婚していた過去が判明し、他のメンバーとのロマンティックコメディが展開されていました。
また、ジビアには姐御肌で正義感の強い面もあり、「灯」のメンバーからはお姉ちゃん的存在と見なされていることが、ジビア自身によって語られています。
弟と妹がいたが亡くなっている
ジビアは長女として生まれ、弟と妹を持っていました。
しかし、残念ながら二人は亡くなっています。
一体、ジビアの過去には何が起こったのか…?
さらに掘り下げます。
父親はギャング「人食い」ボス
ジビアは、恐れられるギャング「人食い」の首領、「虚(うつろ)」の娘としてこの世に生を受けます。
父親は子どもたちに対して愛情を持たず、「奪うこと」のみを教える厳しい教育を施していました。
幼いジビアは、犯罪の現場で手を貸すことを強いられていたが、弟と妹を守るため、最終的には父親を警察に告発します。
孤児院に入りスパイ養成学校へ
その結果、ギャングの世界からの脱出に成功し、9歳の時に弟、妹とともに孤児院に入ることになります。
その後、スパイ養成学校のスカウトを受け、弟と妹を守り、孤児院への恩返しとしてお金を稼ぐために、養成学校へと進むことを決意したのです。
その時、ジビアは弟と妹に対して、「田舎の探偵事務所に就職する」と説明しました。
スパイという職業の性質上、自身の仕事内容を家族に明かさないのは、必然の規則かもしれません。
弟と妹が敵対勢力に殺される
しかし、その4年後には悲劇が起こり、弟と妹が命を落とします。
犯人はジビアの父親『虚』が首領を務める、ギャング「人食い」の敵対勢力でした。
この事実を知ったジビアは激しく動揺し、養成学校での問題行動が目立つようになり、暴力事件を引き起こすこともありました。
成績が悪く落ちこぼれてしまう
元々、学科の試験が苦手だったジビアは、結果的に学校内での落ちこぼれと見なされるようになります。
退学寸前まで追い込まれていたジビアですが、そんなジビアに目をつけたのがクラウスです。
クラウスはジビアを「灯」にスカウトし、ジビアは新たな仲間として迎え入れられます。
給料は全額孤児院に寄付している
その後、ジビアは得た給料を、全額孤児院に寄付していたことが明らかになります。
第2巻では、同じ孤児院出身の政治家・ウーヴェとの交流シーンも描かれ、心を通わせた様子が印象的です。
荒れていた時期がありながらも、ジビアはスパイを目指した初心を決して忘れていなかったのでしょう。
ジビアの実力とは?その強さに迫る
ここからはジビアの持つ実力について、詳しく解説していきます。
ジビアの得意技である窃盗や、詐術のひとつである擦替の技術についても見逃せません。
「灯」の武闘派の特攻隊長
ジビアの強さの特徴は、何と言ってもその圧倒的な身体能力です。
「灯」の特攻隊長として、リリィやモニカと共に実行班のメンバーとして前線で戦い抜いています。
頭脳戦が得意ではないジビアは、「最強は誰か」という観点で見るとモニカには一歩譲ります。
しかし、肉弾戦に特化すれば、ジビアが最も優れていると言えるでしょう。
ヴァナジンのボス、メレディスに勝利
第5巻では、養成学校を2位の成績で卒業した「鳳」のメンバー、ビックスを撃退することに成功しました。
第8巻でジビアは、フェンド連邦の諜報機関CIMの最大防諜部隊「ヴァナジン」のボスである、メレディスと対決します。
サラの動物であるネズミの助けを借りつつも、ジビアはなんとか勝利を収めました。
さらに第6巻では、「世界最強」を自称するクラウスと共に戦い、その息を合わせて戦えるだけの実力が、ジビアに備わっていることが描写されています。
物語が進行するごとに、ジビアの強さはますます磨かれていると言えるでしょう。
戦闘中に相手の持ち物を盗む特技
ジビアの強さを語る際、特技である「窃盗」は見逃せない要素です。
戦闘中、相手の持ち物をいつの間にか盗み、「もう盗んだ」と決め台詞を放つシーンは非常に印象的です。
第1巻では、陽炎パレスの浴室の鍵をクラウスから盗み、「灯」のメンバーが入浴中のクラウスを襲おうとするコミカルなシーンも描かれています。(失敗に終わりましたが…)
相手の思考を停止させるスキル
ジビアの窃盗スキルの本質は、単に物を奪うだけでなく、「相手の思考を途切れさせる」点にあります。
これにより、戦闘中に相手の行動を予測不能な状況に陥れることができるのです。
この「窃盗」の力は、ジビアがギャングの父親から受け継いだもので、相手に気付かれずに攻撃することも可能です。
しかし、ジビア自身は過去の出来事もあって、この力を持っていることに対して複雑な感情を抱いているようです。
とはいえ、この力は使い方次第で暗殺すらも可能であり、第5巻のビックス戦でその具体的な技術が明らかにされています。
ジビアのスキルが戦闘において、非常に有効であることがここで強調されています。
愛銃はルパンも使用したワルサーP38
窃盗を得意とするジビアですが、銃を手にして戦うシーンも印象的です。
ジビアの愛銃は、あのルパン三世も使用した「ワルサーP38」。
二人に「窃盗」という共通点があることから、この設定がリンクしているのかもしれません。
ちなみに、アニメのオープニングでは、ジビアがサラから銃を奪って発砲するシーンが描かれています。
この時、ジビアが奪ったのはワルサーPPKです。
ワルサーPPKは、サラだけでなく、リリィ、アネット、ティアも使用しています。
「灯」のメンバーが使う銃は小型のものが多く、少女たちが扱いやすいという点が特徴的です。
詐術として習得した擦替の技術
第5巻では「灯」のメンバーが、「詐術」習得のための特訓に挑む場面が描かれています。
詐術とは、「自分の最も得意とするスキルを組み合わせ、絶対的な武器として使う技術」のことです。
リーダーのヴィントによると、詐術は「養成学校で教えられる最終奥義」とされています。
擦替は窃盗と相性が良い技
「灯」のメンバーは当初、この詐術を習得していませんでしたが、第6巻以降に徐々に身につけ始めます。
ジビアが習得した詐術は、既出のとおり「擦替(すりかえ)」です。
ジビアの得意技である窃盗と相性の良い技として、今後の戦いにおいて大いに役立つことになるでしょう。
解毒剤と毒を擦替して勝利
この「擦替」は、ジビアの特技である「相手の思考を途切れさせる力」を活かしたスキルであり、相手の持ち物を別のものとすり替えることができます。
第8巻のメレディスとの戦いでは、ジビアはメレディスに液体をかけ、それを毒だと判断したメレディスが解毒剤を飲もうとする際に、この「擦替」を発動。
解毒剤を毒とすり替えることで、メレディスに毒を飲ませ勝利を収めました。
物語が進むにつれて、ジビアの強さはますます増しており、これからどのような戦いを見せてくれるのか期待が高まります。
まとめ
今回はスパイ教室のジビアについて、その過去や強さを含めて解説しました。
まとめると、以下のポイントが挙げられます。
・ジビアはギャングの首領の娘として生まれ、父親を警察に密告して家から逃げ出した。
・孤児院に入った弟と妹を敵対勢力に殺され、荒れた結果、落ちこぼれとされる過去を持つ。
・肉弾戦においては「灯」の中でも最強だが、頭を使う戦術は苦手。
・父親から受け継いだ「相手の思考を途切れさせる能力」を活かした「窃盗」が得意。
・銃はルパン三世が使うワルサーP38を使用し、同じ「窃盗」に繋がる設定の可能性がある。
ジビアは今後も、さらに成長していくキャラクターとして期待が高まります。
ジビアの強さは物語が進むにつれて、さらに磨かれています。
粗雑で口が悪い一面を持っているジビアですが、給料を孤児院に寄付するなど、人情に厚い一面も持っています。
個人的にもジビアは非常に魅力的なキャラクターなので、今後の活躍が増えていくことを期待しています。