カイジの物語では、多くの人々が利根川を思い出すかもしれません。
特にスピンオフや、実写化された作品が人目を引くことから、利根川の存在感は非常に大きいです。
しかし、カイジの敵役には、利根川以外にも多種多様なキャラが登場し、それぞれに人間の欲望や狡猾さが反映されています。
この記事ではその中でも、特に大槻班長に焦点を当ててみます。
大槻班長がカイジに敗れた後の経緯や、ペリカを蓄えた動機について深掘りしていきます。
地下王国のリーダーでカイジの上司
大槻は労働施設「地下王国」の、E班のリーダーとして勤務。
カイジもこのE班に配属されていたため、大槻は直属の上司に相当します。
地下王国内では、スナックやタバコといった嗜好品の販売や、地下版チンチロリンという賭博に従事しています。
イカサマでペリカを稼ぐ
大槻の性格はかなり陰険で、巧みな言葉遣いで他の囚人たちを誘導し、彼らからペリカ(地下通貨)を搾取します。
地下チンチロリンで、イカサマを手助けする者たちとも手を組んでおり、その結果、大槻が稼いだペリカは1800万にも上ります。
大槻の独特な人心掌握術や、財への異常な執着が見て取れます。
大槻のカイジへの名言
大槻はカイジの物語において、読者に厳しい現実を語りかける敵役として登場します。
カイジが嗜好品を貪っているのを見て、大槻は以下のような名言を残しています。
「食べ終えたら、とりあえず満足して考えるだろう、明日からがんばろうと。
しかし、その考えは全然役に立たない。
明日からがんばろう!と考えることからは何も生まれない。
大人になっても、まだそれが分からないのか?
明日からではなく、今だけをがんばるんだ。
今を乗り越えた人だけに明日はやってくる」
カイジに敗れ巨額の損失を被る
大槻は地下チンチロリンで、ジゴロ賽や班長の権限を駆使してイカサマを行い、囚人たちから大量のペリカを稼いでいました。
しかし、カイジとの勝負でジゴロ賽が露見し、そのイカサマが暴かれることになります。
更に小田切と黒崎の活動により逃走も叶わず、自らが変更したルールを逆手に取られて、1800万ペリカの巨額の損失を被る結果に。
班長は降格したが詳細は不明
では、この敗北後、大槻の末路はどうなったのでしょうか?
実は物語では、その後の詳細が具体的に描かれていません。
ただ、明らかになっているのは、班長の地位を失ったことです。
そして、大槻がカイジが沼で戦う際に「失敗しろ」と、恨みを露わに発言したシーンも描かれています。
権力と資産を失った大槻の自尊心は完全に崩壊し、周囲からの視線も冷ややかなものだったでしょう。
このような状況は、考えるだけでも心が重くなりますね。
カイジシリーズでは、大槻のような敵役のその後の運命も、多くのファンにとって興味深いポイントであり、詳細が明かされることを望む声も多いです。
贅沢と自由のためにペリカを貯めた
大槻が地下チンチロリンで、荒稼ぎしたペリカ(180万円相当分)を、どのように使う予定だったのか、興味深い疑問です。
もし、借金返済のために使う予定だったのであれば、地下王国に送られる囚人たちの借金額を考えると、1800万ペリカでは足りない場合が多いです。
しかし、作中で大槻が言った以下の発言からは、別の事実が浮かび上がります。
「目標の2000万ペリカから遠ざかった。2000万になったら、もっと本格的に贅沢をしようと思っていたのに」
この発言から察するに、大槻がペリカを貯めていたのは借金返済ではなく、豪華な生活を夢見ていたからと推測されます。
また、ペリカには地下からの脱出を可能にする外出券も含まれていたため、大槻の計画には自由を手に入れることも含まれていたでしょう。
大槻の望みは、単に借金を返すことではなく、より大きな贅沢と自由を追求することにあったと考えられます。
まとめ
- 大槻は地下王国のE班の班長として、王国内で嗜好品を販売し、地下チンチロリンの賭博を通じてペリカを大量に稼いでいました。
- 大槻はその後、班長の地位を失い、沼で戦うカイジを見て、カイジに対する恨みを露わにしていたことが明らかになります。
- 貯蓄していたペリカは、借金返済のためではなく、豪華な遊びや贅沢のために使用する計画だったと推測されます。